※ 本記事は、Fusion Developmentチームによる” New Fusion Agentic Applications—details and demos”を翻訳/意訳したものです。
ポイント
- Oracle Fusion Cloud Applicationsは、単にデータを記録・保存するシステムから、業務の成果を実現するシステムへと進化しています。この新しいモデルでは、それぞれの役割に特化したエージェントが連携し、ビジネス・プロセスを実行します。
- リリース26Bでは、Oracle Fusion Cloud ERP、HCM、SCM、CX全体で機能する22のエージェント型アプリケーションが提供されています。
- エージェント型アプリケーションは、定型業務を自律的に実行して業務を効率的に進めます。一方で、判断やレビュー、承認が必要な場面では、人が適切に関与できる仕組みを維持します。
オラクルは最近、Fusion Agentic Applicationsを発表し、それらがどのように業務を効率的に前進させるのかを紹介しました。本記事では、Fusion Agentic Applicationsの基本的な特長を紹介するとともに、ERP、HCM、SCM、CXを横断してどのように活用されるのかを解説します。(リリース26Bで提供されるエージェント型アプリケーションの一覧については、会計とサプライ・チェーン、HR、カスタマ・エクスペリエンスの公式発表を参照してください。)
Fusion Agentic Applicationsの共通点
Fusion Agentic Applicationsは、単にデータを記録するアプリケーションから、業務の成果を実現するアプリケーションへと進化する、新しい設計思想を体現しています。この新しいモデルでは、アプリケーションはビジネスデータに基づいて推論を行い、エージェント間の連携を調整してビジネス・プロセスを実行することで、その成果を実現します。Fusion Agentic Applicationsの特徴は次のとおりです。
- 成果を目的とした連携:個々のタスクを実行するのではなく、専門的なエージェントのチームが協力して、ビジネスの成果を実現します。
- 適応型ユーザー・エクスペリエンス:ユーザー・エクスペリエンスは、利用者や実行している業務に応じて最適な形に変化します。
- 自律型アクション:エージェントは、定型的で反復的な作業は自律的に処理し、人の判断を必要とする例外や意思決定については掲示して、対応を促します。
- Fusionネイティブの基盤:これらのアプリケーションは、Oracle Fusionのデータ・モデル、セキュリティ、ビジネス・ルールに基づいて構築されています。AIによる推論がビジネス・ロジックに基づいて行われることを保証します。
Oracle Fusion Cloud CX
新しいエージェント・アプリケーションは、マーケティング、セールス、サービスの顧客対応機能をターゲットとしています。マーケティングでは、エージェントが顧客データを評価し、キャンペーン・コンテンツを準備し、クロスセル用にオーディエンスをセグメント化します。また、サービス・マネージャ・ワークスペースでは、エージェントが顧客履歴やサポート・データに基づいて推論を行い、顧客満足度に影響を与える前にサービス・リーダーがエスカレーション事案を特定できるように支援します。
デモの注目ポイント — セールス・コマンド・センター:このデモでは、エージェントが契約更新リスクを特定し、合計契約額、割引、純利益率に基づいて見積の改訂を推奨します。エージェントは、プレゼンテーションやフォローアップメールなど、顧客とのコミュニケーションも準備します。
Oracle Fusion Cloud ERPとOracle Fusion Cloud SCM
財務とサプライチェーンの新しいアプリケーションは、チーム間の調整が必要な作業に重点を置いています。財務では、回収担当者ワークスペースのエージェントが、期限超過残高、請求書年齢調べ、リスク信号、最近の応答を評価して、優先度の高いアクションを推奨します。サプライチェーンのエージェント型アプリケーションは、製品の設計と準備から戦略的調達、生産、メンテナンス、ロジスティクス、注文管理まで、幅広いプロセスに対応しています。
デモの注目ポイント- 設計から調達ワークスペース:エージェントは、設計と戦略的調達を横断して推論を行い、調達チームが設計変更に迅速に対応し、リスクを管理するとともに、サプライヤーへの見積依頼を自動化できるよう支援します。これは、設計上の意思決定と商業上の意思決定を1つのワークスペースで結び付けることで、部門横断で業務を進めるという、より広範なパターンを示す良い例です。
Oracle Fusion Cloud HCM
エージェントは、人事部門の日常的な運用業務を自動化し、更新作業やポリシー確認、フォローアップに追われ続ける状況を解消します。リリース26Bには、キャリア開発、マネージャ支援、学習、人材管理、ワークフォース・オペレーションを支援するアプリケーションが含まれています。共通点は、アプリケーションが調整作業の多くを担うため、人が情報を追いかける時間が減り、行動する時間が増えることです。
デモの注目ポイント—ワークフォース・オペレーション・コマンド・センター:エージェントは、人員配置、ポリシー・リスク、休暇申請、タイムカード情報を継続的に評価し、対応が必要な事項を明らかにします。デモには、推奨代替要員を含むシフト辞退申請、勤務ポリシーに違反する休暇申請、シフト競合のない休暇・欠勤申請の一括承認などが含まれています。
まとめ
これらのアップデートは、Fusion Agentic Applicationsによって、企業向けソフトウェアが単に業務を記録するシステムから、業務の成果を生み出すシステムへと進化していることを示しています。Fusion Apps全体で、エージェントのチームがビジネスの状況を理解・推論し、必要なアクションを連携・実行することで、目標とする成果の実現へ向けて業務を進めます。債権回収の改善、ワークフォース運用の管理、契約更新リスクの低減など、対象となる業務は異なっていても、その根底にあるモデルは同じです。アプリケーションが業務を自律的に進める一方で、最も重要な意思決定については人が引き続き主導権を持つということです。
Fusion開発
Fusion 開発チームは、Oracle ERP、EPM、SCM、HCM、CXを含むOracle Fusion Cloud Applications Suiteでイノベーションを構築、維持、推進する責任を負います。メンバーは世界中に拠点があり、米国、インド、メキシコ、フィリピン、ルーマニアに中央オフィスがあります。
