日本オラクルは、企業内でのLGBTQ+などの性的マイノリティ(以下 LGBTQ+)に関する取り組みの評価指標「PRIDE指標」における最高位「ゴールド」を8年連続で受賞し、今年始めてレインボー認定を受けることができました。

レインボー認定は、LGBTQ+の人々が自分らしく働ける職場・社会づくりの実現に中長期的にコミットメントする企業を後押しするために2021年に新設されました。ゴールド受賞企業のうち、企業やセクターの枠を超えて協働し、コレクティブインパクトを生み出す企業に与えられます。日本オラクルではプライドハウス東京と共同で作成した、企業向けトランスジェンダーおよびノンバイナリーの理解推進セミナーの資料公開を評価され、この度初めての認定となりました。

他社のダイバーシティ担当者の方たちから「LGBTQ+コミュニティを立ち上げたけれど、何からはじめていいのかわからない」「予算が取れないけれど、なにか始めたい」というような声を聞いたことをきっかけに、3月31日の国際トランスジェンダー可視化の日に向けて、関連イベントを企画しながら、自社に閉じずに、より社会にインパクトを与えるような内容にできないかとプライドハウス東京と議論を重ねました。

トランスジェンダーについて学びを深める機会にするためには、どんな内容がいいのか、何度も話し合いを重ねていきました。一方的な講座だけではなく、参加者が主体的に参加できる内容がいいのでは、ロールプレイを入れると拒否感のある人もいるのでは、そんな議論の末にできあがったのは、日本オラクルのLGBTQ+とアライのコミュニティOracle Pride Employee Network (以下OPEN)のメンバーが役者となって寸劇(スキット)を行い、それを見た参加者がグループで意見を交換しあうというものです。

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OPENのメンバーが参加したスキットでシナリオを元に当事者、上司、同僚などの役割を演じた

スキットのシナリオはオフィスを想定し、マイクロアグレッションや無意識の偏見など、どの職場でも起こり得る差別的な会話をあえて入れました。また、アライとして、そのような場面に遭遇したときに「アクティブ・バイスタンダー(行動する第三者)」として何ができるのか、参加した方が自分事として考えられるように工夫もしました。プライドハウス東京に参加しているトランスジェンダー・ノンバイナリー当事者の方に出来上がったシナリオを見てもらい、フィードバックをいただきながら改善することで、シナリオを作る工程自体がOPENメンバーにとっても大きな学びの時間となりました。

イベント当日、日本オラクルの社員だけでなく、IT業界横断のLGBTQ+コミュニティの集まり・Nijitやプライドハウス東京のコンソーシアムから、多くの方が参加してくれました。違う企業の人が集まることで、企業文化によって反応が違うという意見や、社歴の長さによって発言できる内容が変わってくるなど、多様な意見が出され、一社で実施をする以上の学びが生まれました。

日本オラクルではこれからも、企業を超え、セクターを超え、LGBTQ+の人々が自分らしく働ける職場・社会づくりを目指していきます。

セミナー資料は、以下のリンク先(プライドハウス東京ウェブサイト)からダウンロードしていただけます。PDFをダウンロード