本ブログ記事はMySQL January 2024 GA Releases Now Availableの翻訳版です。
MySQL Server 8.3.0と、8.0.36がダウンロード可能になり、MySQL HeatWave Serviceでも利用可能になりました。この二つは2024年1月16日現在、一般提供(General Availability; GA)済みのMySQLの中で最新版にあたります。
イノベーション・リリースMySQL Server 8.3.0 GAに含まれるもの
MySQL Server 8.0.36 GAリリースに含まれるもの
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バグとセキュリティに関わる修正
注意: 8.0.34以降の8.0リリースは、バグ修正のみになります。
本番環境や実稼働システムでは、最新のMySQL 8.0.36またはMySQL 8.3.0をご利用ください。
MySQL Server 8.3.0ご紹介
MySQL Enterprise Editionでテレメトリ提供
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規格に基づいた可観測性
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Cloud Native Compute Foundation(CNCF)のOpenTelemetryを使用
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Cloud Native OpenTelemetryに準拠したソリューションと連携
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例: Oracle Cloud Observability and Managementプラットフォームによる可観測性と管理
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APM (Application Performance Monitor)
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MySQLサーバー(mysqld)内で完全エージェントレス
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OpenTelemetryプロトコル(OTLP)を使用したテレメトリー・データの送信
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エンドポイントおよびセキュリティ・キーの定義によりシンプルな操作で有効化
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フルスタック・モニタリングの有効化
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全てのMySQL Connectorsとの統合
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セキュリティ
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SET_ANY_DEFINER権限, ALLOW_NONEXISTENT_DEFINER権限の追加
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従来は SET_USER_IDが必須
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より細かく仕様を設定することが可能に
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MySQL Enterprise EditionとMySQL HeatWaveのスレッド・プール
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接続の可観測性
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各接続の詳細情報を含むtp_connectionsテーブル
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tp_thread_stateテーブルおよび tp_thread_group_stateテーブルに追加の詳細情報
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レプリケーション
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MySQLレプリケーションおよびグループ・レプリケーションで使用するグローバル・トランザクション識別子(GTID)の拡張フォーマット
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トランザクション・グループを識別するタグの追加
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システム変数binlog_transaction_dependency_trackingのデフォルトをWRITESETに変更
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binlog_transaction_dependency_tracking = WRITESETの場合、アプライヤ上で高速で積極的な並列化が可能に
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トランザクションの特定のグループのGTIDに一意の名前をつけることが可能に
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例: データ操作を含むトランザクションと管理作業で発生したトランザクションを、GTIDを比較することで簡単に区別可能に
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非推奨機能の削除
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今後リリース予定の8.4LTSに向けて
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セキュリティ、性能、ユーザビリティの改善として
なお、MySQL Clients、Tools、Connectorsなども8.3.0バージョンを一般公開しました。本番環境や実稼働システムでは、必ず8.3.0をご利用ください。
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新しいサーバ機能のサポートを含む
今後とも引き続き、MySQLのご愛顧をよろしくお願いいたします。
