※ 本記事は、Fusion Developmentチームによる”Stay current—EPM best practices for 2023“を翻訳/意訳したものです。

 

多くのEnterprise Performance Management(EPM)のお客様と会話するなかで、コネクテッド・プランニングが急速に進んでいることがわかります。変動の激しいビジネス市況においては、たとえ財務部門が状況に応じて財務計画を更新しても、それを業務計画にまで反映させることが難しくなっています。そこで、コネクテッド・プランニングの出番です。コネクテッド・プランニングは、予算策定プロセス全体を合理化し、財務計画と営業、人的資本、サプライ・チェーンなど業務領域の計画を連携させることができます。

 

財務計画をサイロから切り離す

販売予測の修正が反映されていない収益計画の影響を想像してください。サプライ・チェーンの中断による製品構成の変更が考慮されていない損益予測に潜む影響を想像してください。サイロ化された財務計画では、不備が見過ごされたまま、財務部門の目の届かないところで計画策定プロセスが進んでしまいます。

 

先見の明のあるお客様では、既に複数の部門にまたがる計画と意思決定のプロセスを “コネクテッド” -繋げる- 取り組みを行っています。最も注目すべき3つの領域を見てみましょう。

 

  • 営業業務: 収益予測は、B2BビジネスとB2Cビジネスのどちらにおいてもより困難になっています。多くのお客様は、販売予測、テリトリおよび目標プラン、営業報酬モデリングをExcelによる手動プロセスから、クラウドベースのプランニング・ソリューションに置き換えています。
  • 人的資本: 人材不足やグローバル市場からの人材調達により、戦略的ワークフォース・プランニングの導入がベスト・プラクティスとして注目されています。人事部門と業務部門がコラボレーションし、人材の調達、定着、離職を見据えた詳細な複数年計画を構築します。
  • サプライ・チェーン: 需要と供給のボラティリティは、統合事業計画の必要性を浮き彫りにしました。これは、財務計画と営業および業務計画を担当する部門全体で継続的に連携が必要なプロセスです。製造業、特に消費財、ハイテクおよび工業製品において、急速にベスト・プラクティスになりつつあります。

これらは、コネクテッド・プランニングにとって最も話題となっている3つの領域にすぎません。他にも、IT投資の追跡、マーケティング・キャンペーン支出の最適化、ESG関連の計画と分析への取り組みなど、検討すべき領域は数多く存在します。

 

コネクテッド・プランニングを迅速に開始するには

Oracle Fusion Cloud EPMは、Sales Planning、Strategic Workforce Planning、Integrated Business Planning and Executionなどの事前定義済みソリューションにより、コネクテッド・プランニング構築のためのプラットフォームを提供します。共通のツール、データ、用語を使用してお客様組織の様々な機能を持つ部門をサポートし、計画策定能力を向上し、コラボレーションの文化を醸成します。

 

Oracle Cloud Customer Connectでこれらのユース・ケースを確認し、ご検討を開始されることをお薦めします。Oracle Fusion Cloud EPMは、コネクテッド・プランニングの導入を推進し、お客様ビジネスのボラティリティ-急激で予測不可能な変化の傾向-をより適切に管理できると確信しています。

 

オラクルのパートナーの方で詳細をお知りになりたい場合は、Oracle Partner Communityをご覧ください。

 

Fusion Development

Fusion Developmentチームは、Oracle ERP、EPM、SCM、HCM、CXを含むOracle Fusion Cloud Applications Suiteのイノベーションの構築、維持、推進を担当しています。本部は米国、インド、メキシコ、フィリピン、ルーマニアにあり、メンバーは世界中に拠点を持っています。