日本オラクルでは、2025年7月を「Learning Month(ラーニング推進月間)」と位置づけ、社員が主体となって知識や経験を共有し合うイベント「Learning Quest」を実施しました。

このプログラムは、社員一人ひとりが自身の強みや専門性を生かしながら、互いに学び、、つながることを目的としています。


社員が講師となり、多彩な学びを実現

Learning Questの特徴は、社員が講師となり、自身の専門分野や得意分野を教える点です。講師の多くは自発的に手を挙げて参加しました。開催にあたっては、まず社内アンケートを通じて講師を募り、さらに社員から学びたいテーマを集めました。希望が多いテーマについては事務局が適任の講師を探して依頼しました。その結果、想定を上回る3日間で24のセッションが実施されることとなりました。

セッション内容は多彩で、業務に直結する知識から個人の研究テーマ、趣味や経験に基づくユニークなものまで幅広く揃いました。例えば、プレゼンテーションスキルやデジタルマーケティング、AIの活用といった実務に役立つ内容から、宝石やワインの知識、オフィス周辺の街歩きといった趣味まで、社員の得意や博識が学びの資産となりました。こうして社員のスキルや経験を可視化し、互いの強みを認め合うきっかけも生まれました。

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業務知識から趣味まで多彩なセッションを実施。社員の強みやスキルが共有され、互いを認め合う場となりました。

オンラインとオンサイトのハイブリッド開催

セッションは、全国の社員が参加できるオンライン形式と、オフィスに集まって直接交流できるオンサイト形式の両方で実施しました。オンラインでは距離を超えた知識の共有、オンサイトでは講師や参加者の直接対話による一体感の向上など、形式ごとの新しい価値が生まれました。


高い参加率と満足度

3日間で24のセッションが開かれ、延べ1,537名の社員が参加しました。受講後のアンケートでは「期待に応えていた」93%、「他の人に勧めたい」89%、「来年も参加したい」95%と、極めて高い評価をいただきました。コメントでは「新しい知識を得られた」「他部署の人と交流できた」といった声が多く寄せられました。

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講師からも「参加者からエネルギーをもらった」「役立てることが嬉しかった」「普段関わりがない人と話せた」といったポジティブな感想が多く寄せられました。アンケートでは「講師として自身の期待や目的が満たせたか」という質問に対しても全員が「Yes」と回答しており、教えること自体が新たな学びの機会となったことがうかがえます。さらに「次の機会があれば協力してもよい」という設問にも全員が前向きと回答しており、講師自身にとっても大きな手応えのある取り組みとなりました。

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学びをカルチャーへ

Learning Questは、単なるイベントにとどまらず、社員一人ひとりの強みが自然に他の社員の学びにつながり、交流や理解を深める場となりました。この取り組みを通じて、学び合うことを大切にするカルチャーが少しずつ根付いていくことを目指しています。

今後も、社員が自発的に学び合える場を継続的に提供し、学びを通して生まれるつながりや一体感を大切にしていきたいと考えています。学び合う文化を育むことで、一人ひとりの成長と組織の発展を両立させていくことを実現していきます。


筆者コメント

今回、事務局として多くのセッションを講師とともに企画・運営しましたが、どの講師も「少しでも参加者の役に立ちたい」「興味を持ってもらいたい」という思いを込めて、本業の合間を縫いながら準備をしてくれていました。その姿に触れ、知識や経験を共有し、学び合うことができるチームで働く楽しさを改めて実感しました。共に学びあう場を作ってくれた講師、参加者に心から感謝いたします。