こんにちは。日本オラクルのクラウド・エンジニアの小西です。
12月に入り、ぐっと年末感が出てきました。次回は年末年始でお休みをいただく予定ですのでいよいよ今回が2023年の最終回です!早いですね。
みなさま今年もありがとうございました。来年も引き続きOCI新機能ハイライトのブログ掲載は継続していく予定ですのでよろしくお願いします。
さて、「Oracle Cloud Infrastructure 新機能ハイライト」では隔週でOracle Cloud Infrastructure(OCI)の主な新機能をご紹介していきます。
それでは、前回以降のリリースノートに掲載されているOCIの新機能を見ていきましょう!
[Data Integration] データ統合の新リリース
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以下の新機能が追加されました。
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MySQLターゲットでマージ統合戦略を使用できます。
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ファイル・ストレージおよびRESTデータ・アセットの詳細を参照するときに、簡略化されたデータ構造で複雑な階層データを表示可能
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データ統合アプリケーションのエクスポートおよびインポート
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新規または更新されたデータのみをリレーショナル・データベース、オブジェクト・ストレージおよびBIPソースからターゲットに増分的に抽出してロードできます。
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データ・フロー内のオブジェクト・ストレージJSONソースと、単一のデータ・エンティティをソースとして使用するデータ・ローダー・タスクでカスタム・スキーマ・ファイルを提供します。
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[OCVS] Oracle Cloud VMware Solutionの複数クラスタと混合シェイプのサポート
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Oracle Cloud VMware Solutionでは、SDDCで複数クラスタと混合シェイプがサポートされるようになりました!これによって、OCVS上で様々なワークロードが存在する場合にそれぞれに適したクラスタを準備したり、将来的な拡張要件にも柔軟に対応できるようになりました。
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複数クラスタのサポート
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SDDCを作成する際には、まず全てのVMware管理コンポーネントをホストするための統合管理用クラスタが1つプロビジョニングされます。
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統合管理用クラスタの他に、ワークロード用に最大64のホストを含む最大6つのクラスタを追加作成できます。
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シェイプによってクラスタの最低台数は異なります。
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クラスタ内の混合シェイプ
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クラスタ作成時は最初はひとつの種類のESXiホストで定義されますが、クラスタ内に異なるコア数の異なるシェイプを混在させることも可能です。
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クラスタ内のすべてのシェイプが同じプロセッサ・ベンダー(Intel or AMD)である必要があります。
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各クラスタには独自の価格設定間隔を設定できます。
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関連ブログ
[Database] ベース・データベース:Oracle Linux 8へのOSアップグレード
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コンソールまたはAPIを使用して、DBシステムのオペレーティング・システムをOracle Linux 8 (OL8)にアップグレードできるようになりました。
[OS Management Hub] OS管理ハブの新リリース
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このリリースでは、以下の機能改善が含まれています。
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管理ステーションが登録できない場合のステータス・メッセージを改善しました。
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パッケージ詳細ページの「ファイル・リスト」リソースから不要な列を削除しました。
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Oracle Linux 9.3 BaseOSおよびOracle Linux 8.9 BaseOSのソフトウェア・ソースが追加されました。
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その他、不具合修正が含まれます。
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OS管理ハブ・サービスの詳細: OS Management Hub.
[Database] ベース・データベース: Data Guardアソシエーションのスタンバイ・データベースからのバックアップとリストア
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Data Guardアソシエーションのスタンバイ・データベースからバックアップおよびリストアできるようになりました。
[Data Science] Accelerated Data Science 2.9.1 のリリース
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ADS 2.9.1では、次の変更が行われました。
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OCIモデル・デプロイメントとしてLangChainアプリケーションをデプロイするためのサポートが追加されました。
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HuggingFace評価をLLMガードレールとして使用するためのサポートが追加されました。
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OpenSearchVectorSearchまたはFAISSベクトルDBをretrieverとして使用する場合、RetrievalQAのデプロイメント・サポートが追加されました。
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score.pyをリロードしないオプションを提供するために、
GenericModel.save()にリロード・パラメータが追加されました。 -
ステップ数が固定されているため、モデル・デプロイメントの進行状況バーの不具合を修正しました。
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ads opctl build-image job-localコマンドの不具合を修正しました。
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[GoldenGate] OCI GoldenGateでTruststore証明書の管理
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デプロイメントがクライアント/サーバー方式で通信する他のOracle GoldenGateデプロイメントのトラストストア証明書を管理できるようになりました。
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詳細:Learn more.
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データベース移行サービスがファイル・ストレージ・サービスをサポートしました。ソース・データベースとターゲット・データベース間の転送媒体として、共有ファイル・ストレージ・マウントを使用できるようになりました。
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詳細: Creating Migrations.
[Java Management] Management Agent version 231118.1207が利用可能
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JMSで、管理エージェントのバージョン231118.1207の最新バージョンがサポートされるようになりました。
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常に最新バージョンのOracle Management Agentソフトウェアを実行することをお薦めします。自動更新をすでに有効にしている場合は、エージェントが自動的に更新されます。管理エージェントを手動で更新するには、 Upgrade Management Agentsを参照してください。エージェントの自動更新を有効にするには、 Enable Auto Upgrade を参照してください。
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Java管理の詳細: Java Management user documentation.
[GoldenGate] GoldenGateの新機能
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最新のGoldenGateリリースでは、ソース接続とターゲット接続を作成する際の新しいネットワーキング・オプションに加え、デプロイメントのコンテキスト通知を設定する機能が含まれています。
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詳細: Learn more.
[Stack Monitoring] Apache HTTP Serverのサポート
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スタック・モニタリングで、Apache HTTP Serverリソースがサポートされるようになりました。管理エージェントは、Apache HTTP Serverと同じホストにインストールする必要があります。
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詳細: Apache HTTP Server.
[Cloud Advisor] クラウド・アドバイザの新しいパーミッション要件
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2023年12月から、クラウド・アドバイザは、コンパートメントおよびリソース・ベースのセキュリティ・ポリシーをサポートする詳細な権限を使用して、データ・セキュリティを改善し、リソース・メタデータを保護する新しい専用のIAMポリシーをサポートします。これまでのテナンシ・レベルの権限付与の方法だけではなく、コンパートメント・レベルでユーザーに付与できるので権限分掌が可能です。
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従来のポリシー(テナンシレベルでの権限付与)
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Allow group <group_name> to manage optimizer-api-family in tenancy
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新しい追加のポリシーの例(特定のコンパートメントの範囲内のみの権限付与)
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Allow group <group_name> to manage optimizer-api-family in compartment <compartment_name>
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ユーザーは、現在のコンピュート・インスタンスのシェイプ、オブジェクト・ストレージ・ネームスペース、ブート・ボリュームのサイズなどのリソース情報を条件付きでリクエストできるようになりました。これにより、管理者は、IAMポリシーを使用して、特定のリソース・タイプ、コンパートメントおよび推奨事項によってリソース・メタデータへのアクセスを調整することで、このリソース情報の表示を制限できます。新しいポリシーは、リソース・メタデータを提供するクラウド・アドバイザAPIのオプションです。
以上が本日の新機能ハイライトです。
今後も引き続き新機能をお伝えしていきたいと思います。
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