こんにちは。日本オラクルのクラウド・エンジニアの小西です。

ここのところ急激に寒くなってきました。みなさま体調など崩されていないでしょうか?

ふと気づけば、隔週でこのOCI新機能ハイライトのシリーズを投稿し始めてから3年以上経過していたことに気づきました。2020年の夏頃に始めた記憶があります。当時から比べると、基本的なコア系のサービス機能はかなり充足してきて新機能リリースとしては落ち着いてきている一方、新しいサービスが圧倒的に増えてきたので新機能も多岐にわたってきたなぁと感じます。そして今回も新サービスのリリースがあります!

さて、「Oracle Cloud Infrastructure 新機能ハイライト」では、隔週でOracle Cloud Infrastructure(OCI)の主な新機能をご紹介していきます。

それでは、前回以降のリリースノートに掲載されているOCIの新機能を見ていきましょう!

 

[Stack Monitoring] スタック・モニタリング Enterprise Editionの登場

  • Enterprise Editionでは、Stack Monitoringに高度な監視機能群が追加されています。メトリック拡張(Metric Extensions)を使用して環境に固有の条件を監視するカスタム・メトリックを作成する機能、機械学習を使用してパフォーマンスの異常を識別する機能 (identify performance anomalies)、およびOCIリソースをインポートする(importing OCI resources)ことでStack Monitoringの組込み機能以外の他のリソースに対する監視の可視性を拡張する機能が含まれます。これらの拡張性機能により、他のソリューションやサービスからリソースをインポートして、モニタリングを統合し、アプリケーション・トポロジを充実させることができます。

  • 詳細: Configuring Licensing.

[OKE] ポッド・レディネス・ゲートの仮想ノードのサポート

  • Container Engine for Kubernetesが、LoadBalancerタイプのKubernetesサービスに対してOracle Cloud Infrastructureロード・バランサまたはネットワーク・ロード・バランサをプロビジョニングする場合、ポッド・レディネス・ゲートを指定してトラフィックを制御できるようになりました。

  • ポッド・レディネス・ゲートを指定すると、バックエンド・セットに正常に追加されてトラフィックを受信する準備ができている仮想ノード上のポッドにのみトラフィックがルーティングされます。

  • 詳細: Specifying Pod Readiness Gates.

[Java Management] Oracle Cloud Agent version 1.37が利用可能

  • JMSでは、Oracle Cloud Agent 1.37の最新バージョンがサポートされるようになりました。常に最新バージョンのOracle Cloud Agentソフトウェアを実行することをお薦めします。コンピュート・インスタンスがインターネットにアクセスできる場合、アクションは必要ありません。Oracle Cloud Agentでは、新しいバージョンが定期的にチェックされ、更新が使用可能になったときに最新バージョンがインストールされます。インスタンスにインターネットへのアクセス権がない場合は、Oracle Cloud Agentソフトウェアを手動で更新する必要があります。

  • 詳細: Updating the Oracle Cloud Agent Software

[Monitoring] リソースやステータスによるアラームのフィルター

[OKE] OCIネイティブのイングレス・コントローラを利用した際のFlannelのサポート

  • ポッド・ネットワーキングにFlannel CNIプラグインを使用するKubernetesクラスタ内のワーカー・ノードで実行されているポッドに受信トラフィックをロード・バランシングおよびルーティングするように、OCIネイティブ・イングレス・コントローラを設定できるようになりました。以前は、クラスタがポッド・ネットワーキングにOCI VCNネイティブ・ポッド・ネットワーキングCNIプラグインを使用していた場合にのみ、OCIネイティブ・イングレス・コントローラを設定できました。

  • 詳細: Setting Up the OCI Native Ingress Controller on a Kubernetes Cluster

[APM] APM 新機能

  • APMの新リリースで、次の機能および更新を使用できるようになりました。

    1. アプリケーション・サーバー・ダッシュボードの機能拡張:

      • 可用性、リクエスト・サマリーおよび上位サービス・リクエストの新しいチャート。

      • CPU、メモリーおよびGCチャートが改善され、データの可視性が向上しました。

      • アプリケーション・サーバー・ダッシュボードの詳細: Oracle-defined Dashboards for Application Performance Monitoring.

    2. ドリルダウン更新: ユーザーは、スパンまたはトレースのリストを表示するときに、トレース・エクスプローラ表から直接ドリルダウンできるようになりました。

    3. ウィジェットとフィルタのアクセスが改善されました。メインの「ダッシュボード」メニューからウィジェットとフィルタに簡単にアクセスできるようになりました。

    4. CSVエクスポート: トレース・エクスプローラ、GeoMapおよびトポロジ・ダッシュボード・ウィジェットからCSV形式でデータをダウンロードできるようになりました。

[Java Management] Management Agent version 231002.2039が利用可能

  • JMSでは、管理エージェントのバージョン231002.2039の最新バージョンがサポートされるようになりました。

  • 常に最新バージョンのOracle Management Agentソフトウェアを実行することをお薦めします。自動更新を有効にしている場合は、エージェントが自動的に更新されます。管理エージェントを手動で更新するには、 Upgrade Management Agents を参照してください。エージェントの自動更新を有効にするには、Enable Auto Upgrade を参照してください。

  • Java管理の詳細: Java Management user documentation.

[OCI Database with PostgreSQL] OCI Database with PostgreSQL のリリース

 

以上が本日の新機能ハイライトです。

PostgreSQLのサービスが登場しました。気になる方はぜひお試しください!

今後も引き続き新機能をお伝えしていきたいと思います。

 

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