※本ページは、”Update Guest VM Operating System Online with Exadata Live Update on Exadata Database Service“の翻訳です。


システムを常に最新の状態に保つことは、実施できる最も効果的なセキュリティ投資の1つです。セキュリティ更新を適用するたびに、攻撃者が悪用する前に既知の脆弱性を解消し、環境全体の攻撃対象領域を縮小し、攻撃者が最も依存する侵入経路を断つことができます。この利点は、AIの進歩によってソフトウェアの脆弱性を発見し、公開されたパッチを分析してそれが対処する弱点を特定し、潜在的な攻撃経路をより高速かつ大規模に見つけるために必要な労力が低下している現在、これまで以上に重要です。また、攻撃者はテクノロジー・スタックの複数のレイヤーにまたがる弱点を連鎖的に悪用できるため、スタック全体、特にその中核となるデータベース・プラットフォームをパッチ適用済みかつ最新の状態に保つことが重要です。

ミッション・クリティカルなアプリケーションをセキュリティ更新中も利用可能な状態に維持できれば、その効果はさらに高まります。これにより、セキュリティ脅威によって危険にさらされる可能性のある、収益を生み出すトランザクション、従業員の生産性、顧客体験、サービス・レベルのコミットメントを保護できます。24時間365日稼働するアプリケーションでは、最新のセキュリティ修正による安心と、ビジネス継続性の両方を維持することが目標となります。

Exadata Live Updateは、仮想マシンをオンラインのまま維持しながら、対象となるGuest VMオペレーティング・システム(OS)のセキュリティ修正やその他のサポート対象更新を適用できるようにすることで、この2つの優先事項の両方に対応します。これにより、セキュリティ上の要件へより迅速に対応し、VMクラスタの容量を維持し、再起動を必要とするメンテナンスを都合のよいタイミングでスケジュールできます。Exadata Live Updateは、Exadata Database Service on Cloud@CustomerおよびOracle Cloud Infrastructure(OCI)のExadata Database Service on Dedicated Infrastructureで利用できます。また、Oracle AI Database@AWS、Oracle AI Database@Azure、Oracle AI Database@Google CloudのExadata Database Service on Dedicated Infrastructureでも利用可能です。

柔軟なGuest VM OS更新オプションから選択

メンテナンスの目的に応じて、Full updateまたはOnline updateを選択できます。

Full update

Full updateでは、選択したExadata OSイメージ更新を、VMを1台ずつローリング再起動しながら適用します。処理中もデータベースの可用性は維持されます。選択したイメージに含まれるすべての変更を適用したい場合は、このオプションを選択します。

Online update

Online updateでは、仮想マシンをオンラインのまま維持しながら、対象となる更新を適用します。データベース・ワークロードはすべてのVMノードで継続して実行できるため、ローリング再起動に伴う一時的なクラスタ容量の低下を回避できます。

Online updateでは、セキュリティ上の優先度に応じて、High CVSS、All CVSS、All online updatesのいずれかを選択可能です。High CVSSでは、Common Vulnerability Scoring System(CVSS)スコアが7から10の対象セキュリティ修正を適用します。All CVSSでは、CVSSスコアが1から10の対象セキュリティ修正を適用します。All online updatesでは、CVSSスコア付きのセキュリティ修正に加えて、オンラインでインストール可能な追加のサポート対象更新を含む、最も広範な対象更新を適用します。

これらの選択肢により、メンテナンスを自社のセキュリティ方針や変更管理プロセスに合わせることが可能になります。たとえば、対象となるHigh CVSSのセキュリティ修正をオンラインで適用し、再起動を必要とする更新は後日のメンテナンス・ウィンドウにスケジュールすることが可能になります。

保留中の更新(pending updates)を都合のよいタイミングで適用

選択したExadata OSイメージに含まれる更新の一部はVMの再起動が必要であり、オンラインでは適用できません。その場合、まず対象となるオンライン更新が適用され、再起動を必要とする変更は「保留中の更新(pending updates)」として保持されます。

保留中の更新(pending updates)は、後から標準のローリング再起動プロセスを使用して適用できます。この2段階のアプローチにより、緊急性の高い対象セキュリティ修正をオンラインで適用しつつ、再起動を必要とするメンテナンスを計画済みの時間帯に完了できます。OCI Consoleでは保留中の更新を確認することが可能で、適用前に事前チェックを実行するオプションも提供されます。

主なメリット

  • 柔軟な更新範囲による迅速なセキュリティ対応: 完全なメンテナンス・ウィンドウを待つことなく、High CVSSまたはAll CVSSのセキュリティ更新を選択できます。
  • Online updateの柔軟性とVMクラスタ容量の維持: 仮想マシンを再起動せずに対象更新をインストールでき、Online update中はすべてのVMノードをオンラインのまま維持できます。
  • 都合に合わせたメンテナンス: 再起動を必要とする保留中の更新を、都合のよいメンテナンス・ウィンドウまで延期することが可能になります。

はじめに

OCI ConsoleのExadata VMクラスタ詳細ページで、「Updates (OS)」を開き、利用可能なExadata OSイメージ更新を選択します。Full updateまたはOnline updateを選択します。Online updateの場合は、目的の範囲(High CVSS、All CVSS、All online updates)を選択し、推奨される事前チェックを実行してから更新を適用します。

Online updateが完了したら、VMクラスタの詳細と更新履歴を確認します。保留中の更新が残っている場合は、後日のメンテナンス・ウィンドウで適用します。

Guest VM OS更新でExadata Live Updateを使用するには、VMクラスタでExadata System Softwareリリース24.1以降が実行されていることを確認してください。

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