※本記事は、Niall Commiskey による”What’s New in Oracle Integration 26.07“を翻訳したものです。

原文公開日: 2026年6月17日

※Oracle Integration 3 July 2026 (26.07)のリリース情報は以下の製品ドキュメントをご確認ください。
https://docs.oracle.com/en/cloud/paas/application-integration/whats-new/release-26-07-july-2026.html#GUID-87779325-D898-4F4C-ABC3-028AE0C9B3EA


What’s New in Oracle Integration 26.07

はじめに

Oracle Integration(OIC)にすでに搭載されているAI機能をさらに強化することは、今回のリリースでも引き続き重要な注力分野です。

免責事項:これは作業中のドキュメントです。26.07の正式リリースが近づいた時点で更新されている可能性がありますので、改めて本ページをご確認ください。

26.07でリリースされたAI機能

AIアシスタント

このリリースでは、統合開発の簡素化、パフォーマンスの向上、可用性の拡大に重点を置いた、AIアシスタントにいくつかの意味のある改善が加えられています。

リリースされた機能は次のとおりです。

OIC設計のベストプラクティスの活用

26.07リリースでは、開発者はアシスタントを使用して、OIC設計のベスト・プラクティスに準拠しているかどうかを検証できます。そうでない場合、アシスタントは関連するガイドラインを提供します。場合によっては、アシスタントが推奨を直接適用するオプションを提供します。

AIアシスタントによるベスト・プラクティス検証のスクリーンショット
アイアシスタントによるベスト・プラクティス検証とガイドライン提供のスクリーンショット

次に例を示します。

  • トリガーにBasic認証のかわりにOAuthを使用
  • グローバル・フォルト・ハンドラがありません
  • セキュリティ・ポリシーのないエンドポイント
  • 大きなループのかわりに一括レコード操作を使用
  • …その他多数!

これは非常に大きな付加価値をもたらす機能で、お客様の時間とコストを節約し、そしてストレスも軽減します。

チャット・モードで使用可能なAIアシスタント

この機能により、アシスタントとのよりターゲットを絞ったアドホックな対話が可能になります。開発者はこの機能を気に入るでしょう。

エージェントAI

このリリースでは、OICのエージェントAIエコシステムにいくつかの意味のある改善がもたらされています。次のものがあります。

  • Oracle Agentic AIエコシステム向けのネイティブ・アクションの最初のエージェント間接続(A2A):
    • 26.07では、Fusion AI Agent Studioのネイティブ・アクションが導入され、Fusionエージェントを簡単に起動できるようになりました。
  • 26.07の新しいエージェント・パターン。
新しいエージェント・パターンの選択画面のスクリーンショット

次に、その他の26.07の新機能を示します。

OIC Core 26.07の新機能

可観測性(オブザーバビリティ)

このリリースでは、統合フローのアクティビティ・ストリームのユーザー表示を監査します。この機能は、当然ながら、HIPAAコンプライアンスに必要なOIC for Healthcareエディションにも適用されます。

アクティビティ・ストリームの表示画面のスクリーンショット
アクティビティ・ストリームを閲覧したユーザーの監査情報を表示するスクリーンショット

OIC CI/CD

このリリースでは、プロジェクト・アーティファクト、Terraform構成、デプロイメントの実行、デプロイメント後の更新を管理するための、エンドツーエンドのOIC CI/CD機能が追加されています。初期シーディング、プロジェクトのアップグレード、資格証明のローテーション、ルックアップの変更、ロールバック、バージョン・トラッキング、再試行ロジックおよび非同期ステータスのモニタリングをサポートしています。このリリースには、アーティファクト・レジストリの統合、パイプラインの自動化も含まれています。この機能はFeature Flagによって提供されます。

接続

新しいアダプタ

  • OCI Cacheアダプタ OCI Cacheクラスタへの接続を提供する新しいアダプタ。文字列およびリスト操作、TTLベースのキャッシュ、キーの存在チェック、プライベート・エンドポイント接続およびキー・プレフィックス戦略をサポートします。
  • Azure Synapse Database – Azure Synapseとの統合が認定されたMicrosoft SQL Serverアダプタ。

新しいネイティブ・アクション

  • データ変換– ネイティブ・ペイロード(XML)とStringified JSONを相互に変換します。(※日本オラクル追記:July 2026 (26.07)のWhat’s Newドキュメントでは、Data Translate actionはネイティブJSONペイロードとフラットなStringified JSONを相互に変換する機能として記載されています)

AIを組み込んだワークフローの機能強化

  • Oracle Autonomous AI Transaction Processing (ATP)アダプタ – ハイブリッド索引操作のサポートが追加され、ドキュメント取込み、ハイブリッド索引作成、インテリジェント検索および取込みステータス追跡が可能になります。
  • AIエージェント・ネイティブ・アクション – 非同期ツール・レスポンスのコールバック・エージェント操作を追加し、「エージェント・アクティビティ・ストリームの取得」レスポンスにエージェント実行ステータスを追加します。
  • OCI Document Understanding
    • クロス・リージョンおよび非商用リージョンのサポート
    • カスタム・モデルの信頼度スコアのサポート
    • カスタム・モデルの複数ページのサポート
  • OpenAIアダプタ – ファイル削除操作をサポートします。

既存のアダプタの機能強化

  • RESTアダプタ
    • ウィザードでのHTTP504再試行の制御
    • 動的JSONリクエストおよびレスポンスのサポート
  • ActiveMQアダプタ– 呼び出し接続用のXSDドキュメントサポートと動的アドレスおよびキューマッピングを追加します。
  • セキュリティーおよび認証の強化– 主要なエコシステムアダプタ全体で認可標準と接続性を最新化します。
    • Microsoft SharePoint: OAuth 2.0認可コード資格証明とPKCEのサポートに加え、構成ウィザードに表示されないサイトを検索するためのSharePointサイト検索機能が追加されました。
    • Salesforce: ROPCおよびBasic Authからの移行パスを含む、External Client Appsのサポートが追加されました。
    • Snowflake:キー・ペア認証および1回限りのリフレッシュ・トークンのローテーションが追加されました。
    • Slack:セキュアで分離されたOCI VCN接続を実現するプライベート・エンドポイント(PE)がサポートされました。
    • Jira: OAuth 2.0認可コード資格証明セキュリティ・ポリシーでPKCEサポートが追加されました。

Human in the Loop(ヒューマン・イン・ザ・ループ)

ヒューマン・イン・ザ・ループ(HITL)は、他の自律型ワークフロー内の重要な決定ポイントに人間の監視を意図的に配置するものです。HITLは、人間がエージェント型AIシステムの管理に有意義にとどまることを保証する、非常に必要なガバナンスを提供します。つまり、すべてのステップをマイクロマネージメントするのではなく、AIエラーのコストが人間の介入のコストを超える監視を提供します。

このリリースでは、次の新機能が含まれています。

  • IF/Else Gateway: 承認フロー・パスの分岐を許可します。例)階層承認でLevel1が承認した場合に、Level2に遷移します。
  • Parallel Gateway: 複数のユーザー/グループに承認タスクを割り当てる機能を提供します。
  • 通知サポート: HITLは、タスク割当て時およびリマインダ・タスクの通知を送信できるようになりました。
  • Log Analytics統合: HITLは、ログをOCI Log Analyticsに発行できるようになりました。これにより、長期的な永続性や検索、およびタスクやワークフローに関するダッシュボード・ビューが可能になります。

このリリースでは、既存のヒューマン承認レシピ(HITL – Simple Approval Workflow)に加えて、HITL – Parallel Approval Workflowが追加されます。

ロボット・プロセス・オートメーション(RPA)

26.07リリースには、キャンバス内でのローカル・テストのサポートが含まれています。26.07より前では、各変更のテストには時間がかかり、各変更には保存、アクティブ化、実行という3つのステップが必要でした。さらに編集するには非アクティブ化が必要です。これで、設計者から直接テストできます。

OIC for Healthcare

26.07リリースには、次の新機能が含まれています。

HL7スキーマおよびメッセージをエクスポート/インポートする機能

26.07では、次のことが可能になります。

  • OIC UIを使用したインポートおよびエクスポート
  • OIC Factory APIを使用したインポートおよびエクスポート

HIPAAコンプライアンスの監査の拡張

このリリースでは、アクティビティ・ストリームの閲覧も監査対象となります。また、監査証跡にはビジネス識別子も含まれます。これはHIPAAへの準拠に必要です。

アクティビティ・ストリームを閲覧したユーザーも監査対象として記録されているスクリーンショット

Summa Summarum(まとめ)

リリース26.07では、Oracle Integrationに多数の新機能が追加されています。そのほとんどがお客様からの要望に基づくものです。Oracle Integrationの詳細は、oracle.comのアプリケーション統合ページを参照してください。