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オラクルエンジニア通信では、オンプレミスからクラウドまで、オラクルテクノロジーの最新情報をお届けします

  • September 20, 2019

Oracle OpenWorld 2019:注目発表まとめ

オラクルの年次イベントである「Oracle OpenWorld 2019」が2019年9月16日から19日に開催されました。

日本からも多くのユーザー企業・パートナー企業の皆さまにご参加やご講演をいただきました。また、昨年同様コーソル様はじめ、リアルタイムに実況いただいた皆さまありがとうございました!

このページでは、主要な発表をまとめてお知らせします。なお、各発表のステータスは、「発表のみ(今後予定)/既に提供開始」があります。

なお、日本オラクルでは、その内容を凝縮してお伝えするセミナーを開催します。ぜひご参加ください。

主要な講演の動画は以下よりご覧いただけます。また、順次セッション資料も公開される予定です。


目次


Oracle Cloud Infrastructure

脅威のリージョン拡張計画を発表&Azureとの相互接続を加速

オラクルは、新しいアーキテクチャに基づいた「Oracle Cloud Infrastructure」(OCI)のリージョン展開を加速しています。昨年の発表通り順調に展開が進み、東京リージョンを含め、2019年だけで7つのリージョンを新規に開設し、現在16リージョンを展開しています。今回の拡張計画では、3つのポイントを発表しています。
(1) 今後15ヶ月で20リージョンを新規に開設予定(なんと平均23日で1つのリージョンを開設していく計算!)
(2) デュアル・リージョン:基本的には全ての国で2つ以上のリージョンを提供し、お客様の業務継続要件に対応していく予定(日本の場合は東京-大阪)
(3) Microsoft Azureとの相互接続:現在、北米東海岸とロンドン・リージョンでOCIとAzureは相互接続されていますが、世界中で加速していきます

なお、マイクロソフト社との協業の一環で、SQL Server 2016の従量制での提供を開始しています。

そして、OCIコアサービスのさらなる進化を発表しています。「Flexible Infrastructure」というコンセプトで、「クラウド=固定されたシェイプしか選べない」「クラウド=サイズの変更には再起動が必要」という概念を変え、任意のCPU数/メモリサイズを選択でき、さらにダウンタイムなしに変更もできるようになります。コンピュート同様ストレージにおいても、卓越した柔軟性を提供する予定です。2019年後半から2020年第一四半期の提供を予定しています。

Oracle Cloud VMware Solutionを発表

オラクルはVMware社と協業し、VMware環境をOracle Cloud Infrastructureで利用できる「Oracle Cloud VMware Solution」を発表しました。VMware管理ツールを使用して自社のデータセンターおよびOracle Cloudのリソースを管理し、オンプレミスのVMware環境と完全に同等の運用を行うことができます。クラウドベンダー各社はVMwareソリューションの展開を行っていますが、Oracle Cloud VMware Solutionでは、より高いレベルの制御、パフォーマンス、およびクラウド環境とオンプレミス環境にわたる容易な移植性を提供します。もちろんAutonomous DatabaseやExadata Cloud等との容易な連携も可能です。本サービスは2019年後半の提供開始を予定します。

同時に、オンプレミスを含むVMware環境におけるオラクル製品のサポート拡張を発表しました。詳細は今後発表される予定です。

Autonomous Database/Oracle Cloud Infrastructureを継続して無償利用できる「Always Free」サービスの提供を開始

オラクルは従来30日間の無償トライアル(300ドルクレジット)を提供してきました。今回それに加え、新たに「Always Free」サービスを発表し、提供を開始しました。一定のリソース内でAutonomous Databaseを含むサービスを、継続して無償で利用できます。

AWSクラウド無償枠と比較して、データベース・サービスを含む数多くのサービスが無期限で無償+リソースも多めに提供されます。主なサービスと利用枠は以下の通りです。

  • Autonomous Database (2インスタンス:1 OCPU, 20 GB Storage)
  • Compute (2インスタンス:1/8 OCPU, 1 GB Memory)
  • Block Volume (2ボリューム:合計100 GB)
  • Object Storage (10 GB) / Archive Storage (10 GB)
  • Load Balancing (1インスタンス:10 Mbps)

継続して勉強や開発したい、というお声は非常に多くいただいており、そうしたお声に答えられるサービスが提供できることは嬉しく思います。

なお、一度のお申し込みで、「Always Free」と従来の30日間の無償トライアルが利用可能です。

OSも自律化へ、Oracle Autonomous Linuxの提供を開始

オラクルは10数年に渡り、Oracle Linuxを提供し、数多くのミッション・クリティカル・システムを支えてきました。今回「Autonomous」(自律化)というコンセプトをデータベースからOSへ展開し、「Oracle Autonomous Linux」の提供を開始しました。

Oracle Autonomous Linuxは、人手を一切介さずに、稼働情報の収集、最適なチューニング、そして脅威からの保護を自律的に行います。パッチ適用は常にオンラインで行われるため、ゼロデイ攻撃にも迅速に対応可能です(これにはOracle Kspliceのテクノロジーが活用されています)。

Oracle Autonomous Linuxは、Oracle Cloud Infrastructureで追加費用なくご利用いただけます。なお、Oracle Autonomous Linuxは、Oracle Linuxをベースにしており、Red Hat Enterprise Linuxとバイナリ互換があります。

 

クラウド上のワークロードやデータを自動的に保護するソリューションを拡充

Oracle Cloudの最重要事項はセキュリティです。Oracle Cloud Infrastructureは、クラウド基盤のアーキテクチャを再設計したことで、高性能/高可用性と共に、高いセキュリティを実現しています(参考:「オラクルの「第二世代クラウド」はなにが新しい? 高いレベルの分離を実現したことでセキュアかつ高性能を実現」)。

今回、新たなセキュリティ・ソリューションとして「Oracle Data Safe」、「Oracle Cloud Guard」、「Oracle Maximum Security Zones」を発表しました。一元的なセキュリティ設定やセキュリティ状態の管理、そしてセキュリティ施策の自動的な強化機能を提供します。Oracle Data Safeは既に提供を開始しています。データベースのセキュリティを自動化し、データ、ユーザー、設定に関するセキュリティ問題を可視化する統合管理センターで、数十年にわたるオラクルのデータベース・セキュリティーの専門性を基に一から開発されました。


Oracle Database & Exadata

Oracle Database 20cの新機能を発表

バージョン名の通り、Oracle Database 20cは2020年にリリースされます。Oracle Databaseは、リレーショナル・データベースとされていますが、実際には、Key ValueやJSON、Graph、Spatial、ファイルも取り扱うことができる「マルチモデル・データベース」です。Oracle Database 20cでは、その観点で2つの拡張を予定しています。1つ目はネイティブなブロックチェーンテーブル・タイプのサポートです。2つ目は、データベースに格納されているデータに対して機械学習モデルを自動的に構築する「AutoML」を実装します。また、性能向上の観点では、永続性メモリ(Persistent Memory)への対応を予定します。

Gen 2 Exadata Cloud at Customerの提供を開始

オラクルは、Oracle Cloudをお客様データセンターに配置できる「Oracle Cloud at Customer」を数年にわたり提供してきました。クラウドの柔軟性が欲しいが、データは自社データセンターに保管したいという要件のシステムで数多く採用されてきました(JTB様ベネッセ・コーポレーション様でご採用いただいています)。

今回、Exadata Cloud at Customerの次世代版「Gen 2 Exadata Cloud at Customer」の提供を開始しました。Exadata Cloud at Customerは、Exadataのメリットである圧倒的な高性能/高可用性を、クラウド特有の柔軟な課金モデルで利用できます。

Gen 2 Exadata Cloud at Customerでは、最新世代のExadata X8を採用したことに加え、従来に比べ、よりコストが低減され、迅速なデプロイメントや管理が可能になるよう、様々なブラッシュアップが行われています。

同時に、Gen 2 Exadata Cloud at Customerを基盤にした「Autonomous Database Cloud at Customer」も発表しました。現時点ではプレビューとなり、正式提供は2020年を予定しています。

 

世界最速!永続性メモリを搭載したExadataの提供を開始

オラクルは、インテル社の永続性メモリを搭載した新たなExadataモデル「Oracle Exadata Database Machine X8M」の提供を開始しました。Exadata X8Mでは、内部ネットワークにRoCE(100 Gbps RDMA over Converged Ethernet)を新たに採用しています。従来モデルのExadataも世界最速のデータベース・マシンでしたが、Exadata X8Mは、従来モデルと比べ、2.5倍のIOPS性能(1,600万 OLTP Read IOPS)と10分の1の低遅延を実現しています。そして驚くべきことに、Exadata X8Mは従来モデルと同じ価格で提供されます。


改めまして、日本オラクルでは、「Oracle OpenWorld 2019」の内容を凝縮してお伝えするセミナーを開催します。ぜひご参加ください!

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