※本ページは、”Exadata in 2025: Innovations and Insights Across the Product Family“の翻訳です
Exadataのテクニカルニュースを1か所で確認できるように、Exadata System Softwareのリリース が利用可能になり次第 https://blogs.oracle.com/oracle4engineer/category/o4e-exadata に掲載します。
2025年はExadataにとって際立った年となりました。X11M世代の提供、2つの主要なExadata System Softwareリリース(25aiシリーズの25.1および25.2)、より広範なマルチクラウド対応、そしてExadata Database Servicesへの大きな新機能追加を実現しました。本記事では、最も重要な発表内容と、それがパフォーマンス、効率性、柔軟性にもたらす意味をまとめています。
Exadata X11M
Exadata X11Mは、高速化されたハードウェアと次世代インテリジェントデータアーキテクチャ、および最新ソフトウェアを組み合わせています。オンプレミス、Exadata Cloud@Customer、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)、さらにマルチクラウドパートナー(Microsoft Azure、Google Cloud、AWS)といった全ての環境で同時にリリースされ、これはExadataの世代で初となります。X11Mは前世代と同じ価格設定ながら、より高いパフォーマンス、優れた効率性とサステナビリティを実現します。Oracle AI Database 26aiをExadata X11M上で稼働させることで、どこでもデプロイし、どこでも実行でき、コストはX10Mと同等です。Kodi UmamageswaranによるX11Mローンチ動画もご覧いただけます。
Exadata System Software 25aiにより、X11MはAIワークロード処理能力が強化されました:
- データベースサーバでのインメモリベクターインデックススキャンが最大43%高速化
- ストレージサーバでの近傍パーティションベクターインデックススキャンが最大55%高速化
- ストレージサーバでのアダプティブTop-Kによるフィルタ処理が最大4.7倍向上
- VECTOR_DISTANCEおよびカラムプロジェクションによるクエリのオフロードにより最大4.6倍高速化
- バイナリベクタ形式によるクエリが最大32倍高速化
OLTPワークロードでは、X11MはX10Mより以下の点で向上しています:
- 同時実行トランザクション数が最大1.25倍、シリアル実行トランザクションも1.25倍高速化
- 1ストレージサーバあたり最大1,000,000書き込みIOPS(9%増加)
- Exadata RDMA Memory(XRMEM)による読み取りレイテンシが最大21%短縮、最低14マイクロ秒(14 µs)に
- フラッシュによるOLTPリードレイテンシが最大43%低減
分析(アナリティクス)ワークロードでは:
- データベースサーバでの分析クエリ処理が最大25%高速化
- ストレージサーバでのSmart Scanスループットが最大2.2倍高速化、ストレージサーバあたり最大100 GB/s
サステナビリティと効率性
お客様がサステナビリティへの対応はかつて無いほど差し迫った時代の課題になりました。環境負荷の最小化、運用コスト削減、複雑な規制対応が求められています。こうした現代の要請に応え、Exadata X11Mは電力消費とコスト削減を支援します。X11Mの圧倒的なパフォーマンスにより、より多くのOracle Databaseワークロードを少ないシステムへ効率的に集約でき、インフラ・電力・冷却・データセンター・運用コストの各面で大幅な削減が可能です。ITエグゼクティブが増え続けるワークロードと限られた予算の間で常にジレンマを抱える中、Exadata X11Mは「少ない資源で最大の成果」を実現する最適な選択肢です。
さらに、Exadata X11Mは新たなインテリジェント省電力機能を搭載し、データベースサーバCPUの電力消費を特定のターゲット値まで制御したり、例えば平日夜間や週末などワークロード負荷が低い時には自動・動的にサーバが省電力状態に移行できる仕組みを提供します。不要なコアを自動オフにする機能も備え、さらなる省エネを実現します。
これらの改善により、お客様は
- より多くのデータベースとユーザーを収容可能に
- より多くのワークロードを処理し、より大容量のデータを格納可能に
- より多くのAI、分析、トランザクション処理を実行可能に
- または、同じワークロードをより少ないハードウェアで実現可能に
となります。
Exadataハードウェア
オンプレミス顧客向けに、X11Mはデータベースサーバの選択肢と複数のストレージサーバオプションを提供し、ワークロードに最適なExadataシステムを構築できます。
X11Mから新たに、Database Server-ZおよびHigh Capacity-Z(HC-Z)ストレージサーバが従来のEighth Rack構成に代わって登場しました。「Z」サーバは他のあらゆるサーバタイプと混在可能で、コンピュートとキャパシティを柔軟に組み合わせられます。たとえば、192コアを持つ標準データベースサーバ2台と、120TBの有効容量を持つHC-Zストレージサーバ3台を組み合わせることが可能です。
さらにX11Mからは再設計されたeXTended(XT)ストレージサーバも新登場しました。Exadata ExascaleやASM向けに設計され、アーカイブや開発用・テスト用などアクセス頻度が低く高性能を必要としないデータに最適です。X11M XTはExadata Smart Flash Cacheを搭載した初のXTサーバで、EF・HC・HC-Zと同じ性能最適化型6.8TBフラッシュカード2枚を備え、ホットデータのキャッシュによりHDD I/Oを回避し、最大60万OLTPリードIOPS・最大50万ライトIOPSを低レイテンシで実現します。オプションライセンスによりSmart ScanによるSQLスキャンスループットは最大50GB/sまで加速可能です。
X11M XTストレージサーバは、Exadata Exascale(次世代データインテリジェントアーキテクチャ)向けに設計された初のXTストレージ世代です。Exascaleはデータベースサーバからストレージ管理を分離することで、強力な新しいスナップショットやクローン機能を実現。あらゆるリード/ライト可能なプラガブル・コンテナDBからのスペース効率の高いシンクローンが可能で、開発者生産性が大幅に向上します。顧客はExascaleの機能と、XTが持つ高性能かつコスト効率の高いストレージを両立できます。
Zero Data Loss Recovery Appliance
Exadata X11Mと同時に、その柔軟性の向上に合わせて、Zero Data Loss Recovery Appliance(RA)の顧客には新たなRA23-Zストレージサーバによるシステムサイズの選択肢が追加されました。RA23-ZはX11M HC-Zストレージサーバをベースとしており、22TB HDDを6台搭載することで、ベースラックでは135TBの有効容量(仮想1PB)、フル実装ラックでは最大779TB(仮想7PB)を提供します。
このRAファミリーへの追加により、あらゆる規模のデータベースに対してリアルタイムのトランザクション保護と連続的なデータ検証を実現します。データベース統合管理や自動化、さらにはデータベース認識型のランサムウェア対策も提供しており、省スペースで暗号化されたバックアップやリテンションロック付きの変更不可バックアップもサポートしています。
Exadata System Software 25ai
先ほど簡単に触れた通り、2024年12月にリリースされたExadata System Software 25ai(25.1)は、X11Mで最新世代ハードウェアのポテンシャルを最大限に引き出します。また、多くの優れた新機能も提供しており、その大半はサポート期間中のすべてのExadataシステムで利用可能です。7月には、さらに多くの新機能と最適化を備えたExadata System Software 25ai(25.2)がリリースされました。
この両リリースで利用できる主な機能のいくつかを以下に紹介します。
AIワークロードの高速化
まず、AIワークロードを加速する新たな最適化について紹介します。Adaptive Top-K Filteringは、各ストレージサーバで稼働中のTop-Kを維持・オフロードすることで、データベースサーバへ返されるデータ量を最大4.7倍削減します。同時に、クエリの入力ベクトルと返されたベクトル間の距離算出(VECTOR_DISTANCE()関数)もストレージサーバ側で行うようになり、最大4.6倍高速化されます。これにより、データベースサーバへのデータ送信量は最大24倍削減され、距離再計算も不要になります。
Oracle AI Database 26aiでは、非ベクトルカラム(例:price列, zipcode列)も近傍パーティションベクトルインデックスに含めることが可能になりました。ESS 25.2では、必要なカラム(ベクトル列・非ベクトル列の両方)すべてがインデックスに含まれていれば、フィルタリング、ベクトル距離計算、カラム参照をストレージ側にオフロードしたうえにインデックスのみで検索が可能となり、最大3倍の高速化が可能になり、ROWID参照も不要となります。
さらにAI Smart Scanは、INT8およびBINARYベクトルを用いるクエリを最大32倍高速化します。次元数が多く非ゼロ要素が少ない容量効率の高いSPARSEベクトルもシームレスにオフロードします。
詳細は「Exadata AI Smart Scan Deep Dive」セッションをご覧ください。
Exascaleはイノベーションを継続的に加速
Exascaleはフリースペース管理を大幅に改善し、推奨されるフリースペースのリザーブ(予約)を容量の3%まで低減しました。これにより、より多くのデータの保存、シンクローン作成の増加、開発者の生産性向上が可能になりました。また、フリースペースのアラート機能も強化されており、ディスク障害発生後も不要なI/Oリバランスを、組み込みの自動化機構で延期し、フリースペースの閾値が回復するまでリバランスを実行を待つようになりました。

冗長性の復旧を高速化し耐久性を向上させるため、Exascaleのデルタトラッキングは、ターゲットディスクがオフラインの場合でも新しい書き込みを保持し、設定された冗長性を維持するようになりました。ディスクやストレージサーバがオンラインに戻ると、デルタトラッキングは8KB単位で変更点を迅速に再同期します。これにより、複数ディスク障害のようなまれなケースでも、データ保護とリカバリが容易になります。障害ディスクのうちいずれか1つを復旧すれば、デルタトラッキングの差分変更を使ってデータが回復でき、最後の障害ディスク全体の復旧を要しません。
さらに、管理面では仮想マシンボリュームをまたぐボリュームグループ機能や、ボリュームグループ内VMボリューム全体で一意の時点の整合性のとれたスナップショットの取得、簡素化された1ステップのボリュームクローン、一般的な自動化ツール連携を容易にするExascale Shell(XSH)向けのJSON出力など、様々な最適化がExascaleに加えられています。
Exadata Smart Flash Cache
Flashキャッシュには複数の最適化が施され、分析およびOLTPパフォーマンスがさらに向上しています。分析クエリでは、フラッシュキャッシュ上の一時I/O領域を即座に解放し、ディスクへのフラッシュ処理をスキップすることで、最大1.6倍の高速化を実現しています。一時データはクエリ完了後に不要となるため、ディスクに書き込むリソースを無駄にしません。同時に、ExadataはTemp表領域への書き込みIOや、フラッシュバックログの書き込みI/Oを、ASMリバランスなど他の大規模書き込み処理よりもフラッシュへの書き込みの優先度を高く設定し、アクティブなデータベースワークロードに常にフラッシュキャッシュ資源を優先的に配分します。

さらにExadataでは、メンテナンス後にローカルディスクからの遅いI/Oを発生させることなく、パートナーストレージサーバ上のフラッシュへ自動的にリードをリダイレクトする仕組みが追加されました。パートナーストレージサーバ上のフラッシュからデータを読み出し転送する方がローカルディスクからの読み出しよりもはるかに高速であり、ストレージサーバのメンテナンスによるダウンタイム前後でも一貫した高パフォーマンスを維持できます。
可観測性、可用性、運用性、セキュリティ
最新の2つのExadataリリースの総括として、可観測性、可用性、運用性、セキュリティを強化する重要な機能を紹介します。
最新のGrid Infrastructureでは、ASMリバランス速度が現在のワークロードに基づき自動調整されます。ASMおよびExadataソフトウェアがデータベースI/Oを常時監視し、リバランスパワーを動的に変更することで、冗長性の復旧を最大3.6倍高速化、アップデート後の再同期を2倍高速化、ストレージサーバー追加時のリバランスの2.6倍高速化を実現します。
Exadata Cache Statistics(ecstat)ユーティリティは、フラッシュキャッシュをバイパスした理由、最大スペース消費者(top space consumers)、最大I/O消費者(op I/O consumers)などを追加情報として提供し、管理者がキャッシュ利用状況やパフォーマンスをより深く把握できるようになりました。
Exadata 25.2で新たに追加されたCellSQLStatは、ストレージサーバ単位でリアルタイムのSmart Scan稼働状況を表示し、CPU/メモリ使用量、ストレージインデックスとカラムナキャッシュI/O削減量、フラッシュ・XRMEMヒット回数、スキャン速度等を可視化して、管理者によるSmart Scanパフォーマンスの監視を可能にします。
ecstatとCellSQLStatのデータは両方とも、自動化されたExaWatcherコレクションに自動的に含まれます。
ExaPortMonは可用性向上のため、停止または異常なRDMA over Converged Ethernet(RoCE)ポートを検出し、自動でIPアドレスを稼働中の正常ポートへ切り替えることで、ネットワーク通信の維持とデータベースクラスターの安定稼働を確保します。異常ポートや経路が回復すれば、ExaPortMonがIPアドレスを自動的に元のポートへ戻します。
Exadata System Software 24ai(24.1)で導入されたExadata Live Updateに加え、顧客環境で多く利用されるサードパーティソフトウェアのpatchmgrによる更新時の依存性を満たすため、管理者が追加Linux RPMをDBサーバアップデート時に含められるようになりました。アップデート時に依存性解決できるため、必要なソフトウェアの削除・再インストール作業が不要になります。ストレージサーバのアップデートもさらに最適化され、最大1.45倍高速化されています。
セキュリティ面では、Linuxパッケージ依存性のさらなる削減による攻撃対象領域の最小化と、すべての新規デプロイでデフォルトでSELinuxが「permissive」モード有効化されるようになりました。Exadata Secure RDMA Fabric Isolation(Secure Fabric)は、RoCEネットワーク上でVM間の厳格な分離を実現し、異なるクラスタ間のデータベースサーバ同士の通信を防止します。クラウドでは常時Secure Fabricが使用されていますが、オンプレミスの新規導入でも標準選択となり、クラウドと同一構成となりました。
以上の通り、2025年のソフトウェア機能のごく一部のみの紹介となります。詳細は発表ブログ等もご参照ください。
詳細は「Exadata System Software 25ai 25.2 リリース動画」もご覧ください。
クラウドにおけるExadata
今年はExadataにとってクラウド分野で素晴らしい年となりました。OCI、Exadata Cloud@Customer、マルチクラウドパートナーリージョン、オンプレミスで同時にX11Mをリリースしたことで、最新世代は顧客が必要とするあらゆる場所でOracleデータベースワークロードを実行可能にしています。上記の優れた機能や新しいクラウドサービスの機能と組み合わさることで、Exadata X11Mはあらゆるワークロードおよび組織にとって、急速に最適なプラットフォームとなっています。
Exadata Database Service on Exascale Infrastructure(ExaDB-XS)
ExaDB-XSは、世界中の新しいリージョンやレルムで順次展開が進んでおり、お客様は必要なあらゆる場所でこの優れた新しいデプロイメントオプションを利用できるようになっています。ExaDB-XSはAzureに加え、Google Cloudでも利用可能になりました。
Data Guardは、ExaDB-DとExaDB-XS間で構成することができ、容易な移行、高可用性、開発者生産性の向上を実現します。
Exascale環境において再設計されたスナップショット機能は、ExaDB-XSのPDBやVMに対応しています。PDBの場合、時点指定のリードオンリースナップショットや、スペース効率に優れたリードライトPDBシンクローンを作成でき、開発生産性が大幅に向上します。VMについても、仮想マシンファイルシステムの特定時点のイメージをストレージ効率よく即時に取得・保持可能です。
Exascaleのボールトは、利用量の増加に合わせて自動スケールするようになりました。これにより、管理者の手動監視や介入、あるいは開発者が自身で拡張を依頼する必要がなくなります。
Exascale Infrastructure上でのOracle Database 19cサポートにより、お客様は極めて低コスト・スケーラブルなプール型リソース、設計段階から統合されたExadataのパフォーマンス・信頼性・可用性・セキュリティといったExaDB-XSのメリットを享受できます。ExaDB-XS上の19cデータベースは、従量課金・低初期コスト・IO課金なしで、完全にエラスティックなアーキテクチャ上でExadataパフォーマンスを極めて低コストで利用できます。
さらなるサービス機能の詳細は: https://docs.oracle.com/en-us/iaas/exadb-xs/doc/exa-whats-new.html をご覧ください。
Exadata Database Service on Dedicated Infrastructure(ExaDB-D)
主な新機能の一部は以下の通りです:
- APIアクセス制御により、管理者がREST APIおよびクラウドコンソール操作へのアクセス管理・制限や、誤用・悪用防止のための承認ワークフロー強制が可能になりました。
- X8M以降のDedicated Exadata環境でExascale構成が可能になりました。これにより、新規・既存のExadataインフラ上でも、Oracle AI Database 26aiとASMを利用した従来DBの双方で、再設計されたDBを意識したスナップショットやクローン機能の利点を活用できます。さらに、ExaDB-DとExadata Database Service on Exascale Infrastructure(ExaDB-XS)間でData Guard構成も可能となり、容易な移行、高可用性、開発生産性向上を実現します。
- 開発者向けExadata Database Serviceにより、遊休中のDedicated Exadataインフラを追加コストなしで開発用途に活用可能になりました。インフラのサブスクリプション内で既存CPU・メモリ・ストレージ資源を素早く開発者が利用可能になりました。
- 新規テナンシーおよび一部リージョンでの新規ExaDB-D環境では、Autonomous Recovery Serviceがバックアップ先に設定されます。
- VM Cloud Automation 更新のスケジュール制御強化により、管理者は適用タイミングやクラスターごとの適用優先順位、ビジネスポリシーに則った更新停止期間(フリーズ期間)の定義が可能になりました。非本番クラスターでの事前テストも確保され、新リリースごとにスムーズな展開が保証されます。
- Oracle Database@{AWS|Azure|GCP}ではAWS、Azure、Google Cloudの鍵管理サービス(KMS)との連携が可能となり、各クラウドのネイティブ鍵管理ソリューションをExadata Databaseサービスで利用可能になりました。
その他多数のサービス機能の詳細は:https://docs.oracle.com/en-us/iaas/exadatacloud/exacs/exa-whats-new.html をご参照ください。
Exadata Database Service on Cloud@Customer(ExaDB-C@C)
ExaDB-Dで提供されている多くの優れた機能に加え、ExaDB-C@Cでは2025年に以下の機能が追加されました:
- 物理スタンバイDBをスナップショットスタンバイへ変換/復元できる機能(REST API、クラウドコンソール、クラウドツール経由)で、本番データを用いた根本原因分析やテストを簡単かつ安全に実施可能
- 複数のスタンバイ構成でのData Guard同時操作のサポート
- Data Guardセットアップ時の事前チェック(Precheck Validation)機能
- Data Guard環境でのスタンバイデータベースからのバックアップ・リストア機能
- 新規ExaDB-C@Cサブスクリプションでバックアップネットワーク用100Gbps NICを選択可能となり、データベースのバックアップおよびリストアが高速化
Zero Data Loss Autonomous Recovery Service
2023年の初登場以来、Autonomous Recovery Serviceは、クラウドにデプロイされたOracleデータベースを対象に、リアルタイムのトランザクション保護、ゼロデータロス、イミュータブルバックアップ、省ストレージ型暗号化バックアップなど、多彩なデータ保護機能を備えたインクリメンタル・フォーエバー・バックアップ戦略をクラウド上で実現してきました。
現在では、特にExadata上で動作するx86 Linuxプラットフォームのオンプレミスデータベースも、Oracle Database Zero Data Loss Cloud Protectを利用してクラウド上で保護可能です。Cloud Protectは、クラウド上だけでなくオンプレミスのデータベースにも同様のメリットを提供し、管理の簡素化とデータ保護の強化を実現します。

まとめ
2025年はExadataにとって画期的な年となりました。X11M、Exascale、26aiにより、より高いパフォーマンス、低レイテンシ、極限の効率性が実現され、オンプレミス・OCI・マルチクラウドパートナー環境で同時に利用可能となりました。一方、Recovery ApplianceとAutonomous Recovery Serviceがデータ保護機能をさらに強化しました。AI最適化ストレージオフロードやシンクローンスナップショット、地域展開の拡大、管理性強化などを通じて、従来世代と同価格で、さらに多くのAI・分析・ミッションクリティカルOLTPワークロードを必要な場所で実行できる環境を実現しています。発表記事をぜひご覧いただき、新機能を体験し、Oracle担当者にご相談いただき、さらに多くの製品・サービスでビジネスを一段と加速させてください。素晴らしい一年をともに過ごしたお客様、パートナー、開発エンジニアの皆様に心から感謝します。良い休暇をお過ごしください。年明けにはさらに大きな進化をもってお会いしましょう。2026年はただただ驚異的な年になること間違いありません!
