技術が好きなエンジニア集団が磨くマルチクラウド提案力
~OCIの現場知を“伝わる形”に変える発信術~

こんにちは、OPN事務局です。今回は、アイレット株式会社(以下、アイレット)様から、クラウドの知見を活かして社内外に情報発信しつつ、プロジェクトを牽引するグループリーダーとして日々奮闘するOCIエンジニア、高橋 美沙輝様にスポットライトを当てご紹介します。

日々の学びを止めずにマルチクラウドの提案力を磨き続けている現場の様子や、OCIの設計・構築で得た現場知を、ブログや登壇、勉強会で広げる取り組みや、OCI案件を安心して任せられる体制づくりの姿についてお伺いしました。

アイレット株式会社
エンタープライズクラウド事業部
構築2セクション3グループ
グループリーダー
高橋 美沙輝様

▼経歴や現在の仕事内容についてお聞かせください。
前職はオンプレミスのエンジニアで、アイレットには2022年に中途入社しました。現在はマルチクラウドを担当しており、プロジェクトリーダー歴2,3年ほどになります。
主に、OCIやAWSなどを使用したクラウド環境におけるインフラ設計・構築プロジェクトにおいて、テクニカルリードとしてチームを牽引しています。お客様のビジネス要件を実現するための技術選定から、IaC(Infrastructure as Code)を用いた効率的で再現性の高いインフラ構築、そして後進の育成まで、幅広く担当しています。

▼これまで手掛けてこられたプロジェクトについてお伺いします。
●これまで手掛けてこられた仕事内容についてお聞かせください。

政府系の気象関連プロジェクトでは、チームリーダーとしてクラウドの知見を活かし、短期間での設計・構築を遂行いたしました。
また、大手自動車会社様のインフラ設計・構築など、さまざまな業界の案件でリーダーとしてプロジェクトを遂行しております。

●プロジェクトリーダーとして心がけていることをお聞かせください。
技術的な専門性を軸にチームをリードすることを心がけております。また、新しい技術や困難な課題には率先して情報収集・検証を行い、チーム全体で乗り越えていく姿勢を大切にしております。

リモートワークがメインなので、各自が作業ログをslackで報告を上げるようにしています。
チームは入社2~4年ほどの若手のメンバーで構成されており、チーム単位では、リモートで業務の報告会を週2回開催して連携を強化しています。時には報告会の中で、勉強会のような形で私が技術ナレッジ共有をしたり、Slackで随時連携できるようにしています。

●プロジェクトに取り組むにあたり、個人としてどのようなスキル等の準備をしていますか。
米国ラスベガスで開催された「Oracle AI World」のような技術イベントに、会社の代表として参加したことや、パートナー向けの勉強会などを通じて、常に最新の技術トレンドやベストプラクティスを吸収するよう努めています。特に最近はOCIへの関心が高く、実務経験を積みながら、より高度な案件に対応できるよう準備を進めています。
セクション内では、OCIをこれから触るメンバー向けにOCIトレーニング2時間枠でオフラインとオンラインの勉強会を始めています。

また、「お茶会」という名で技術報告会も行っています。週1回のペースでセクション内で実施している取り組みで、技術的にその週に気付いたことや学んだことなどを共有する会になっています。技術的なことだけでなく雑談が中心になることもあるので、チームとしての交流の意味合いもあります。
事業部内では月1回、各セクションからの報告会を持ち回りで行っています。その際、必ず失敗談も含めて案件を報告する決まりになっているのが特徴です。過去の失敗事例をナレッジとして共有することで、今後の各案件における技術的なリスク回避や、精度向上に繋げたいと考えています。

●プロジェクトに取り組むにあたり、特に工夫された点があれば教えてください。
常時約100万アクセス可能なシステムのインフラ設計構築を担当をした当時、要件定義の決定から始めました。インフラ構築のみで計4名というメンバー構成で、4か月という期間で環境構築まで進めた経験があります。
その際工夫した点としては、このような短納期・高難易度のプロジェクトにおいて、IaCを全面的に採用したことです。これにより、構築作業の自動化と標準化を徹底し、品質を維持しつつも大幅なスピードアップを実現することができ、お客様の期待を超える価値提供ができたと自負しています。

さらに、マルチクラウドでは各社根本的なところは似ているので、差の部分を学んでいけば最新情報をキャッチアップしやすいと考えています。メイン担当がありつつマルチクラウドを担当することによって、お客様への提案の幅がより広がっていることを実感しています。

▼技術情報発信の取り組みについてお伺いします。
●どのような取り組みをされているかお聞かせください。

弊社がOCIに関してどのような取り組みを行なっているかアピールするべきだと感じ、社外向けブログの発信に注力しております。
ブログ執筆などのオンラインで完結するものだけではなく、登壇や展示会ブースでのOCI技術の説明などにも積極的に参加しています。
また、社外だけではなく、社内向け情報共有ツールにOCI関連の知識をアウトプットすることで、社内全体のOCI知識向上に貢献しています。

加えて、アイレットのマーケティング施策第一弾であるtech labo(自社セミナー)での登壇、Oracle AI World のrecapへの登壇(ラスベガスのOAWへも参加しています)、Heatwave Tokyoの参加、2025年Oracle Cloud World Tokyoでのブース展示説明など、アイレットでも一番と言えるほど、OCIの発信をしています。

▼過去の登壇例:
https://cloudpack.jp/event/itl-with-partners-25.html
https://cloudpack.jp/event/itl-with-partners-27.html

●発信する際に心がけている点についてお聞かせください。
一方的な情報発信とならないよう、自らがつまずいたポイントやエラー発生時の対応も含めてブログに記載するようにしております。

●今後どのような活動を考えていらっしゃいますか。
これまでの経験や現在深めているOCIの知見を組み合わせ、今後は社外のセミナー等のより広い舞台での情報発信にも挑戦していきたいと考えております。

▼関連リンク:
MySQL HeatWave Migration Assistantを使用し、オンプレのDBをOCIのMySQL HeatWaveへ移行する

▼ご自身がこれまでに取得したOracle認定資格を教えてください。
取得済み:
・Oracle Cloud Infrastructure 2024 Certified Architect Associate
・Oracle Cloud Infrastructure 2024 Certified Architect Professional

今後は、「Oracle Cloud Infrastructure 2025 Networking Professional」や
「Oracle Cloud Infrastructure 2025 Security Professional」を取得予定です。

▼今後のキャリアプランをお聞かせください。
OCIやAWSに知見の深いマルチクラウドのスペシャリストとして、お客様に最適なソリューションを提案・実現できるアーキテクトになることを目指しています。将来的には、技術力とリーダーシップを兼ね備え、アイレットのクラウドビジネスを牽引する存在になりたいと考えています。

▼同じエンジニアの皆さまへメッセージをお願いいたします。
変化が激しいクラウド業界では学び続ける姿勢や挑戦し続ける姿勢が大切だと思っています。
私自身まだまだ学ぶことが多いですが、共に頑張れたらと思います。

▼上司の方にお伺いします。
※服部様にお伺いしました。
●高橋様へメッセージをお願いいたします。

これからエンジニアとしてますます伸びていってほしいと思っています。
OCIの推進・技術の取得だけではなく、OCIのソリューションを今後進めていく上で、よりお客様目線で寄り添っていく意識を常に持っていてほしいと期待しています。

●アイレット様が会社としてエンジニアを育成するにあたって心がけておられることをお聞かせください。
アイレットでは、エンジニア一人ひとりの「やってみたい」という意欲を尊重し、挑戦できる環境を提供することを最も大切にしています。OJTを基本としながらも、最新技術を学ぶための研修機会を積極的に設け、社員の成長を後押ししています。OCIの社内勉強会もエンジニアが積極的に開催しています。
自主性と成長意欲の高いエンジニアが、互いに刺激し合いながら成長していけると考えています。

加えて、各エンジニアが「こんな案件がやりたい」という希望をリーダーに伝えたり、特定の案件に参画したいと手を上げれば、尊重される環境になっています。
弊社は技術が好きなエンジニアの集団ですので、各種認定資格取得の推進をしております。資格取得手当も用意することでエンジニアの育成にも積極的に取り組んでいます。

●アイレット様の今後のOCIビジネスの取り組みについてお聞かせください。
当社はこれまでAWSを中心に事業を展開してまいりましたが、お客様の多様なニーズに応えるため、マルチクラウド戦略を加速させており、その中でOCIは極めて重要な柱と位置づけています。高橋さんのような意欲の高いエンジニアを筆頭に、OCIの技術力と提案力を強化し、既存のクラウドサービスと組み合わせた、より付加価値の高いソリューションを提供していきます。

弊社の社員は8割がエンジニアという構成で、特にTech領域が大好きなメンバーが集まっています。技術情報を自分事としてキャッチアップして、社内外に発信・共有して拡げていくというように、情報を集めることに関しては素早く簡単にできる環境が整っています。
情報をまとめて提案に繋げられるよう、特にAIを使って技術情報を集める習慣づけもしていますし、Slackのチャンネルで質問も気軽にできるような仕組みも作り上げています。
併せて今後はMulti Cloud Expertiseの取得を推進していきたいと考えています。

●最後に少し宣伝を……
OCIに長けたエンジニアが登壇する、弊社主催ウェビナーを開催予定です。
OCIに興味ある方、ぜひご参加お待ちしております!

・日時:2026年3月12日(木) 14:00〜15:00
・テーマ:「iret tech labo with partners #31 OCI ‐ Lightning Talks!~AI・DB・NW・K8s、4つの視点で実力の OCI を語り尽くす~」
・形式:ウェビナー
お申し込みはこちらから: https://cloudpack.jp/event/itl-with-partners-31.html

【OPN編集後記】
今回は、アイレット株式会社より、高橋 美沙輝様にお話を伺いました。
高橋様がマルチクラウドの現場で磨いた知見を、ブログやセミナー登壇、勉強会などを通じて社内外に循環させる取り組みが印象的でした。
アイレット様が現場の成功だけでなく、つまずきや失敗談まで含めて共有する文化が、品質と再現性の土台になっていると感じました。知見を発信し、組織で蓄積していくことで、提案から構築・運用まで一貫して任せられる安心感につながっています。
アイレット様のOCIの取り組みがさらに加速し、お客様の期待を超える価値提供へ広がっていくことを楽しみにしています。

今後ますますのご活躍を心よりお祈りしております!