様々なOCIプロジェクトを確かな技術で支える
~スピード感をもってお客様のニーズに応えるエンジニア集団~

 

こんにちは、OPN事務局です。今回は、TIS株式会社(以下、TIS)様から、様々なOCIプロジェクトに携わり、日々スピード感を持ってお客様のニーズに応えながら、確かな技術でプロジェクトを牽引する4名のエンジニア、今宮様、安積様、島田様、松本様にスポットライトを当てご紹介します。

 

OPNEng16

(お写真左から、安積様、今宮様、松本様、島田様)

 

 

デジタルイノベーション事業本部
サービスプラットフォーム事業部
サービスプラットフォーム第3部
セクションチーフ
今宮 久夫 様

デジタルイノベーション事業本部
サービスプラットフォーム事業部
サービスプラットフォーム第3部
チーフ
安積 伸弥 様

デジタルイノベーション事業本部
サービスプラットフォーム事業部
サービスプラットフォーム第3部
チーフ
島田 伸二 様

デジタルイノベーション事業本部
サービスプラットフォーム事業部
サービスプラットフォーム第3部
シニアアソシエイト
松本 由輝 様

 

 

▼これまで手掛けてこられた主なプロジェクトについてお聞かせください。
今宮様:

EBS新規導入およびアップグレード
Exadata/Oracle Database Appliance (ODA)導入、Exadata Database Service on Dedicated Infrastructure(ExaDB-D)/BaseDB導入、基幹システムのクラウド移行(マルチクラウド構成)

安積様:
Exadata/ODA導入
ExaDB-D導入
Oracle Exadata Database Service on Cloud@Customer (ExaDB-C@C)導入

島田様:
サービス業向け会計システム導入(OCI,IAM,ADB,OIC,OAC,AJE)
金融業向け会計システム導入(OCI,IAM,ADB,OIC)
自社OCIトータル支援サービス追加拡張(OCI,ExaCS,ADB)

松本様:
自社OCIトータル支援サービス追加拡張(マルチクラウド、セキュリティ)
ExaDB-D導入

▼現在のお仕事内容についてお聞かせください。
今宮様:

OCIの全般(提案、アセスメント、設計構築)を担当しています。

安積様:
OCI、ExaDB-D、DBの設計構築およびお客様の運用支援を担当しています。

島田様:
クラウド基盤導入案件の要件定義・設計・導入を担当しています。

松本様:
OCIの設計構築を担当しています。

 

▼ご担当の各プロジェクトについて詳しくお聞かせください。
1. プロジェクト名:基幹システムのクラウド移行(マルチクラウド構成)

概要: 移行先であるOCIのIaaS/BaseDB設計構築テスト
・TIS、ニッセイ・ウェルス生命保険の基幹システムのクラウド移行を支援
https://www.tis.co.jp/news/2023/tis_news/20231110_1.html

今宮様:
プロジェクトマネージャーとして参加しました。
メンバーは協力会社も含め、最大で11人体制、期間は一年以上でした。

●プロジェクトに取り組むにあたり、個人としてどのようなスキル等の準備をしていますか。
今宮様:

クラウドでは、常に新サービス、新機能がリリースされていますので、オラクル様主催のセミナーは、可能な限り参加するようにしています。
また、貴社の営業担当の方とも情報交換して、新サービス、新機能をキャッチアップすることを心掛けています。

●プロジェクト開発にあたって、特に工夫された点/苦労された点を教えてください。
今宮様:

上記の通り、新サービス、新機能をキャッチアップすることを心掛けています。お客様が求めていたサービスの場合は、社内の検証環境でフィジビリティを確認後、お客様にご紹介しています。オンプレと違いクラウドはスピード感が大事だと思っていますので、お客様からの要望や問い合せなどは迅速に対応するようにしています。

●プロジェクト全体として、特に工夫された点/苦労された点を教えてください。
今宮様:

工夫した点は、スピード感を重視してきたところです。オンプレミスではスピード感を出すのが難しいですが、クラウドではサーバ追加や仕様変更がしやすいため、素早い対応を心掛けていました。
苦労した点は、クラウドはこの前できなかったことが今日はできる、ということがあります。できなかったことをそのままにしておくか、それとも最新のサービスに置き換えるか、という点で迷うところではありました。
また、チーム内のコミュニケーションについてですが、コロナ禍以降対面で会話する機会が減っているものの、Zoom等をセットするなどで会話する機会はむしろ増えています。日々オンラインでコミュニケーションを取るよう心掛けておりますので、お客様とも何かがあったらすぐ打ち合わせをセットして、スピード感を意識した対応に努めています。


2. プロジェクト名:ExaDB-D導入
概要:複数台のExaDB-DおよびCloudGuard/LoggingAnalytics導入


安積様・松本様:
安積はプロジェクトリーダーとして、松本はチームメンバーとして参加しました。
我々が担当したのはインフラ構築の部分で、メンバーはプロジェクトマネージャー+2名。かかった期間はトータルで15人月でした。

●プロジェクトに取り組むにあたり、個人としてどのようなスキル等の準備をしていますか。
安積様:

社内には検証環境がありますし、個人でも契約しているテナントがあるので、それを活用して事前にできる限りフィジビリティを確認するようにしています。IAM設定の変更などは実運用環境ではなかなか実施しにくいので、こういう自由に使える環境は重要だと思っています。

また現在メインで担当しているプロジェクトは、提案時からお客様からセキュリティに関する相談を受けていたため、円滑にプロジェクト遂行できるよう、以下の資格取得しました。こちらは有償ラボが非常に役に立ちました。
・Oracle Cloud Infrastructure 2023 Certified Cloud Operations Professional
・Oracle Cloud Infrastructure 2023 Certified Security Professional

松本様:
プロジェクト参画前にCloudGuard/脆弱性スキャンの検証を担当していました。
今回のプロジェクト参画が決まり、改めて検証で作成したドキュメントやテスト資料の見直しました。また、社内検証環境やSRを通して検証時からの差異を確認したり、不明点の解消に努めました。

●プロジェクト開発にあたって、特に工夫された点/苦労された点を教えてください。
安積様:

似た環境を複数作ることが分かっていたため、Terraformスクリプトを準備し、Terraformにてネットワーク関連リソースを作成しました。

松本様:
お客様の要件に合わせてCloudGuard/脆弱性スキャンをどう利用/説明するか検討した点です。CloudGuardは検知項目が多いため、お客様にどのように説明するか悩みました。また、権限周りについても設計に苦労しました。

●プロジェクト全体として、特に工夫された点/苦労された点を教えてください。
安積様:

苦労した点であり工夫した点でもあるのですが、日々機能が増えていくので毎日リリースノートを確認する必要があるところです。ここ数年、メンバーと直接顔を合わせることが減った代わりに、オンラインのコミュニケーションですぐに情報交換をする習慣がつきました。直近ではサインオン・ポリシーの変更やOCIコンソールのデザイン変更もすぐにチーム内のオンラインツールで情報共有し、対応しています。


2. プロジェクト名:サービス業向け会計システム導入
概要:Oracle SaaSを中心としたクラウド環境へのシステム導入

島田様:
基盤領域のプロジェクトリーダーとして参加しました。
自チームは13人体制でしたが、他のベンダーとお客様を合わせると計300名ほどの構成でした。
1次リリースまでが1年半、2次・3次リリーストータルすると、合計で約2年半の期間になります。

●プロジェクトに取り組むにあたり、個人としてどのようなスキル等の準備をしていますか。
島田様:

お客様要件の実現可否を、OCI公式ドキュメントで確認したり、過去の類似事例の設計・構築・運用ナレッジ情報を再確認したりして、プロジェクトを円滑に推進できるよう事前に必要となる情報収集・整理をしました。

また、事業部検証環境を利用し、ドキュメントでは詳細が不明な点について、実機でもフィジビリティ確認しております。

●プロジェクト開発にあたって、特に工夫された点/苦労された点を教えてください。
島田様:

マルチベンダー体制の大規模プロジェクトのため、お客様とはもちろんのこと、他領域の担当ベンダー複数社とも週次定例を設け、都度状況共有や確認をすることで、相互の認識摺合せをしました。
課題・ToDo・問合せ等の管理のためのWebプロジェクト管理ツールが役に立ちました。

●プロジェクト全体として、特に工夫された点/苦労された点を教えてください
島田様:

3社~4社でのマルチベンダー対応だったため、役割分担が非常に重要でした。マルチベンダーとお客様との間で、どこまで自分たちがやっていくかのすり合わせに苦労しました。現場ではwebプロジェクト管理ツールを活用し、何百人ものメンバーとのプロジェクトを円滑に進めることができたと思います。


▼「2024 Oracle Partner Awards – Japan Business Impact Category Service Partner: Cloud/Tech」受賞に際して、お伺いいたします。
TIS様のソリューション「PAYCIERGE」向けサービス基盤にOracleのExadata Database Service on Cloud@Customer(ExaDB-C@C)ほかの構築をご担当された安積様より一言いただければと思います。
安積様:

この度は素晴らしい賞をいただき、誠にありがとうございます。
普段は裏方で表に出るような業務はしていないため、非常に恐縮する半面、今後の業務の励みになると感じています。
私自身は導入時の設計・構築のわずかな期間のみのプロジェクト参加でしたが、構成検討から本番稼働までに非常に多くのメンバーが関わっており、全員の成果の賜物だと思っております。
ExaScale、ZPRをはじめとした新サービスにもチャレンジしていきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。

 

▼TIS様の今後のクラウドの取り組みについてお聞かせください。
※サービスプラットフォーム事業部 副部長の塩澤様にお伺いしました。
塩澤様:

先ほどからも話に出ておりますように、クラウドではどんどん新しい機能や新たにできることが増えているので、今後も追随しながらお客様にご提供していけるようにしていきたいと考えております。
弊社としてはOCIでもできる領域をさらに広げていって、幅広にお客様に対してきちんと提供していきたいと思っております。
特にAIのRAG データベースやRATにも取り組んでいこうというところで、やはりOracle社の持つ旧来からの強みの領域だけでなく、新しい領域にもチャレンジしてテリトリーを増やしていきたいという考えです。
弊社の強みを生かしたデータベース・マイグレーションに伴うサービス企画などにも取り組んでおります。

 

▼ご自身がこれまで取得されているOracle認定資格を教えてください。
今宮様:

・ORACLE MASTER Gold Oracle Database 12c
・Oracle Cloud Infrastructure 2018 Certified Architect Associate
・ORACLE MASTER Gold DBA 2019
・Oracle Cloud Infrastructure 2019 Certified Architect Associate
・Oracle Cloud Platform Data Management 2019 Certified Associate
・Oracle Cloud Infrastructure 2020 Certified Architect Professional
・Oracle Cloud Infrastructure 2022 Certified Architect Professional

安積様:
・ORACLE MASTER Gold DBA 2019Oracle Cloud Infrastructure 2023 AI Certified Foundations Associate
・Oracle Cloud Data Management 2023 Foundations Certified Associate
・Oracle Base Database Services 2023 Certified Professional
・Oracle Database Cloud Administrator 2023 Certified Professional
・Oracle Cloud Infrastructure 2023 Certified Architect Professional
・Oracle Cloud Infrastructure 2023 Certified Cloud Operations Professional
・Oracle Cloud Infrastructure 2023 Certified Security Professional
・Oracle Cloud Infrastructure 2024 Certified Networking Professional

島田様:
・Oracle Cloud Infrastructure Solution 2018 Solution Engineer Specialist
・Oracle Cloud Infrastructure 2019 Certified Architect Associate
・Oracle Cloud Infrastructure 2022 Certified Architect Professional

松本様:
・Oracle Cloud Infrastructure 2022 Certified Architect Associate

 

▼TIS様が会社として行っているエンジニア育成についてお聞かせください。
※サービスプラットフォーム事業部 副部長の塩澤様にお伺いしました。
塩澤様:

私たちの部門が中心となりますが、会社としてOCIのエンジニア育成に取り組んでおります。
組織の育成担当は資格取得に向けたセミナー情報の共有や勉強会の企画など、各自がスキルアップをしていくことを目標に活動しています。
社内でOCIに限らず様々なインフラテクノロジーや仕事の進め方に関する勉強会などが活発に行われており、それぞれがスペシャリストとしてスキル共有を図っています。

 

▼今後のキャリアプランをお教えください。
今宮様:

これまでOCIのIaaS、BaseDB、ExaDB-Dなどの案件に携わってきましたが、今後はよりクラウドネイティブになることが目標です。これまでの仕組みをクラウドサービスに置き換えることのメリットを正しく伝えられるようになりたいと思っています。
また、マルチクラウド案件も増えてきていますので、どのような構成でも対応できる人材になっていきたいと思います。

安積様:
OCI以外のクラウドでもExadataが利用できるため、今後はマルチクラウド環境でのExadata構築も対応できるようになるのが目標です。また、今までは初期導入までが担当でしたが、運用まで見据えた提案ができるように、Observabilityの分野にも手を出していきたいと思っています。

Oracle資格も「Oracle Cloud Infrastructure Observability Professional」「Oracle Cloud Infrastructure Multicloud Architect Professional」の取得を目指しています。

島田様:
OCIと他クラウドを連携させたマルチクラウドや、クラウド・ネイティブを取り入れたNEWオンプレミス等々、様々なサービス形態が日々生まれていく中、最適な選択肢をお客様へ提供できるよう、スキルや提案力を磨いていきたいです。

また、今年度は、部門の育成担当となりましたので、勉強会やナレッジ共有などを図り、Oracle資格取得者の増加や、メンバーのスキルアップにも貢献したいです。

松本様:
今まではOCI案件に参画しつつ、Oracle Database Service for Azureの検証やCloudGuard/脆弱性スキャンの検証/導入など、サービス検証の経験を積んできました。今後もその経験を活かしつつ、OCI案件に必要な知識を基礎から幅広く習得し、お客様の要望に対応できるエンジニアになりたいです。

 

▼同じエンジニアの皆さまへメッセージをお願いいたします。
今宮様:

クラウドでは、常に新しいサービスがリリースされていますので、情報収集が大事だと感じています。ぜひ、どこかでお会いした際は、OCIについて議論できればと思っています。

安積様:
OCIに限らないですが、変化の速い業界なので、「勉強する習慣」の維持はとても大切だと感じます。Oracle資格には無料のFoundations試験もありますし、うまく活用して、業界を盛り上げていきましょう!

島田様:
成長業界の中で、今後実現したいことや、現在の実力や、周囲から求められることなどを確認しながら、周りへの貢献と個人としても成長できるよう、健康には気を付けつつ、チャレンジしていただければと思います。

松本様:
得た知識や情報が日々更新される業界ですが、それらを自身の成長できる機会と捉え、お互いに成長し続けることができればと思います。

 



【OPN編集後記】

今回は、TIS株式会社様から、様々なOCIプロジェクトに携わり、日々スピード感を持ってお客様のニーズに応えながら、確かな技術でプロジェクトを牽引する4名のエンジニア、今宮様、安積様、島田様、松本様にスポットライトを当てお伺いしました。
Oracleの最新ソリューションを活用し、日々進化する技術を確実にキャッチアップしつつ、お客様とのコミュニケーションも大切にしながら各プロジェクトに取り組まれている皆様からお話を聞かせていただき、我々も大変心強く感じています。

皆様が今後ますますご活躍されますよう、心よりお祈りしております!