MySQL HeatWave向けのデータベース管理サービス

November 1, 2023 | 2 minute read
Sriram Vrinda
Director of Product Management
生駒 眞知子 | Machiko, IKOMA
MySQL Principal Solution Engineer
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この記事は Database Management for MySQL HeatWave の翻訳版です。
また、この記事はシンジケートされたポストです。

 

OCI上のMySQL Heatwave向けのOracle Cloud Infrastructure(OCI)Database Management の一般提供を開始したことをお知らせします!

オラクルは数十年にわたりデータベース管理のリーダーであり続けてきましたが、Oracle Cloudでこれらの独自の機能を利用できるようになりました。データベース管理サービスにおけるこの新しいMySQL監視機能は、MySQL Enterprise Monitor(MEM)とEnterprise Managerを基にOracle Cloudに業界をリードする最高の機能をもたらします。

データベース管理サービスは、管理者のパフォーマンス問題の診断を簡素化し、パフォーマンス・ボトルネックの迅速に解決するパフォーマンス診断機能を提供することで、お客様の重要なアプリケーションの予期せぬ停止を防止できるように設計されています。また、SQLパフォーマンス問題の根本原因をプロアクティブに検出および特定するための高度なパフォーマンス管理機能も提供します。

データベース管理サービスの機能概要

  • OCI上にデプロイされ運用されているMySQLやOracleデータベースを含む複数のデータベースを監視するための統一されたユーザー・インターフェース
  • データベース全体にわたるパフォーマンス問題をプロアクティブに検出し、根本原因を特定する機能の強化
  • 特定のデータベースのパフォーマンス・アラートの概要
  • SQLパフォーマンス問題の根本原因をプロアクティブに検出・特定する機能

OCI上のMySQLデータベースフリート監視

データベース管理サービスはOCI上のMySQL DBシステムに対して以下のフリート監視機能を提供します:

  •  MySQL HeatWaveの複数のMySQL DBシステムを監視する統一されたユーザインターフェース
  •  フリート内のすべてのMySQL DBシステム全体のCPU、ストレージ、メモリの割り当てと使用率の視覚的なサマリー
  •  フリート内の重大度別アラーム総数
  •  フリート内のデータベースの監視ステータス別一覧、CPU、ストレージ、メモリごとの上位消費リスト、SQL文の平均レイテンシの詳細、特定のデータベースへのドリルダウンによる詳細分析  
Figure 1: MySQL HeatWave fleet summary
図1:  MySQL HeatWaveのフリート・サマリー

 単一MySQLデータベースの監視

MySQL HeatWaveのフリート・サマリーからMySQLデータベースの詳細にドリルダウンすると、[サマリー]から単一のMySQLデータベースに対して以下の主要メトリクスを確認できます:

  • MySQLデータベースのステータス

  • CPU、メモリ、ディスクの使用率

  • ディスクIOスループットと帯域幅 

  • データベース接続

  • SQL文のレイテンシ 

MySQL DB システムのアラート数を監視します。このページには、左ペインの[リソース]の下に、さまざまなメトリクスと MySQL データベースの現在の構成変数の設定値を確認するためのリンクもあります。

Figure 2: Summary section on the MySQL database details page
図2:  MySQL データベース詳細ページのサマリー部分

すべてのメトリック

[すべてのメトリック] セクションでは、MySQL データベースの主要なメトリクスを幅広く監視し、パフォーマンス問題の根本原因をプロアクティブに調査および特定することができます。このセクションのチャートには、[サマリー]セクションに表示されるチャートとその他のメトリック・チャートが含まれます。このセクションに表示されるチャートに加えて、[チャートの選択]ドロップダウン・リストから必要なメトリクス・チャートを選択して、異なる指標を使用して詳細な調査を行うことができます。

これらのチャートに表示されたデータをどのように使用できるかサンプルを示します。[マージ・パス] チャートで、SortMergePasses メトリクスの大きな値を確認した場合、sort_buffer_size システム変数の値を増やすことで問題が軽減されるかどうかを調査・確認することができます。

Figure 3:  All metrics section on the MySQL database details page
図3:  MySQLデータベース詳細ページのすべてのメトリック

 

MySQLデータベース構成変数の確認

[構成変数]セクションで、MySQL データベースに現在設定されている構成変数を確認することができます。構成変数は、MySQL DB システムの動作を定義するユーザー、システム、初期化、またはサービス固有の変数です。前述の[すべてのメトリック]セクションに関する記述でマージ・パスチャート(SortMergePasses メトリクス)について触れましたが、ディスク・ソートに関連する問題を軽減する可能性が高い解決策は、sort_buffer_size システム変数の値を増やすことです。[設定変数]セクションでは、変数の詳細と、必要に応じてMySQL HeatWaveサービスに移動して変数を編集するオプションが提供されています。左側に表示される様々なフィルタを使用して、特定の変数を素早く検索することができます。

Figure 4: Configuration variables section on the MySQL database details page
図4:  MySQL データベース詳細ページの設定変数セクション

 

パフォーマンス・ハブによるデータベース・アプリケーションのパフォーマンス向上

パフォーマンス・ハブは、クエリ・パフォーマンスを監視することで、開発者とDBAがデータベース・アプリケーションのパフォーマンスを迅速に改善できるようにします。各クエリのより詳細な情報へのドリルダウンやグラフを確認することで、パフォーマンス低下の原因となっているSQL文を正確に特定し、データベース・パフォーマンスの問題の見える化を大幅に向上させます。パフォーマンス・ハブを使用すると、開発者は開発中のSQL文を改善できるだけでなく、本番システムで実行中のクエリを継続的に監視してチューニングすることもできます。

MySQLデータベース向けのパフォーマンス・ハブの主な機能は以下のとおりです:

  • アプリケーションのパフォーマンスに影響を与えるクエリを迅速に特定

  • クエリ・アクティビティを可視化し、クエリ統計以外のパフォーマンスに関する詳細な情報を取得

  • 高度なグローバル検索オプションを使用して、フルテーブルスキャンや不良インデックスなど、特定のクエリの問題をフィルタリング

  • 最適化後のクエリのパフォーマンスを監視し、実行時間が改善されていることを確認

Figure 5: Performance Hub for MySQL databases
図5: MySQLデータベースのパフォーマンス・ハブ

今すぐ始めましょう!

Oracle Cloud Infrastructureコンソールの[監視および管理]メニュー配下にデータベース管理サービスがあります。このサービスには、コンソール、CLI、REST APIからアクセスできます。データベース管理サービスは、すべてのOCI商用リージョンで利用できます。米国およびその他の政府リージョンにおける詳細および展開状況については、OCIサービスのページを確認してください。

Figure 6: Navigation to Database Management from the Observability and Management menu
図6:  [監視と管理]メニューから[データベース管理]-[フリート・サマリー]

 

データベース管理サービスは現在、OCIのMySQL Heatwaveサービスで利用可能です。オンプレミスのMySQLデータベースのサポートは近日中に開始される予定です。

Oracle Cloud Infrastructureのトライアルアカウントにサインアップしてください!この機能の詳細と使用方法については、ドキュメントを参照してください。

補足資料:

Sriram Vrinda

Director of Product Management

Sriram Vrinda is an experienced Product Manager with a demonstrated history of working in the information technology and services industry. Strong product management professional skilled in Oracle Database, Autonomous Databases, MySQL Databases, IT Service Management, Solution Architect, and Pre-sales. He has helped various customers with Oracle solutions specifically around performance, availability, and scalability aspects for about 20 years.

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生駒 眞知子 | Machiko, IKOMA

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