Midori KawamukaiRead this blog in English

川向緑氏が、マイノリティとして経験した留学と、現在の日本でコーポレート・シチズンシップを通じて教育やキャリア開発へのアクセスを促進する仕事は、強力な支持者になる道を選ぶことに影響を与えました。フィールドワークを通じ、彼女は数多くの多様な家族や支援の必要な子どもたちに出会いました。「インクルージョンの本当の意味を考えるようになったのは、このときが初めてだったかもしれません」

 

しかし、彼女が日本のOracle Pride従業員ネットワーク(OPEN)の創設メンバーに加わるきっかけとなったのは、元の同僚との関係でした。その同僚は、Oracleではゲイであることを公言していたにもかかわらず、前の職場ではそのことを隠していました。そして彼は、公言していようと隠していようと、すべての性的マイノリティの人々にとって職場がより安全な場所になるよう支援していました。彼が不幸にも亡くなると、彼女はバトンを渡されたように感じ、平等の権利に関する意識を高めて当社のLGBTQ+の同僚を支援するために、他の同僚と一緒にコミュニティを立ち上げました。

 

性的指向が極めてプライベートなこととされている日本の社会において、彼女は次の世代にダイバーシティとインクルージョンを受け入れてもらえるよう、熱意をもって取り組んでいます。「日本は極めて単一文化の国です。人々はルールに従いみんな同じになるよう教育されています。日本は変わる必要があります。ダイバーシティを正しく理解し、古い考えに挑み、伝統的な慣習から自由になることが、これからの世代のための鍵だと思います」と彼女は説明しました。

 

Midori Kawamukai
川向 緑

  OPENのコミュニティで活動していく中で、川向氏は人をカテゴリー分けすることは重要ではないと学びました。「数多くの多様な性的指向/ジェンダーアイデンティティ/性表現があると理解することがより      重要であり、人々を区別するのではなく、ダイバーシティを受け入れることの方が理にかなっているのだと私は学びました」と彼女は述べました。「私たちにこれができるなら、他のダイバーシティグループも      理解することができます。すべてのダイバーシティグループにとってインクルーシブな職場を作れるなら、私たちはともに素晴らしいことを成し遂げられるでしょう。本当にインクルーシブな職場を作れるな          ら、すべての人にとって素晴らしい価値を生み出すと思います」


  最後に、自分の弱みを見せるという勇気ある努力を続けるなかで、彼女の極めてプライベートなストーリーを伝えることにしました。彼女は自分が受けた乳がんの診断と術後の回復状況について公表していま          す。「私は今後数年間にさまざまな治療を受けます。チームのサポートがあるので、私はそれに立ち向かうことができると思います。なぜなら、これまでずっと、ダイバーシティとインクルージョンをチームと      一緒に体現してきたからです」
 

また、彼女は次のような共通点を見いだしています。「日本における乳がんの罹患率は約9%で、これは日本におけるLGBTQ+の割合に非常に近いのです。私はマイノリティを支援することが自分のためだと考えたことはありませんでした。しかし、インクルーシブな環境の形成を支えてきたことが、今では私を支えています。マジョリティとマイノリティの境界は曖昧です。これについて、少し時間を取って考えていただければと思います」

 

本当の自分として仕事ができる、当社の多様でインクルーシブな職場環境で働きませんか。Oracle Careersをご覧ください。また、Twitterの@OracleDiversityでOPENに関する詳細をフォローしてください。