Yoshinami san2

皆さん、こんにちは。アプリケーション事業を担当している善浪です。

現在、オラクルは、ERP、SCMなどの基幹系業務を含めてSasSを推進してます。それは何故か。今回は、SaaSが、日本にとって如何に大事かという話をしたいと思います。

「日本のDXは2周も3周も遅れている」:未来を見れていなことが多い日本のITプロジェクト

本題の前に、印象に残っている某大手企業の役員の方のコメントをご紹介します。その方は、昨年10月にラスベガスで開催されたOracle Cloud Worldに参加され、多くのトレンドや事例に触れる中で、「日本のDXは2周も3周も遅れているのではないかと感じた。自分だけでは変えられないので来年はもっと多くの参加者と来たい」と仰ってました。この企業は、日本企業の中でも競争力も高く先進的なITを推進していることで有名な企業です。SaaSなどクラウドの採用にも積極的です。なので、実はこの発言には深みがあります。

イベントで発表されていたのは、企業単体の効率化の話を既に越えて、医療業界全体の課題解決をどうしていくか、企業間取引全体の自動化をどうSaaSで実現していくかの話でした。日本のDXが遅れていると言われて久しいですが、まだまだ”As is“の現行業務のためのプロジェクトが多かったり、そこに引きずられてプロジェクトコストが肥大化するケースも多く、未来を見れてないことが多いように感じます。 

SaaSは業務プロセスやビジネスへのインサイトをモダナイズする大きなチャンス

進化するアプリケーションであるSaaSは、業務プロセスやビジネスへのインサイトそのものをモダナイズする大きなチャンスです。自社の業務をどう変えるかのプロジェクトになります。また自動化が社会全体で進む中で、他社とどう繋がるか。SaaSは手段であって、目的さえはっきりすれば手段は何でも良いと仰る有識者の方もいますが、私はその意見には反対です。いま日本に必要なDXの総量に対して、旧来のオンプレミス(もしくはなんちゃってクラウド)のプロジェクトアプローチでは、私は人とお金が足りないと思ってます。また初期導入だけでなく、今後も莫大なコストをかけてのバージョンアップに対応できるのでしょうか。SaaSはバージョンアップから解放されます。また”As is“ではなく未来を向くためにもSaaSは有効なツールです。使わない手はないです。

Pure SaaSの真の価値をお伝えし、日本のITを変えていく

更に踏み込んだ話をすると、オラクルのERPクラウドのユーザー会でお客様とお話ししてると、「SaaSを採用しプロジェクトや稼働にも満足しているが、よりSaaSを理解していたら、更によいプロジェクトに出来る自信がある」とのコメントも頂戴してたりします。これは嬉しいですね。冒頭の役員の方のコメントも、「もっと高みを目指せる、でもその為には社内外で仲間を作らないといけない」という文脈でした。良いPure SaaSのプロジェクトを増やし、日本のITの構造や、やり方を変えていく、そんなことに私たちは貢献したいと思ってます。