※ 本記事は、Fusion Developmentチームによる”GenAI, RAG, AI agents, and more from CloudWorld keynote”を翻訳/意訳したものです。
オラクルのエグゼクティブ・バイスプレジデントであるスティーブ・ミランダ (Steve Miranda)は、Oracle CloudWorld 2024の基調講演において、複雑なビジネス課題の解決と成長の機会の創出に役立つFusion Applicationsの新しい開発について紹介しました。Fusion Developmentチームは、お客様が持続的な成功を収めるためのイノベーションの活用に取り組んでいます。Fusion Applicationsに関するスティーブの重要な発表の焦点は、生産性と効率性を大幅に向上させる可能性があるAIでした。
最新のAI機能のデモや、スティーブが語るトップニュース、お客様たちが語るFusion Applicationsを使用した自社のビジネスで良い結果を生み出す方法について、キーポイントを以下にまとめました。また、基調講演全体はリプレイ(外部サイト)でご覧いただけます。
Fusion Applications製品の優先度
Fusion Developmentチームは、次の分野に焦点を当てています。
- 生成AI: Fusion Developmentチームは、Fusion Applications全体に生成AI機能を迅速に導入しており、現在までに100以上の新機能が組み込まれています。オラクルは、統合されたセキュアなテクノロジ・スタックの中のOracle Cloud Infrastructureのサービスを利用することで、AIを活用した新しい機能を迅速に構築・改善することができます。
- AIエージェント: AIエージェントは、複雑なユーザー・インタラクションやタスクを自律的に処理します。(ただし、常に人間が監督を行います。)検索拡張生成(RAG)機能を使用することで、機密データや個人データをレスポンスに安全に取り込むことができます。オラクルは、エンドツーエンドのビジネス・プロセスを自動化し、パーソナライズされたインサイト、コンテンツ、レコメンデーションを提供できるAIエージェントを展開していきます。
- 業界ソリューション: スティーブは、スマート・オペレーションなど、業界に焦点を当てた最近のいくつかのイノベーションを紹介しました。スマート・オペレーションにより、在庫、設備、作業指示に関するほぼリアルタイムのデータが製造業の従業員にもたらされ、より多くの情報に基づいた意思決定が可能になります。また、ヘルスケア業界向けの新しい在庫管理ツールに加え、ERP、HCM、SCM製品とCernerのアプリケーション(およびヘルスケア・ネットワークで使用されるその他のバックオフィス・システム)の緊密な統合も発表しました。
お客様事例
この基調講演ではステージ上にオラクルのお客様のエグゼクティブを迎え、Fusion Applicatonsの使用方法、AIイノベーションの採用方法、オラクルとのコラボレーションの方法について語っていただきました。様々な業界を代表し、ユーザー・エクスペリエンスの向上とIT環境のシンプル化に関する普遍的なテーマに加え、財務、サプライチェーン、人事全体のエクスペリエンスについて具体的な詳細を語っていただきました。
Caesars Entertainment社の最高管理責任者および会計責任者であるStephanie Lepori氏は、同社がFusion ERP、EPM、HCMを使用して5日で会計クローズ処理をし、複雑な従業員のスケジュールを効果的に管理する方法を共有しました。
DHL Supply Chain社の最高財務責任者であるDietrich Franz氏は、Oracle Cloud製品を最も戦略的なシステムと考えています。導入以来、財務部門を変革し、従業員にセルフサービス・アプリを提供し、輸送ビジネスの運用モデルをシンプル化し、システム連携やサードパーティ・アプリケーションを廃止することでITの複雑さを排除しました。
Zebra Technologies社の最高投資責任者であるMatthew Ausman氏は、同社はOracle Fusion Applicationsを利用してサプライチェーン、製造業務、CPQプロセスを実行していると語りました。同社は、オラクルの新しいサプライチェーンおよび在庫管理機能の早期導入者でもあります。
適用が鍵
基調講演の初めに、スティーブは四半期ごとのアップデートで新機能を有効化することの重要性を強調しました。Fusion ApplicationsのAI機能は追加コストなしで利用できます。機能を有効化するだけで利用できるのです。アップデートのプロセスを円滑に実施するための概要とリソースについては、こちらのブログ記事をご覧ください。
その他のリソース
基調講演全体はリプレイ(外部サイト)でご覧いただけます。
※講演の言語は英語ですが、字幕機能と字幕の自動翻訳機能を使用することで、日本語字幕をお読みいただけます。
次のステップ
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- オラクルからのパートナー様向けの情報を受け取るためには、Oracle Partner Communityをご覧ください。
Fusion Development
Fusion Development チームは、Oracle ERP、EPM、SCM、HCM、CXを含むOracle Fusion Cloud Applications Suiteのイノベーションの構築、維持、推進を担当しています。本部は米国、インド、メキシコ、フィリピン、ルーマニアにあり、メンバーは世界中に拠点を持っています。