※ 本記事は、Fusion Developmentチームによる” Talk to your data (instead of building custom reports)を翻訳/意訳したものです。

ポイント

  • Oracle Fusion AI Data Platform(FAIDP)のAIアシスタントを使用すると、ユーザーはOracle Fusion Cloud ERP、HCM、SCM、CXにまたがるデータについて、会話形式で質問できます。これにより、レポートやダッシュボードを手動で切り替える必要がなくなります。
  • AIアシスタントはコメント付きの回答やビジュアライゼーションを提示するため、ビジネス・ユーザーはSQL問い合わせ文を作ったり、複雑なデータ構造を指定することなく、役立つ情報を得ることができます。
  • 組織全体で安全にインサイトを共有できるため、AIアシスタントはチーム間のコラボレーションと効率性を向上させ、IT部門のレポート・メンテナンスの時間を削減し、マネージャーの分析に専念する時間を増加することができます。

データは様々なところに十分にありますが、それらから必要な答えを得るのは難しい作業です。たとえば、カスタマー・サービス部門のマネージャへの問題のエスカレーションが急増している場面。製品不具合が原因ではないかと疑いを持ちますが、その証拠となるであろうデータはCRM、ERP、SCMそれぞれ異なるアプリケーションに分散して埋もれていたりします。各アプリケーションは部分的な情報しか持っておらず、全容が見えません。全容を把握するためには、複数のダッシュボードを切り替え、レポートを追跡し、手動でデータのマージや突合をする必要があり、時間と手間がかかります。その結果、意思決定が遅れ、カスタマー・サービス、業務、サプライチェーンのチームが一体となって行動することが難しくなります。

AIアシスタントが解決に導く

こうした課題を解決する「魔法の弾丸」は存在しませんが、AIは確かな明るい希望をもたらします。Oracle Fusion AI Data Platform(FAIDP)の新しい会話型AIアシスタントは、組織全体に散らばる情報の点と点をつなぎ、頭脳とキーボード(または音声)だけで全体像を把握できるよう支援します。自然言語による対話ができ、データに対して直感的、インテリジェントに繰り返し問いかけ、答えを得ることができます。
Oracle Fusion Cloud ERP、HCM、SCM、CXのエンタープライズ・データを安全に活用し、FAIDPに格納されているサードパーティ・データにも対応しています。質問への回答は自動的に提示され、ビジュアルやコメント付きでインサイトが提供されるため、手作業でレポートやダッシュボードを作成する必要はありません。

仕組み

初めに、FAIDPの管理者がAnalytics AIアシスタントを特定のデータセットおよびサブジェクト領域に対して有効化します。次に、データの索引作成や同義語の追加を行います(短時間で完了するプロセス)。有効化が完了すれば、ユーザーは「地域別の問い合わせのエスカレーション率は?過去6か月間の製品不具合との相関関係は?」といった形でシンプルに質問できます。Analytics AIアシスタントは、索引化されたデータを分析し、視覚的なグラフで結果を提示するとともに、重要な傾向を強調して示します。たとえば、「エスカレーションの80%は、保証内での製品返品・交換によって解決されました。」といった結果が得られます。
Fusion Applicationsに統合されているため、財務のアナリスト、業務部門のマネージャ、カスタマー・サービスの担当者など、全員が同じインサイトを確認して共有できます。これにより、部門間の共通理解やエンドツーエンドのコラボレーションが促進されます。

すべての人にメリットを

IT部門は、レポートやダッシュボードの作成・維持にかかるリソースを削減しながら、ビジネス・ニーズへの対応力を高めることができます。アナリストは、アドホック・レポートの作成時間を減らし、より付加価値の高い分析業務に集中できます。業務部門のユーザーは、SQLを知らなくても、複雑なデータ構造を操作しなくても、必要なときに答えを得ることができます。セルフサービス型のアクセスが可能なため、マネージャや経営幹部も簡単に情報にアクセスして、詳細まで深堀することができます。

未来は明るい

組織には膨大なデータが蓄積されていますが、今までは、複雑な問い合わせ文を書いたり、新しい質問が生まれるたびにダッシュボードを作成したりといった手間が必要になることがありました。FAIDPのAIアシスタントは、まるで「専門家の同僚」が隣にいるように、素早く質問に答え、インサイトをグラフと共に提示し、データに基づいた推奨事項を提供します。

次のステップ

AIアシスタントはお使いのFAIDP環境ですぐに利用可能です。追加インストールは不要ですが、データセットを検索対象とするための索引化が必要です。FAIDP管理者やデータ作成者が、対象データやメタデータ、同義語の設定を行うことで、AIアシスタントの検索精度や理解力をチューニングできます。

詳細なガイダンスについては、次を確認してください。

まとめ

Oracle Fusion AI Data Platformの新しいAIアシスタントは、企業がデータから価値を得る方法に変化をもたらします。会話型のインタフェースを導入することで、フロント・オフィスやバック・オフィスに分散した情報からインサイトを簡単に、迅速に得ることができます。つまり、ユーザーは情報をより迅速に取得でき、IT部門の負担は軽減され、組織全体での効果的なコラボレーションが実現できます。

次のステップ

Fusion Development

Fusion Developmentチームは、Oracle ERP、EPM、SCM、HCM、CXを含むOracle Fusion Cloud Applications Suiteの構築、維持、推進を担当しています。本部は米国、 インド、メキシコ、フィリピン、ルーマニアにあり、メンバーは世界中に拠点を持っています。