※本記事は、Blair BozadaによるLeverage the Power of AI-Driven Insights: Oracle Fusion Data Intelligence Takes Business Decision-Making to the Next Levelを翻訳/意訳したものです。


今日の急速に変化するビジネス環境では、情報に基づいた迅速な意思決定が、競争で優位に立つために極めて重要です。

Oracle CloudWorldで発表されたOracle Fusion Data Intelligenceの新機能では、業務部門に特化したインテリジェント・アプリケーションの発表による「主要機能の追加」と、新しいデータ・ソースの容易な追加による「分析機能の拡張」に重点が置かれています。Fusion Data Intelligenceは、中核となるプラットフォーム・サービスと、実際のビジネス・データや事前構築された分析、そしてAI/MLモデルとを統合し、ビジネス・インテリジェンスと分析のための最も包括的なサービスを提供しています。オラクルは、AIによる新たな生産性の強化、事業部門向けに調整された分析、戦略的および戦術的な意思決定の両方をサポートする追加機能を通じて、より多くの組織が分析主導の意思決定を行えるようにすることを目指しています。

 

HCMおよびSCM向けのインテリジェント・アプリケーションで、より適切な意思決定をより迅速に実現

オラクルは、Oracle Fusion HCMとOracle Fusion SCM向けに新しいインテリジェント・アプリケーションを追加し、Oracle Fusion Data Intelligenceプラットフォームをアップデートしました。People Leader WorkbenchおよびSupply Chain Command Centerのアルファ版リリースは、Fusion Data Intelligenceの拡張ビジョンを実現するもので、将来的にはさらに業界に特化した製品も導入する予定です。データ、分析、AIを組み合わせることで、Oracle Fusion Data Intelligenceはより深いインサイトを提供し、意思決定を迅速化します。これにより、企業はAIが推奨するアクションに基づいて、より迅速に行動し、意思決定を行うことができます。

 

Oracle Cloud HCM 向けPeople Leader Workbench

People Leader Workbenchは、組織全体のリーダーがよりスマートな人材選定をより迅速に行い、ビジネスと財務の成果を向上させるために設計されています。これは人事担当者だけのものではありません。すべてのピープル・リーダー、マネージャー、人事および財務パートナーが、日常的に重要な決定を下すために共同作業を行うために使用する包括的なツールとなります。Workbenchは、変化するビジネス・ニーズに人材戦略を適応させることで、チーム全体でのピープル・マネジメントの目標達成をサポートします。人材に関する決定は相互に関連しており、それぞれの選択が多くの領域に影響を与える可能性があります。たとえば、コスト削減のために求人募集をクローズすると、燃え尽き症候群や離職につながり、全体的なビジネス・パフォーマンスに影響する可能性があります。

Workbenchは、様々なHCMモジュールやそれ以外のデータを統合するPeople 360​​モデルを通じて、価値あるインサイトを提供します。AI主導のソリューションにより、離職の削減、多様性の向上、支出の管理、ビジネス・インパクトの改善などの目標のバランスをとるとこができます。リーダーは、Workbench内で直接アクションを実行したり、Cloud HCMにリンクしたりすることで、人材の維持、獲得、成長を強化することができます。時間の経過とともに、Workbenchはこれらのアクションから学習し、意思決定をより迅速かつ効果的に行うことができるようになります。

 

people leader workbench
Workbench内で直接アクションを実行、もしくはCloud HCMにリンクして、人材の維持、獲得、成長を強化できる

 

Oracle Cloud SCM 向けSupply Chain Command Center

Supply Chain Command Centerは、サプライチェーン・ネットワーク全体にわたりインテリジェントなアクションを推奨することで、組織が変化する需要と供給や、外部の市場状況に迅速に対応できるよう支援します。すべてのFusion Data Intelligenceソリューションと同様に、Supply Chain Command Centerでも拡張性は重要な要素です。Fusion SCMの情報を他の社内外のデータ・ソースと一元管理することで、ユーザーはサプライチェーン・データを、物流業者や運送業者など関係する第三者のデータや、地政学的イベント、気象イベント、金融リスクイベントに関連するデータ・ソースに接続できます。定義済みのユース・ケースにより、迅速なスタートが可能になり、アプリケーション内で推奨されるインテリジェントなアクションにより、サプライチェーンの専門家はビジネスリスクを軽減してサプライチェーンの効率を最適化できるほか、在庫不足を特定して変化する需要や市場状況に迅速に対応できます。Supply Chain Command Centerは、あらゆる段階でお客様をサポートする将来を見据えたソリューションであり、サプライチェーン・リーダーが問題を迅速に検出し、次の最適なアクションを決定して、すべてを単一のインテリジェント・アプリケーション内で効率的に実行できるよう支援します。

オラクルは、より多くの業界に特化したソリューションや部門横断的なソリューションの提供を拡大することで、部門横断型のインサイトを促進しながら、業界固有の課題に対処するカスタマイズされた分析を提供することに取り組んでいます。

 

強化された新しいレポート機能とAIによるイノベーション

Oracle CloudWorldで発表されたその他の新機能は次のとおりです。

  • より迅速なインサイトのための、リアルタイム・レポートの強化
  • より正確な予測のためのAI搭載モデルの追加
  • Salesforce CRMのネイティブサポートの一般提供
  • サード・パーティのデータ・ソースへのFusion Data Intelligenceの拡張をこれまで以上に容易にする開発者アシスタント

Fusion Data Intelligenceでは、Oracle Transactional Business Intelligence (OTBI)のサブジェクト領域とOracle Analytics Cloudの最新のデータ可視化機能にアクセスすることで、ビジネスを導くための戦略的な予測分析と日常業務を効率化するための戦術的な分析の両方を提供します。さらに、Fusion Data Intelligenceの4つのピラー (HCM、ERP、CX、SCM)のすべてにおいて、新しい事前構築済み機械学習モデルが利用可能になり、データ・サイエンティストからビジネス・ユーザーに至るまで、すべての利用者がワンクリックのインターフェイスで意思決定の精度を向上させることができます。

拡張性は、常にFusion Data Intelligenceの大きな差別化要因となっています。オラクルとオラクル以外のデータ・ソースの両方を統合分析ソリューションに簡単に組み合わせることができるため、お客様はすべてのエンタープライズ・データを包括的に把握し、信頼できる唯一の情報源を得ることができます。Fusion Data Intelligenceで一般提供されるSalesforce CRMへのネイティブ接続は、完全な収益インテリジェンスの実現を目指すお客様のために柔軟性と洞察力を提供するという、オラクルのコミットメントから生まれたものです。Salesforce CRMユーザーでもあるオラクルのお客様は、CRMデータとFusion Applicationsのマーケティング、サービス、サブスクリプション、見積もりデータをより簡単に組み合わせて分析でき、複雑さが軽減され、ビジネスに不可欠な情報の一貫した正確なビューが確保されます。

Fusion Data IntelligenceにAIを活用した新しい開発者アシスタントが追加されたことで、サード・パーティのデータ・ソースの追加がこれまで以上に簡単になり、ビジネスにおけるAIの実用化が実現しました。開発者アシスタントでは、測定するメトリックとデータ・ディメンションをユーザーが定義し、その後ウィザードとして機能して、データへのアクセスに必要なステップをユーザーにガイドします。その結果、ワークロードが軽減され、価値実現までの時間(Time-to-value)が短縮されます。

Oracle Fusion Data Intelligenceを使用すると、企業は従来の分析の制約から解放され、日常のビジネス・プロセス内でAIによって導き出される洞察力を活用できるようになります。Fusion Data Intelligenceによって、情報に基づいた意思決定を迅速に行い、ビジネス成果を向上させ、競争で優位に立ちましょう。

 


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