セミナー概要
企業価値経営を取り巻く環境は大きく変化しており、環境・社会・ガバナンスを総合的に捉えた持続可能な成長を実現するサステナビリティ経営の潮流が高まってきています。今回のウェビナーでは企業価値のあり方の変化に伴い経営層やコーポレート部門の役割の変化、特にステークホルダーとの関係性と対話の重要性や、その対応に向けて取り組むべきポイント、業務効率化をご支援するソリューションについて、ディスクロージャー支援のリーディングカンパニーである宝印刷株式会社様とご一緒にご紹介させていただきました。
タイトル:「ESG経営を成長の機会に変えるために! ~新たな役割を担うコーポレート部門の挑戦~」
開催日時:2022年12月16日 15:30~16:25
開催場所:オンライン Zoom
主催:日本オラクル株式会社
共催:宝印刷株式会社

企業経営を取り巻く環境の変化
日本においては、1990年代後半のバブル経済崩壊後に企業の経営破綻や倒産が相次いだことから、2003年から企業のゴーイングコンサーン(継続的な営業損失、債務超過、巨額の損害賠償負担やブランドイメージの著しい悪化など)に関して、経営者と監査人が検討と確認を行うことが義務付けられました。経営者はむこう1年の間に継続企業の前提に重要な疑義に関する事象が存在する場合には、有価証券報告書などに事業継続のリスクを示す「継続企業の前提に関する注記」を記載する必要があります。ところが最近になって、企業の継続性や企業価値を評価する上で、企業の業績に関する項目以外に気候変動への取り組みや人的資本経営に関する考え方など、ESG経営に関する情報が重要となってきています。

こういった潮流により価値基準が変遷するなか、サステナビリティを自社のリスク・機会として捉え、事業活動を通じて経済的価値だけでなく社会的価値、つまり社会から支持される企業であることが求められてきている、ということの認識合わせをいたしました。
コーポレート部門の役割の変化
これまでは財務情報に関するレコード・キーパー的な役割が求められていたのに対して、新しい潮流によって、経営の舵取り役としての経営判断のサポート(CEOを操縦士としてみた時の副操縦士的な役割)や、非財務情報に対するアカウンタビリティであるとか、企業価値向上に繋がる視座の提供が求められてきていることを理解しました。また、財務・経理領域の人材不足感、新規のリクルーティングも進みにくい環境下において、新しく期待される役割を果たすためには業務の抜本的な効率化が必要である、ということを再確認しました。
ESG視点を踏まえた経営情報基盤の再構築
サステナブル経営やコーポレート部門に期待される新たな役割に対して、デジタルの観点からご支援するソリューションとして、”Oracle EPM Cloud”をご紹介させていただきました。ESG管理のご担当者向けのメニューやESG関連の各種ダッシュボード、および財務・非財務数値の一元化と可視化により、経営戦略や中長期マテリアリティを事業計画へ落とし込んだ経営管理サイクルをご支援できる点をご紹介いたしました。
宝印刷のESG開示支援サービスのご紹介
適切なESG開示の実現に向けては、定型的・形式的業務の圧縮による余力の創出と、その余力を活用した本質的業務へのシフトが必要、という認識合わせをいたしました。また、決算開示業務を理論、作業頻度、法改正などの様々な視点からの根源的課題が横たわっていて、それらは属人化しやすく、ミスが発生するリスクが高いものであり、従来の延長線上では根本解決が難しいことを学びました。
それらの課題に対し宝印刷 池主様より決算プロセス自動化ソリューション「統合型ビジネスレポートシステム WizLabo」でどんなご支援が可能かをご紹介いただきました。
ウェビナーでご紹介させていただいた内容をサマリーしているため文章では伝わりにくい点もあるかと思います。ご興味・ご関心がございましたら、ご説明・ご討議の機会をいただければと思います。お気軽にご連絡・お問い合わせください。
宝印刷様共催セミナー事務局
船橋 直樹
naoki.funabashi@oracle.com
【セミナープログラム】
| 内容 |
講師 |
| 企業価値向上を支えるコーポレート部門の役割の変化 ースコアキーパーからビジネスパートナーへの変革ー |
日本オラクル株式会社 クラウド事業戦略本部長 野澤 裕 |
| ESG視点を踏まえた経営情報基盤の再構築 |
日本オラクル株式会社 EPMソリューション部 マスタープリンシパルセールスコンサルタント 小室 達弘 |
| 宝印刷のESG開示支援サービスのご紹介 |
宝印刷株式会社 執行役員 ICT営業部長 池主 丞 様 |