日本オラクル主催にて金融機関の経営管理責任者に向けたラウンドテーブル型セミナーを開催しました。
当日は大手金融機関様11社、11名の財務経理/経営管理部門の責任者の方々にご参加頂きました。
お名刺交換や意見交換のセッションにおいても、積極的なご発言を頂く事が出来、次回のラウンドテーブル型セミナーに向けてのご要望も多く頂く事が出来ました。
前半で3つのセミナーセッション(下段にアジェンダとセミナーの要点を記載してあります)の後、後半ではラウンドテーブル形式による経営管理責任者の皆様(CFO/財務経理責任者、経営管理責任者の方々)同士のディスカッションを行いました。
1時間という時間設定が短いと感じるほど、活発なご意見を頂き、また日頃はなかなかお話の機会が無い自社以外の責任者同士で質疑応答なども有り、主催したオラクルにとっても非常に有意義なご意見を伺わせて頂く場となりました。
「役割が拡大する中で、5年後の経営管理部門のあるべき姿:人、データ、財務経営/経営管理」を大きなディスカッションの目的に据えました。ご意見は多岐に渡りましたが、その中でも特に深い議論のポイントとなったのは以下の4点となりました。
- DX人材の育成、DXの推進
- 財管一致に対する課題と視点
- 変革に向けた意思決定の難しさ
- 意思決定におけるデータの活用
今後もオラクルでは金融インダストリーにフォーカスして、財務経理/経営管理における課題の解決の一助となるべく、ラウンドテーブル型セミナーを定期的に開催していく所存です。

開催概要は以下の通りです。
タイトル:「経済/技術のライフサイクルが短縮化する中で考える、これからの経営管理組織の在り方」
~「完璧」から「漸進的な改善」へ、投資リスクを負って進める「チェンジマネジメント」で変わる経営管理組織~
テ ー マ:5年後の金融機関の経営管理組織のあるべき姿を定義し、バックキャスティング的にチェンジマネジメントの必要性などを検討
開催日時:2022年11月24日 15時~19時
開催場所:シャングリ・ラ東京 コンウェイルーム2&3
対 象:金融機関の経営管理(CFO/経理財務/企画管理部門)責任者
講演目次 :
セッション1:基調講演
激変する金融機関の経営環境において、経営管理部門に求められること
マスターカード日本地区社長 内山 憲氏
セッション2:人の集合体としての組織にフォーカスした真の変革
日本オラクル株式会社社外取締役 黒田 由貴子
セッション3:DX推進に向けたオラクル自身のビジネス・トランスフォーメーション Oracle@Oracle
日本オラクル 執行役員 三谷 英介
セッション4:これからの経営管理の取り組みについて(組織、投資、データ分析)
–Citigroupなど海外大手金融業のトランスフォーメーション-
日本オラクル インダストリーアドバイザー 内田 克平
講演要旨:
セッション1:基調講演 激変する金融機関の経営環境において、経営管理部門に求められること
マスターカード日本地区社長の内山様より、以下の観点から非常に洞察に満ちたご講演をいただきました。
- 世界の金融機関の経営を取り巻く環境の変化
- 日本の金融機関にのしかかる重圧
- 日本の金融機関経営への意味合い:経営判断ミスに対する許容度の極端な縮小
- 経営管理部門・財務部門に求められる経営への貢献:限られたリソースと情報から、会社全体の経営判断を支援・実行
セッション2:人の集合体としての組織にフォーカスした真の変革
- パーパス経営とは何か?
- 今、なぜ改めてパーパス経営なのか?
- 変革を阻む組織の壁への対処
- 変革を実現するのに必要な従業員エンパワーメント
セッション3:DX推進に向けたオラクル自身のビジネス・トランスフォーメーション Oracle@Oracle
- オラクルのビジネストランスフォーメーション
- Oracle@Oracleの具体的な変革実績
- 改革を通じての「学び」
セッション4:Citigroupはどのように財務、リスク、経営管理プロセスの変革を推進したのか
- 変革の目的:変革の目的、ゴール、メトリクスをクリアにする
- 投資の考え方:どの領域に、どのようなステップで、どのようなリターンを得るのか。投資は会社としてどのような位置づけかステークホルダーへの説明は可能か
- 完璧なアプローチを避け、段階的/漸進的アプローチをどのように進めるのか
- 人/組織:変革の目的と組織はどのように関連付けられるのか
- データと分析:変革のためのデータは整備できているか。データは揃っているか
- そもそもどのような分析が必要か、経営管理に必要な分析レポートは即時に入手できるのか
今後も引き続き、日本オラクルをご愛顧賜りますようお願い申し上げます。