武藤さんブログサムネイルv3

 

 

皆様、こんにちは。

日本オラクルでクラウド・アプリケーション ビジネスを統括している武藤 和博です。

このブログでは、2024年7月に発表した今年度の日本オラクルの事業戦略より、2つの重点施策「日本のためのクラウドを提供」「お客様のためのAIを推進」について、クラウド・アプリケーションの観点からお話しします。


本題に入る前に、少し私の自己紹介をさせてください。

私は、大学では工学部の電子工学科で、ニューロコンピュータの基礎研究をしていました。1980年代ですので40年程前になりますが、私自身はその頃からAIに非常に興味があり、AIが世の中を変えていくという確信を持っていました。ただ、1980年代の初めの頃といえば、今のような高性能のコンピュータや、ましてやクラウドはありません。「マイコン手作り」という時代で、大学でデータ集計をする時も「パンチカード」でデータを読み込んで計算をさせる、という時代です。ですので、その頃はAIの価値や可能性に期待はあるものの、テクノロジーが追いついていなかったんですよね。

大学卒業後は、IT業界に身を置く中で数々の新しいテクノロジーが生まれるのを見てきました。また営業として、それらのテクノロジーをお客様に届ける、世に送り出すというお手伝いをしてきました。その間テクノロジーは大きく進展し、まさに今、大学の頃から興味を持っていたAIが現実となってきています。生成AI時代の幕開けといえる昨年(2023年)、私はオラクルに入社しました。今までにないほど、私自身が非常にわくわくしています。

武藤さん語る

 

日本のためのクラウドを提供:クラウドネイティブSaaS

オラクルは、財務、サプライチェーン、人事の各データを単一のクラウド・プラットフォーム上で管理できる統合されたスイートであるOracle Fusion Cloud Applicationsと、包括的なクラウド・インフラストラクチャ・プラットフォームであり、生成AIを含むパブリック・クラウドであるOracle Cloud Infrastructure (OCI)の両方を提供する唯一のクラウド・ベンダーです。オラクルのクラウド・アプリケーションは、セキュリティ面でも非常に堅牢な最新のOCI上で動いています。

Oracle Fusion Cloud Applicationsは、クラウドネイティブで構築されたSaaSであり、従来型アプリケーションをクラウドインフラから単に提供するシステムとは一線を画しています。Oracle Fusion Cloud Applicationsは、10年を超える市場実績があり、日本でも数多くの企業様で採用いただき、稼働を迎えていただいています。

Oracle Fusion Cloud Applicationsの特長として、四半期毎のアップデートによる最新の機能追加が挙げられます。これによりお客様は、常に最新のイノベーションを継続的に利用することができます。そして皆様にお伝えしたいのは、8割以上の機能追加は、お客様からのお声を反映しているということです。

これまでのシステム構築といえば、業務のニーズを聞き、要件定義から設計、そして開発というように順を追って行っていました。個々のニーズを取り入れるということは悪いことではないですが、この方法ではシステム構築までに数年の月日を要することが多々あります。システムが稼働する頃には、元のニーズが「過去のニーズ」になっていることもしばしば起こっていました。

2024年の今、私たちはかつてないほど変化の激しい時代にいます。「過去のニーズ」に基づくシステムを使い続けることで、変化への対応に後れをとりビジネスに影響を及ぼす可能性が大きくなってきています。変化への迅速かつ柔軟な対応のためにも、オラクルの提供するSaaSが、合理的な選択肢の1つになるものと考えます。すでに多くの日本企業様が、そのメリットを享受されています。

 

お客様のためのAIを推進:SaaSに組み込まれたAI活用を推進

オラクルのSaaSにはAI機能が組み込まれており、業務の効率化や自動化をサポートしています。今、市場で注目を集めている生成AI機能についてお話ししますと、財務、サプライチェーン、人事、営業、マーケティング、サービス分野でのワークフローに生成AIを活用した最新の機能が追加されています。すでに50以上の生成AIのユースケースを組み込んでおり、お客様の企業データ、プライバシーおよびセキュリティを保護するように設計されています。例えば、財務分野でのレポート(ナラティブ・レポート)作成支援や、人事での職務記述書の作成支援などが挙げられます。そして、繰り返しになりますが、従来のAIだけでなく最新の生成AI機能についても、四半期アップデートで機能追加されます。

業務の効率化や自動化にとどまらず、今後は経営判断に活用できるインサイトを導き出すといった形で、AIが業務で活用される幅は広くなっていくと考えます。SaaSをお使いのお客様にとっても、AI活用がより身近になるのは間違いありません。私自身のAIへの思いは前述したとおりですが、日本のお客様からもAIに対する期待の高まりを感じています。オラクルSaaSに組み込まれるAI機能については、今後ともぜひご期待ください。

 

日本のお客様の変革を通じて、日本社会の発展に貢献したい

私たちはSaaSソリューションを提供しているテクノロジーカンパニーですが、単にテクノロジーやSaaS製品を販売しているのではありません。お客様の基幹システムを任せていただいている、という意識を常に持っています。私自身、オラクルの提供するSaaSソリューションで、日本のお客様の企業変革の実現をサポートさせていただきたい、そしてお客様の変革を通じて日本社会の発展に貢献したいと思っています。

オラクルのSaaSが提供する価値に少しでもご興味を持っていただけた方、ぜひ私たちにお声がけください。オラクルのメンバー、そして我々のビジネスを支えてくれるパートナーとともに「One Team」で、皆様の変革をサポートさせていただきます。

 

武藤さん笑顔で語る


 

武藤 和博のブログ第2弾はこちら