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A blog about Oracle Technology Network Japan

  • January 22, 2020

OCIでブロック・ボリュームを複数インスタンスにアタッチする

 

すばらしいお知らせがあります。ブロック・ストレージ・ボリュームを共有して、Oracle Cloud Infrastructure上の複数のコンピュート・インスタンスに接続できるようになりました。

これまでは、複数のブロック・ボリュームを1つのコンピュート・インスタンスに接続することはできましたが、ボリュームを接続して読取り/書込みアクセスができるのは、一度に1つのコンピュート・インスタンスからのみに制限されていました。他のパブリック・クラウド・ベンダーでも同じような設計上の制限がありますが、一部のベンダーでは、共有の読取り専用ボリュームへのアクセスが可能な場合もあります。

Oracle Cloud Infrastructureからの本発表に伴って、読取り/書込みアクセスに対応する共有可能なボリュームを、複数のコンピュート・インスタンスに接続できるようになりました。クラウド・ストレージでのこの独自の機能により、Oracle Cloud Infrastructure Block Volumeサービスが提供する共有可能なボリュームを使用して、クラスタ対応ソリューションをデプロイおよび管理できます。

 

クラスタ対応ソリューションによる同時書込み

この機能自体が、複数のコンピュート・インスタンスからの同時書込みの調整を処理するわけではありません。クラスタ対応のシステムまたはソリューションを別途用意して、複数インスタンスが接続された共有ストレージの上位にデプロイする必要があります。複数の同時書込みを調整できるクラスタ対応ソリューションには、Oracle RAC(入手およびサポートはOracle Cloud Infrastructure Databaseサービスを通した場合のみ)、Oracle Cluster File System(OCFS2)IBM Spectrum Scale(オラクルとIBMのパートナーシップを通して利用可能)、GlusterFSなどがあります。

複数インスタンスの接続とOCFS2を使用するソリューションのセットアップ方法の例について詳しくは、「複数インスタンスへのブロック・ボリュームのアタッチ機能を利用したOracle Cloud Infrastructure上の共有ファイル・システムの作成」というブログ記事をご覧ください。

 

ユースケース

この新しい機能は、2017年5月に登場したOracle Cloud Infrastructure Databaseサービスをサポートすることをおもな目的としていました。しかし当社は、この機能を一般にも公開してほしいという多数の要望を受け取りました。この機能によって、可用性が高く、耐久性があり、費用対効果に優れ、柔軟なパフォーマンスを発揮するブロック・ボリュームの利点を活用し続けることができ、クラスタ対応のデプロイメントと、この機能の処理に対応した任意のソリューションを作成および管理できるようになりました。

たとえば、以下のようなユースケースがあります。

  • 大規模データベースに合わせて高度に最適化された共有ファイル・システム
  • 共有ディスクによるパッチ適用と構成の管理
  • 書き込むユーザーが1人、読み取るユーザーが複数いる共有カタログ・コンテンツ
  • 分散システムから共有リポジトリへのログ・ファイルのアップロード

この複数インスタンスの接続機能は、オラクルがIO500ベンチマークのトップ15にランクインするに当たっても重要な要素となりました(「Oracle Cloud Joins the IO500 Fastest File Systems in the World」をご覧ください)。

 

使ってみよう

デフォルトでは、ボリュームは、同一機能を持ち常に使用可能な1つのインスタンスからの共有不可能な読取り/書込みアクセスのみが有効な状態で接続されます(ボリュームへの最初の接続で共有可能な読取り/書込みアクセスのオプションが選択されている場合を除く)。ボリュームへの共有可能な接続が確立されると、その後に設定される、同一ボリュームへの他のインスタンスからの接続も共有可能になります。

さらにオラクルは、読取り専用接続も共有できるようにしました。読取り専用アクセスでボリュームを接続すると、複数のコンピュート・インスタンスへの共有可能な読取り専用接続が有効になります。同時アクセス制御やクラスタ対応ソリューションがなくても、読取りを行う複数のユーザー間で共有ブロック・ボリュームのコンテンツを共有できます。

読取り/書込みアクセス用のブロック・ボリュームの共有は簡単でシームレスです。コンソールのAttach Block Volumeのページで1回クリックするだけで済みます。

コンソールのAttach Block Volumeページで、新しいRead/Write Shareableオプションが選択されているスクリーンショット。

複数インスタンスが接続された共有可能ボリュームにも、ボリューム・グループ、ディスクからディスクへのディープ・クローン、自動化されたバックアップなど、すべてのブロック・ボリューム機能を適用できます。デタッチされた既存のボリュームでも、未接続の新規ボリュームでも、複数インスタンスの接続機能を利用できます。以前に共有可能な読取り/書込みアクセスで接続されなかったボリュームを共有可能にしたい場合は、ボリュームをデタッチして、共有可能なボリュームとして再接続します。これまでと同様のOracle Cloud Infrastructure Block Volume SLAを引き続き適用できます。

複数インスタンスが接続された共有可能なブロック・ボリュームは、Oracle Cloud Infrastructure Console、CLI、SDK、Terraformを通して、Oracle Cloud Infrastructureのすべてのリージョンで使用できます。この機能に関して詳しくは、ブロック・ボリュームのドキュメントをご覧ください。

ブロック・ボリューム・ストレージに関する情報は、ブロック・ボリューム・サービスの概要およびFAQをご覧ください。OCFS2について詳しくは、OCFS2のユーザー・ガイドをご覧ください。

特徴と機能についての詳しい情報は、本ブログでの発表をご確認ください。エンタープライズの皆様に当社のクラウド・サービスを引き続き役立てていただくために、当社では皆様からのフィードバックを歓迎しています。当社がより良いサービスをご提供し続けるためのアイディアをお持ちの場合や、トピックに関わらず詳しい情報をお知りになりたい場合は、私までお問い合わせください。


※本記事は、Max Verun (Principal Product Manager)による”Announcing Multiple-Instance Attachment of Shareable Read/Write Block Volumes“を翻訳したものです。

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