※ 本記事は、Markus Michalewicz と Kalyan Kakiによる”Oracle Database@Azure is Gold Maximum Availability Architecture endorsed“を翻訳したものです。

2024年4月9日

Oracle Database@Azureを使用すると、高レベルのパフォーマンス、可用性、セキュリティ、コスト効率でOracle DatabaseをMicrosoft Azureでネイティブに実行できます。お客様は、Oracle Databaseから高いレベルのデータ保護と回復力を期待しており、Oracle Database@Azureも例外ではありません。Oracle Database@Azureでディザスタ・リカバリと高可用性を実現するための新しいソリューションおよび認定が利用可能になりました。オプションには、Oracle Maximum Availability Architecture (MAA)のシルバー・レベルとゴールド・レベル、データ・レプリケーション・サービスのOracle GoldenGate、Oracle Zero Downtime Migration、およびOracleとMicrosoftのベスト・プラクティスを簡単に達成するための新しいリファレンス・アーキテクチャがあります。お客様は、Oracle Universityの新しいOracle Database@Azureスペシャリスト・トレーニングでスキルを磨くこともできます。

 

Oracle Maximum Availability Architecture

Oracle MAAは、ビジネスクリティカルなデータに対して高可用性で回復力のあるOracle Database環境を設計、デプロイおよび管理するための包括的で検証されたアプローチを提供します。Oracle MAAエンジニアリング・チームは、Oracle Database@Azureで実行されているExadata Database ServiceのSilverレベルおよびGoldレベルを検証しました。

Silverレベルは、Exadataハードウェアおよびクラウド・ソフトウェアの自動化を備えたOracle Real Application Clusters (RAC)による高可用性を提供します。Goldレベルは、Oracle Active Data Guardを使用してプライマリ・データベースとスタンバイ・データベースを設定し、異なる可用性ゾーンで構成された、同じAzureリージョン内のディザスタ・リカバリとデータ保護を提供します。いずれかのレベルを使用すると、AzureとOracle MAAにコロケーションされているExadata Database Serviceを使用してアプリケーションの可用性を向上させ、計画メンテナンスおよび予期しない停止のダウンタイムを最小化または排除できます。


詳細は Oracle Maximum Availability Architecture for Oracle Database@Azure をご参照ください。

Oracle MAA SilverおよびGoldレベル

計画外停止

Silver: リカバリ・ポイントおよび時間目標(RPOおよびRTO)サービス・レベル目標

Gold: RPOおよびRTOサービスレベル目標値

リカバリ可能なノードまたはインスタンスの障害

Single digit seconds

Single digit seconds
災害: 破損とサイトの障害

数時間から数日

RPO: 最後にバックアップを取得した地点、もしくはRecovery Appliancesinceを利用してほぼゼロ

数秒から数分

RPO: ゼロから数秒

計画停止

 

 

ソフトウェアならびにハードウェアのアップデート

ゼロ

ゼロ

データベースのメジャー・アップデート

数分から1時間

30秒以内

オンライン処理のダウンタイムをゼロにしたり、影響を最小限に抑えるには、MAAアプリケーションのチェックリストのベスト・プラクティスを適用します。バッチ操作などの長時間実行トランザクションでは、計画メンテナンス・ウィンドウ外に延期することをお薦めします。

Oracle アーキテクチャ・センター

「Learn about Oracle Maximum Availability Architecture for Oracle Database@Azure」では、Gold MAAアーキテクチャでAzure Kubernetesサービスを使用してOracle Database@Azureをデプロイする方法を示します。このソリューションは、Oracle Active Data Guardを使用して、プライマリ・データベースからスタンバイ・データベースにデータをレプリケートします。このソリューションは、Oracle Cloud Infrastructure (OCI) Object Storageへの組込みのOracle Database自動バックアップ・メカニズムを使用して、データベースのバックアップおよびリストア操作を実現します。リファレンス・アーキテクチャの詳細は、the Architecture Center（日本語 アーキテクチャ・センター)を参照してください。

 

Oracle Zero Downtime Migration

Oracle Zero Downtime Migrationは、世界中のお客様が信頼する無料の移行ソリューションであり、最小限のダウンタイムを必要とするお客様を含む、Oracleデータベースの移行を簡素化および自動化します。Oracle MAAのベスト・プラクティスに従い、Zero Downtime Migrationは、Oracle Database@Azureへの単一データベースまたはデータベース・フリート移行の事前検証および制御可能な自動化を提供し、Zero Downtime Migrationは、Oracle Data Guardと直接データ転送を利用する物理オンライン移行ワークフローを使用して、Oracle Database@AzureへのOracleデータベース移行をサポートするようになりました。この自動移行ワークフローは、Oracle Database@Azureを使用するお客様にとって、中断することなく、より高速にメリットをもたらします。詳細は、Oracle Database@Azureの移行のためのOracle Zero Downtime Migrationを参照してください。

 

Oracle GoldenGateとOCI GoldenGate

Oracle GoldenGateは、ミッションクリティカルなデータを使用したリアルタイム・データ・ファブリック、データ・メッシュおよびデータ・レプリケーション機能のための包括的なプラットフォームです。OCI GoldenGate は、すべてのGoldenGate機能に対応するフルマネージドのクラウド・ネイティブ・サービスです。Oracle GoldenGateとOCIのGoldenGateは、Azure SQL、Azure Database for PostgreSQL、Azure Data Lake Storage、Azure Cosmos DB、Azure Synapse Analytics、Azure Event Hubなど、幅広いAzureデータ・ストアでサポートされています。Oracleは、Oracle GoldenGateとOCI GoldenGateが、現在サービスが提供されているすべてのリージョンでOracle Database@Azureを完全にサポートしていることも検証しました。

これらの新しいGoldenGate統合により、Oracle Database@Azureのお客様のミッションクリティカルなリアルタイムのユース・ケースが強化されます。たとえば、お客様は、分散アプリケーション、データマート、またはデータウェアハウスのために、AzureデータベースとOCIデータベース間でリアルタイムのデータを複製できます。お客様は、これらのGoldenGate機能を使用して、Oracle Database@Azureとオンプレミス間でデータをレプリケートすることもできます。Azureに焦点を当てたお客様は、これらのリアルタイム統合を使用して、Oracle Database@AzureからAzureデータレイク、イベントストリーム、Synapse Analyticsなどの他のAzureネイティブ・データサービスにデータを複製できます。GoldenGate製品チームは、GoldenGate自体のアイデンティティ・プロバイダとしてOCI GoldenGateとAzure Active Directoryの統合も検証しました。この新しいオプションを使用すると、Azureのお客様は、Azureネイティブ・アイデンティティ・プロバイダから直接GoldenGateシステム・ユーザーを管理および保守できます。Oracle Database@AzureでのGoldenGateの使用についてさらに学習するには、OCI GoldenGate with Entra ID for integration with Oracle Database@Azure を参照してください。

 

Oracle University

Oracle Database@Azureスペシャリスト・バッジを入手し、プロのプロフィールに追加します。この学習パスでは、Oracle Database@Azureの詳細、Exadata X9の概要、およびOracle Database@Azureに必要なAzure Identity and Networkingサービスについて学習します。 Oracle Database@Azure Specialist になりましょう。

 

まとめ

OracleとMicrosoftは、Oracle Database@Azureに最適な高可用性およびディザスタ・リカバリ・ソリューション、アーキテクチャ、トレーニングの導入に取り組んでいます。ミッション・クリティカルなワークロードを保護するために提供される柔軟性とオプションの詳細は、Oracleの担当者またはMicrosoftの担当者にお問い合せいただくか、こちらをご覧ください。

 

より詳細な情報は、下記をご参照ください