こんにちは。日本オラクルのクラウド・ソリューション・エンジニアの小西です。

5月最終日です。だいぶ過ごしやすい気候になってきました。オラクルでは5月が年度末なのですが、6月以降も変わらず新機能ハイライトのブログは継続していければと思っておりますので、引き続き皆様よろしくお願いいたします。

さて、「Oracle Cloud Infrastructure 新機能ハイライト」では、隔週でOracle Cloud Infrastructure(OCI)の主な新機能をご紹介していきます。

それでは、前回以降のリリースノートに掲載されているOCIの新機能を見ていきましょう!

 

[Data Science] Accelerated Data Science 2.8.5 のリリース

  • ADS 2.8.5では以下の変更が行われました。

    • API KEY認証の ads.set_auth()key_content 属性のサポートが追加されました。

    • 不正なROC AUC特性を返した場合、ModelEvaluator の不具合修正

    • ターゲットが指定されなかった場合にエラーが返された場合の、 ADSDataset.suggest_recommendations() APIの不具合修正

    • 不均衡なデータに対して誤ったサンプリングが提案された場合の、 ADSDataset.auto_transform() APIの不具合修正

  • 詳細: Data ScienceData Science blog.

[Java Management] Oracle Cloud Agent version 1.32 が利用可能

  • JMSでOracle Cloud Agent 1.32の最新バージョンがサポートされるようになりました。常に最新バージョンのOracle Cloud Agentソフトウェアを実行することをお薦めします。コンピュート・インスタンスがインターネットにアクセスできる場合、アクションは必要ありません。Oracle Cloud Agentでは、更新が使用可能になったときに、新しいバージョンが定期的にチェックされ、最新バージョンがインストールされます。インスタンスにインターネットへのアクセス権がない場合は、Oracle Cloud Agentソフトウェアを手動で更新する必要があります。

  • Java管理の詳細: Java Management user documentation.

[Java Management] Management Agent version 230330.1510 が利用可能

  • JMSでは、最新バージョンの管理エージェント230330.1510がサポートされるようになりました。常に最新バージョンのOracle Management Agentソフトウェアを実行することをお薦めします。自動更新をすでに有効にしている場合は、エージェントが自動的に更新されます。

  • Java管理の詳細:Java Management user documentation

[DNS] セカンダリ・エグレスのサポート

  • DNSサービスで外部プロバイダへのセカンダリ・エグレスがサポートされるようになりました。これまでは外部のDNSサービスをプライマリとしてOCI DNSをセカンダリとするゾーン転送(イングレス)がサポートされていましたが、逆にOCI DNSをプライマリとして外部プロバイダをセカンダリとするゾーン転送(エグレス)が可能になりました。

  • OCI DNSでプライマリDNSゾーンを作成する場合、1つ以上の外部ダウンストリーム・サーバーを指定できます。ダウンストリーム・サーバーに変更が通知され、ゾーン転送がリクエストされます。指定したネーム・サーバーは、Oracleプライマリ・ネームサーバーに転送リクエストを発行することもできます。

  • 詳細: Secondary DNS

[APM] APM トレース・エクスプローラのアップデート

  • トレース・エクスプローラに対して以下の改善行われました。

    1. トレース問合せ言語構文のヘルプ・ポップアップが更新されました。ユーザーが問合せをすばやく作成できるように、関数および式の詳細情報が表示されるようになりました。ヘルプのポップアップにアクセスするには、クエリーバーの[実行]ボタンの下にある[i]アイコンをクリックします。クエリーを入力している間は、ポップアップを開いたままにできます。

    2. トレース問合せ言語に、以下の新しい式および関数が追加されました。

      • case

      • queryEndTime, queryStartTime, queryTimeSpan

      • stddev

[Console] コンテキストを意識したコンソールのヘルプパネル

  • コンソールに、製品ドキュメントを表示するコンテキストに即したヘルプパネルが含まれるようになりました。「ヘルプ」メニューから関連リンクをクリックすると、コンソール内にこれらのヘルプ・パネルを表示できます。ヘルプパネルからドキュメントを別タブとして開くことも可能です。

  • コンテキストに即したヘルプ・パネルは、現時点では新しいパネルが定期的に追加されるような限定されたワークフロー・セットに対して使用できます。ローカライズされたパネルは、 Oracle Cloud Infrastructure Documentationでサポートされているすべての言語で使用できます。
    console_help

[Database] Oracle Exadata Database Service on Cloud@Customer: クライアントとバックアップネットワークでLink Aggregation Control Protocol (LACP) のサポート

  • Oracle Exadata Database Service on Cloud@Customerの物理ネットワーク(クライアントおよびバックアップ)は、デフォルトでアクティブ・バックアップを使用するように構成されます。このモードはほとんどのお客様に推奨します。ただし、必要なお客様に対しては、LACP(802.3adアクティブ/アクティブ・ボンディング・モード)も対応可能となりました。

  • Exadataインフラストラクチャのプロビジョニング中に、LACPを使用してクライアント・ネットワークおよびバックアップ・ネットワークを構成できます。ネットワーク・ボンディング・モードはインフラストラクチャ・レベルで設定され、将来または既存のすべてのVM Cluster Networksにグローバルに適用されます。

  • 設定は各ネットワーク・インタフェースに個別に適用されるため、クライアント・インタフェースとバックアップ・ネットワーク・インタフェースを相互に独立して構成できる柔軟性があります。たとえば、必要に応じて、バックアップ・ネットワークをLACPに、クライアント・ネットワークをアクティブ・バックアップに構成できます。

  • 詳細:

[Cloud Advisor] クラウド・アドバイザの新規リコメンデーション

  • クラウド・アドバイザは、お客様のコスト削減、パフォーマンスの最適化、耐障害性の向上に役立つ推奨事項を提供します。クラウド・アドバイザは、ベース・データベースおよびExadata Cloudサービスに対する5つの新しい推奨事項をリリースしました。これらの推奨事項は、利用率の低いリソースを縮小し、パフォーマンスを最適化するためにリソースを権利化するのに役立ちます。これらの推奨事項は、Oracleのお客様がすべてのテナンシのリソースをより適切に管理するための新機能と機会を提供します。

    • Enable Database Management (cost management)

    • Downsize underutilized Base Database system (cost management)

    • Downsize underutilized Exadata Cloud VM clusters (cost management)

    • Rightsize Exadata Cloud VM clusters (performance)

    • Rightsize Base Database system (performance)
      cloud_advisor

  • 詳細: Oracle Cloud Advisor.

[Logging] ロギングでCRIパーサーが利用可能

  • カスタム・ログ・エージェント構成で新しいCRIパーサー・オプションが使用できるようになりました。

  • 詳細: Log Inputs and Parsers.

[Data Integration] データ統合の新リリース

  • データ統合の新しいリリースが利用可能です。以下の点が可能になりました。

    • BICCソースから増分的にロードする場合、カスタム最終抽出日またはデータ統合管理日のいずれかを選択できます

    • データ・ローダー・タスクでソースとターゲットのパラメータが利用可能になりました

    • ロード・タイプが複数のエンティティの場合、データ・ローダー・タスクでオブジェクト・ストレージ・ターゲットの単一ファイルとして出力を作成できます

    • 基礎となるデータ・フローのターゲット・データ・エンティティがパラメータ化され、マージが統合戦略として設定されている場合、設計時および実行時に統合タスクのマージ・キー選択を変更できます。その後、マージ・キーを更新することもできます。

    • パブリッシュされたタスクに加えて、パイプラインに設計時タスクを追加します。

    • タスクをアプリケーションに公開するときにデータ・アセット接続の検証をスキップすることを選択できます

    • プッシュダウンをサポートするリレーショナル・データ・システムに関連するタスク実行のパフォーマンス向上

    • 詳細: Data Integration.

 

以上が本日の新機能ハイライトです。

今後も引き続き新機能をお伝えしていきたいと思います。

 

 

関連情報