※ 本記事は、Jeff Pollock による”Oracle GoldenGate Top 5 Announcements at Oracle CloudWorld 2024“を翻訳したものです。
ITビジネスに携わる人なら誰でもわかると思いますが、プロジェクト・デリバリーの最終段階は、エキサイティングであると同時に混沌としているように感じるものです！ 2か月前にOracle CloudWorld 2024で発表する新製品がどのようなものになるかと聞かれたら、このイベントで発表するまでにこれらのプロジェクトがまとまるとは予想できませんでした！ わずかな幸運と素晴らしいチームによる超人的な努力により、ここ数年で最もエキサイティングなOracle GoldenGateの発表が実現しました。
GoldenGateは、何十年経ってもトップに君臨し続ける非常に稀なソフトウェア・ツールの1つです。GoldenGateは、高可用性とリアルタイムのデータ統合を実現するソフトウェアとして、世界中の多くの大企業や政府機関に採用されています。データ統合ソフトウェア市場が次世代データ・ファブリックやデータ・メッシュ・パターンへの移行を続けている現在でも、GoldenGate 23aiは、差し迫ったデータ課題に対するリアルタイム・ソリューションを求める顧客にとって、市場のトップに君臨しています。
GoldenGateプラットフォームは、マルチクラウド対応のトランザクション・ファブリックを構築するための幅広い機能を提供し、変更データの取り込み、データ・レプリケーション、ストリーミング・データ変換、ストリーム分析、リアルタイム・パイプラインのデータ・ガバナンスをサポートします。GoldenGateプラットフォームは、マルチクラウド対応のトランザクション・ファブリックを構築するための幅広い機能を提供します。
GoldenGateが時の試練に耐えてきた理由の1つは、あらゆる最新のデータストアに対応するファーストクラスのサポートを継続的に拡張してきたことです。つまり、GoldenGateはお客様のデータ・エコシステムとともに成長し、変化し続けるという確信を持って、お客様はリアルタイム・データのニーズにGoldenGateを標準化することができます。現在、GoldenGateは、データストア、オペレーティング・システム、チップセット、マルチクラウド環境など、1,000を超えるさまざまな組み合わせをサポートしています。
今年のOracle CloudWorld 2024は、GoldenGateプラットフォーム向けにエキサイティングな新機能、機能強化、パートナーシップ、および機能を展開するという長い伝統を引き継いでいます。さっそく、私が選ぶ今年のトップ5をご紹介しましょう！
- More Multicloud!
- JSON Duality Capture with GoldenGate Data Streams
- OCI GoldenGate ZeroETL Mirror
- Azure, Azure, Azure!
- Solace and GoldenGate Data Streams
1. More Multicloud!
ここ数か月は、Oracle Database@AzureとOracle Database@Google Cloudのグローバル展開で忙しく、非常にエキサイティングな日々でした。 GoldenGateはOracle Database@Google Cloudソリューションの一部として発表されましたが、まもなくGoldenGateもOracle Database@Azureソリューション・スタックの一部になることを発表できることを嬉しく思います。 GoldenGateを使用した新しいマルチクラウド統合の一般提供開始が近づきましたら、詳細をご確認ください！
Press release from Oracle Database@Google announcement
Press release from Oracle Database@Azure announcement
2. JSON Duality Capture with GoldenGate Data Streams
Oracle Database JSON Relational Duality Views は、Oracle Database 23ai の画期的な新機能であり、Oracle Database の開発者に画期的な柔軟性とシンプルさを提供します。この画期的なイノベーションにより、開発者がアプリケーションを構築する際に直面してきた、リレーショナルモデルを使用する場合とドキュメントモデルを使用する場合の歴史的な課題が克服されます。開発者は、JSON ドキュメントモデルの柔軟性とデータアクセスの利点に加え、リレーショナルモデルのストレージ効率とパワーを得ることができます。
GoldenGate 23.5とOracle Database 23.6から、開発者はデュアリティ・ビューのチェンジ・データ・キャプチャを直接設定できるようになりました（データは内部的に行ストア形式のままですが、ドキュメント・ビューのデータ変更はトランザクション・ログにキャプチャされます）。 GoldenGateは新しいドキュメントや既存のドキュメント・ビューの変更をキャプチャし、そのドキュメントをGoldenGateのマルチクラウド・トランザクション・ファブリックを経由してダウンストリームにあるData Streamsチャネルに伝搬します。データ・ストリームはAsyncAPIを使用してパブリッシュ＆サブスクライブ（Pub/Sub）JSONインタフェースを提供し、クライアントはこのインタフェースに接続してデータのストリームを受信できます。
- プロデューサー・アプリは、アプリケーション・ビジネス・オブジェクト／JSONドキュメントを扱う
- データ管理コアは、非常に効率的なリレーショナル行ストアとして残る
- アプリケーション・ビジネス・オブジェクトの変更をリアルタイムでキャプチャしてレプリケート可能
- GoldenGate Pub/Subを使用すれば、BrokerやKafkaインフラを別途用意する必要はない
これら2つの機能（JSON DualityとData Streams）を組み合わせることで、アプリケーション・オブジェクトを完全にデータ層で操作し、複製する業界初の方法が実現します。これにより、効率的なストレージ、低レイテンシーのメッセージング、トランザクション的に一貫したデータ処理が可能になります。 これにより、データ・コンシューマーは、データ・プロデューサーから信頼できるデータをリアルタイムで取得することができます！
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3. OCI GoldenGate ZeroETL Mirror
複雑な問題をシンプルに解決するための探求に終わりはありません！ しかし、今回のOracle Cloud Infrastructure GoldenGateのアップデートでは、新しいZeroETLミラー機能が追加され、大きな前進を遂げました。 この新しいZeroETLミラー機能によって、Oracle Autonomous Databaseのインスタンス間で論理オンライン・レプリケーションを設定する際の複雑さの約90%が解消されます。
例えば、Autonomous Transaction Processingでアプリケーションを実行している顧客は、Autonomous Data Warehouseでホストされている同じデータで、レポート・インスタンスを簡単にセットアップしたいと思うかもしれない。クローン作成機能はすでに簡単に利用できるが、ATPをADWにリアルタイムでコピーし、常に同期させたい場合はどうすればいいのだろうか。ZeroETL Mirrorは、ソースデータベースからすべてのデータを簡単にコピーし、新しいデータベースを、時間の経過によるスキーマの変更も含めて、リアルタイムで完全に同期させることができます。
この新機能の目標は、GoldenGateの経験やDBAの経験がなくても簡単にセットアップできるようにすることです。どんなビジネス・パーソンでも、（ソースの完全なリアルタイム・ミラーとして）レポート・データのローカル・コピーを迅速かつ簡単にセットアップできるようにしたいと考えています！
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4. Azure, Azure, Azure!
GoldenGateはAny-to-Anyの真髄を提供するソリューションであり、GoldenGateの最も人気のある統合の1つは、Azure SQL、Azure Fabric、Azure Event Hubs、Databricks、Snowflake、MongoDBなど、Azure上で動作するさまざまなサードパーティなど、Microsoft Azureクラウドのすべての一般的なサービスです。 今年、私たちはAzureとの新しい統合と認定を発表しました：
- GoldenGate integration with Microsoft Fabric OneLake
- GoldenGate certification with Azure Site Recovery for high availability
- OCI Database Migration certification with Oracle Database@Azure
これらの統合は、オラクルとオラクル以外のデータ・エコシステムの両方において、顧客の要件に投資するという当社のコミットメントを強調するものです。
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5. Solace and GoldenGate Data Streams
Apache Kafkaが初期のビッグデータ・ストリーミング・ソリューションで人気を博していた2015年頃から、私はデータ・メッシュ・アーキテクチャを早くから提唱し、イベント駆動型の「Kappa style」データ・アーキテクチャを提唱してきました。 この数年の間に多くのことが変化しましたが、リアルタイムでより多くのワークロードをこなすというビジネスの原動力は変わっていません。 私たちが未来に進むにつれて、リアルタイム・データに対する需要は常に増加し、減少することはありません。 誰も、すべてがバッチ処理だった悪い時代に逆戻りしたいとは思いません。
GoldenGateは、こうした最新のアーキテクチャの最前線にあり続け、グローバル・スケールでリアルタイムにデータ・トランザクションを伝送できる分散マイクロサービス・ベースのメッシュ/ファブリックを提供します。 分散データ・トランザクションにおいて、GoldenGateは業界で比類のない存在です。
GoldenGateの長年のパートナーの1つが、イベント・メッシュ・テクノロジーで業界をリードするSolaceです。 基本的に、組織がApache Kafkaの壁にぶつかったとき（速度が十分でない、セキュリティが十分でない、スケーラビリティが十分でない、あるいは管理が複雑すぎる）、Solaceを代替として導入するのが一般的です。 Solaceは、銀行、取引、ゲーム、スマートシティ、スマート製造などのミッションクリティカルなユースケースで世界中で広く使われています。
GoldenGateとSolaceの統合をアップデートし、モダナイズすることで、分散データ・メッシュと分散イベント・メッシュ・アーキテクチャのベスト・コンビネーションを実現します。 ミッション・クリティカルなイベント・ドリブンの世界へのステップアップを目指す組織にとって、これ以上のものはありません！
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Wrap Up
以上、Oracle CloudWorld 2024で私が最も気に入った新発表トップ5を簡単にご紹介しましたが、決してこれだけが発表内容ではありません。 GoldenGateのライフタイム・サポート・ポリシーの更新、GoldenGate Freeの新バージョンのリリース、Oracle Veridataの新バージョンのリリース、GoldenGateへのサードパーティ・クレデンシャル・フレームワーク統合のサポート、Oracle UniversityとのGoldenGate 23aiカリキュラムの新セットの発表などなど……！