※ 本記事は、Oracle Careers Editorial Teamによる”Oracle CloudWorld delivers new thinking, new releases, and 1,200+ content sessions“を翻訳したものです。

2022年10月26日


今年のOracle CloudWorldは、誰もが楽しめる内容でした。ある人は、Larry Ellisonによるヘルスケア・テクノロジーの未来に関する洞察や、Safra Catzによる大胆な行動に関するインスピレーションに満ちた基調講演を、またある人は、F1ドライバーのMax VerstappenとのOracle TVインタビューや1,200を超えるコンテンツ・セッションを評価していました。イベントのハイライトは、こちらをご覧ください。

Safra Catzが語る、インパクトのあるビジネス成果

「大胆さでゲームに勝つ。他人と違うことをする、他人がしていることに従わない。」

Las VegasのOracle CloudWorld 2022でのOracle CEO Safra Catzの基調講演では、グローバル・ブランドのリーダーたちとのライブ会話が行われ、彼らがOracleによって最も複雑な問題をどのように解決しているかを紹介しました。

ドイツ銀行、NVIDIA、Johnson Controls、おもちゃメーカーのMelissa & Doug、ベーカリーのGrupo Bimbo、F1チームのOracle Red Bull RacingがCatzのオンステージに参加して、市場状況の変化や顧客の期待を予測し、それに適応するために行なっている技術投資について説明しました。

ドイツ銀行は、主要な取引、リスク管理、資本計画ソフトウェアを支える数千のOracleデータベースを、銀行のデータ・センターでOracleが管理する高パフォーマンスのOracle Exadata Cloud@Customerアプライアンスで実行するバージョンに移行しています。この移行により、同行はデータ保護規則に準拠しながら、数年間で数百万のコスト削減を実現する予定です。

成長のサポート

木製玩具やその他の子供向けおもちゃメーカーのMelissa & Dougは、1年半前にOracle Cloud ERPアプリケーションを採用し、自社開発のソフトウェアを使用する小さな会社から年間7,000万個の玩具を販売する企業に成長しました。

Entenmann’sケーキとThomas’イングリッシュ・マフィンのメーカーであるメキシコのベーカリー複合企業Grupo Bimboは、買収によって蓄積された異種アプリケーションを統合するという別の理由で、Oracle Cloud ERPに注目しました。

企業以外でも、Oracle Cloudテクノロジーは、高速自動車レースで大きな影響を与えています。Oracle Red Bull Racing CEOのChristian Horner氏は、F1チームがOracle Cloudテクノロジーを使用して、レース中の意思決定に必要なシミュレーションの回数を増やし、競争上の優位性を獲得しているとCatzに語っています。

Ellison、マルチクラウドと次世代ヘルスケアに注目

Oracleの会長兼CTOであるLarry Ellisonは、基調講演の中で、適切なテクノロジと戦略によって、業界全体で最も複雑な問題をどのように解決できるかを紹介しました。マルチクラウドの進化とOracleのヘルスケア業界における画期的な取組みを例に、次のように述べました。

「クラウドのインターネット化が進み、お客様が選択できるようになるべきだ。」とEllisonは述べています。「最終的にはすべてのクラウドが相互接続されると思う。」

現在、ほとんどのお客様が複数のベンダーの複数のクラウドを利用していることを指摘しました。「より大きなアイデアとして、すべてのクラウド自体を相互接続すればいいのでは?」とEllisonは述べています。「それが世界の流れでしょう。」そして、MicrosoftとOracleが連携してパブリック・クラウド・インフラストラクチャを相互接続している理由です。

ヘルス・エコシステムの自動化

また、最近のCerner買収の一環として、エコシステム全体を自動化するための次世代のヘルスケア・アプリケーションも開発しています。Ellisonは、今日のプロバイダー中心の電子カルテシステム(各病院が独自に所有)を、より患者中心のシステムに移行させることが重要であり、権限を与えられた医者なら誰でも、システムや場所に関係なく患者の医療履歴を見ることができると指摘しています。

「私たちが目指していることは、病院にシステムを提供し、それらを改善し続け、その上に全国的、さらには世界的な電子医療データベースを構築し、すべての記録を一箇所で入手できるようにするつもりです。」とEllisonは説明しました。

40以上のソリューション、サービス、アップグレード

Ellisonのマルチクラウド・ビジョンを反映した製品発表が相次ぎました。たとえば、Oracleは数万のNVIDIA AI処理グラフィックス・チップをクラウドに追加しており、より優れたパフォーマンスを発揮するNVIDIAソフトウェア・ツールへのアクセスを顧客に提供する、とCatzはOracle CloudWorldの基調講演で説明しました。

「NVIDIAとの提携拡大により、両者の専門知識を最大限に活用して、医療や製造から通信、金融サービスに至るまで、様々な業界のお客様が直面する多くの課題を克服できるようにします。」とCatzは述べています。

CloudWorld 2022の概要
  • 13,000人以上の出席者
  • 1,200以上のセッション
  • 100人以上のゲスト
  • 19時間のOracle TVのライブ
  • 76,458平方ヤードの看板素材を寄贈
  • 5,620ガロンのコーヒーと紅茶
  • 2,250のケーキポップ

Oracle Alloy—すべての人のためのクラウド

また、クラウド・サービス・プロバイダになるために必要なすべてを組織に提供する包括的なクラウド・インフラストラクチャ・プラットフォームであるOracle Alloyも紹介しました。

Oracle Cloud InfrastructureのOracleエグゼクティブ・バイス・プレジデントであるClay Magouyrkは、「パートナーと顧客により多くの選択肢を提供することは、OCIにとって長年の主要課題でした。」とOracle CloudWorldの基調講演で述べました。「今日、さらに一歩進んで、パートナーにクラウド・プロバイダになるオプションを提供し、新しいサービスを迅速に構築し、特定の市場や規制要件に対応できるようにします。」 

Magouyrkは続けます。「クラウド・プロバイダとして、当社のパートナーは、ワークロードの設置場所やクラウドの運用方法など、ターゲットとなる顧客または業界のカスタマ・エクスペリエンスをより自由にコントロールできます。」

MySQLがヒートアップ

「CloudWorld 2022では、MySQL HeatWave Lakehouseが登場し、Oracleにとって今年3回目の主要なMySQL HeatWaveの発表となりました。」とチーフ・コーポレート・アーキテクトのEdward Screvenは語ります。

「MySQL HeatWave Lakehouseにより、顧客はHeatWaveのすべての利点をオブジェクト・ストアにあるデータで活用することができます」とScrevenは述べました。「MySQL HeatWaveは、トランザクション処理、データ・ウェアハウスおよびデータ・レイクの分析、ETLなしでの機械学習を、複数のクラウド上で1つの統合サービスとして提供することができるようになりました。この組合せにより、パフォーマンス、自動化、コストの大幅な改善を実現し、MySQL HeatWaveを他のクラウド・データベース・サービスからさらに差別化することができます。」

来年以降のテクノロジーの未来をどのように創出していくか、興味はありますか? ここからオンデマンドですべてのCloudWorld基調講演をご覧ください。