※ 本記事は、Bob Thomeによる"Introducing Exadata X11M for Exadata Database Service and Autonomous Database"を翻訳したものです。
2025年1月7日
クラウド・デプロイメント向けのOracle Exadata X11Mの即時提供を発表できることを嬉しく思います。この次世代インテリジェント・データ・プラットフォームは、Oracle Exadata Database ServiceとOracle Autonomous DatabaseをOracle Cloud、マルチクラウド・デプロイメント、専用リージョン(DRCC)、Oracle Alloy、およびExadata Cloud@Customerを使用したデータ・センターで実行します。Exadata X11Mは、前世代と同じ価格で、AI、分析、オンライン・トランザクション処理(OLTP)のワークロード全体で、パフォーマンスと効率を大幅に向上させます。Exadata X11Mは、世界最大の金融、通信、小売企業のほとんどを含む何千もの組織が、最も重要で要求の厳しいOracle Databaseワークロードを実行するために使用されます。
Exadata X11Mは、クラウドでOracle Databaseを実行するための代替プラットフォームよりもはるかに高いパフォーマンスを実現します。最新世代のAMD EPYCTMプロセッサで最適化されているExadata X11Mは、AI Vectorクエリの高速化、IOPSの高速化、ストレージへの迅速なアクセス、分析スキャンとクエリのスループットにより、すべてのOracle Databaseワークロードを加速します。Exadata X10Mと同様に、Exadata X11Mは最もホットなデータをExadata RDMA Memory (XRMEM)にキャッシュし、最新のソフトウェア拡張により、フラッシュとXRMEMの両方でデータをスキャンできるようになり、ストレージ・サーバー当たり最大500 GB/秒の分析スループットを実現できます。クラウド・システムで最大64台のストレージ・サーバーを使用することで、Exadata X11Mは31TB/秒の速度でデータをスキャンできます。
Exadataは、その革新的なアーキテクチャと高度なソフトウェアによって、卓越したパフォーマンスを提供します。どのデータベース・プラットフォームでも最新のハードウェア・コンポーネントを使用できますが、これらの新しいコンポーネントを従来のサーバー・アーキテクチャに配置するだけでは、Exadata X11Mが提供するパフォーマンスに匹敵するメリットをえることはできません。Exadata X11Mは、Oracle Databaseとの共同設計を通じて、最適化されたアルゴリズムを利用して、新しい世代のハードウェアを最大限に活用し、あらゆるタイプのOracle Databaseワークロードで比類のないパフォーマンスを実現します。
Exadataの最新の改善点に関する技術的な詳細は、こちらのExadata X11Mテクニカル・ブログをご参照ください。
Exadata X11Mをクラウドで使用する場合、Oracle Cloud Infrastructure (OCI)、マルチクラウド・デプロイメント、Exadata Cloud@Customerのいずれであっても、クラウドおよびオンプレミスの展開に完全な互換性からメリットを得ることができます。このような導入オプションの選択肢と、卓越したパフォーマンスと可用性を組み合わせることで、Exadataは市場の他のOracle Databaseプラットフォームと本に一線を画しています。Exadata X11Mクラウド・デプロイメントでは、オンプレミス・システムと同じプロセッサ、メモリーDIMM、XRMEM、フラッシュ・ストレージおよびディスク・ドライブが使用され、標準化された構成の選択肢で使用できます。最も重要なことは、Exadata X11Mテクニカル・ブログで強調されているパフォーマンス上の利点が、オンプレミスとクラウドの両方に適用されることです。
データを物理的に管理しながら、クラウド管理と経済モデルの恩恵を受けたいとお考えの組織には、Exadata Cloud@Customerを提供しています。データセンターからパブリック・クラウドへの移行をお考えのお客様には、OCIデータセンターでExadataを提供しています。また、Microsoft Azure、Google Cloud、AWSに既存の大規模なコミットメントがある場合は、Oracle Database@Azure、Oracle Database@Google、Oracle Database@AWSのマルチクラウド・パートナーシップを通じて、これらのクラウドでExadataを実行できます。これらはすべて、デプロイメント・オプション全体で完全な互換性とパフォーマンスを備えています。すべての主要クラウドでExadata X11Mがまもなく利用可能になるため、どこでも開発し、どこでも実行できる選択肢と柔軟性が得られます。
また、Exadata X11M上で実行できるOracle Databaseクラウドサービスも選択できます。Exadataクラウドのすべてのデプロイは、Exadata Database ServiceとAutonomous Databaseをサポートしており、異なるVMクラスタで両方のサービスを同時に実行することもできます。Exadata Database Serviceは、データベース・サーバー上で稼働するVMへのアクセスなど、エンタープライズ・アプリケーションに必要な柔軟性を提供します。Autonomous Databaseは、完全に管理されたOracle Databaseサービスにより、一般的なデータベース管理コストを排除し、TCOを削減します。どちらのサービスもOracle Database 19cおよび23aiをサポートし、クラウド展開ではExadata X11Mとともに利用できるようになりました。
現在、Oracle Databaseをオンプレミスやクラウドの標準的な仮想マシン上で稼動させている方も、今こそクラウドでOracle Exadataを使い始める絶好のチャンスです。
参考情報 :
Oracle Database / OCI Database Cloud Services