※これはAnnouncing OCI Workflow limited availabilityの翻訳です
ワークフロー管理は、業界で最もポピュラーなツールの 1 つです。 ワークフローが、スケジュールされたサーバ起動やシャットダウンなどの技術的なプロセスの実行から、基幹業務 (発注処理) にまたがるビジネス上の処理に至るまで、繰り返し可能なステップで構成されている場合、あらゆる業界のほぼすべての運用手順をワークフローとして記述することができます。アクティビティや一連のタスクを自動化されたワークフローにすばやく簡単に結び付ける機能は、スピードと俊敏性を得るために不可欠です。ワークフローツールが広く利用されるようになり、GitHub で”workflow engine”を検索すると 1,000 件を超える結果が得られることからもそれは確認できます。
本日、新しい OCI Workflowサービスを発表します。これは開発者とアーキテクトが、アプリケーションとビジネス ロジックの作成と処理、自動化された IT タスク、データ ジョブ、およびクラウドサービスのオーケストレーションを加速できるようにする、グラフィカルなフロー・デザイナーを備えたサーバーレス・ワークフローエンジンです。OCI Functions、Object Storage、API Gateway、Computeなど。 OCI Workflow を使用すると、composable application(目的に応じて構成可能なアプリケーション)を簡単に作成できます。
OCI Workflowはまず、Limited Availability(制限付き利用)プログラムを通じて利用可能です。 β版に参加したい場合は、こちらのフォームからお申し込みください。
主な機能
OCI Workflowを使用すると、ワークフローを簡単に設計・実行できます。次のような機能を備えています。
- OCI サービスのオーケストレーション: Compute、ネットワーク、ストレージ、Function、Oracle Container Engine for Kuberenetes (OKE)、データベース、人工知能 (AI) および機械学習 (ML)、API Gatewayなど、複数の OCI サービスにわたってコンポーネントを簡単に統合し、ワークフローをオーケストレーションします。
- スケジュールおよびイベントベースのトリガー: cron 構文で定義されたスケジュール、または他のイベントによって、ワークフローをトリガーできます。
- ビジュアルデザインと監視: ドラッグ・アンド・ドロップのビジュアルデザイナーを使用してワークフローを構築できるため、作成する手順がシンプルになります。ワークフローを視覚化し、実行されるステップを監視することでワークフローを検証し、エラーや問題を簡単に特定できます。問題・例外が発生した場合、ビジュアルデザイナーを使用すると、エラーを簡単に特定し障害発生時点でのワークフローの状態と詳細なログを調べて、根本原因の分析に役立てることができます。
- 組み込み済みのフロー制御: すぐに使用できるフロー制御を使用して、時間と労力をかけずにルーティング、ループ、および並列実行を実装するコードを記述して保守できます。
- 組み込み済みのリトライ・ロジックと拡張可能なエラー処理: サービスによって自動的に検出されるデフォルトのエラー、およびカスタムエラーの管理を構成できます。リトライ、ワークフローの終了、別の状態への遷移、またはカスタムエラー処理のロジックの呼び出しのフローコントロールを使用して、これらのエラーを処理する方法を指定できます。
- コンテキストとデータの管理: ワークフローのステップ間を移動する際に、ワークフローのコンテキストとデータを維持します。
- データのフィルタリング: JMESPath 式を使用して、データがワークフローのステップ間を移動するときにフィルタリング・変更を行うことができます。
- 自動バージョン管理: ワークフローには、現在実行中のワークフローと設計・テスト中のワークフローを区別するための「最新(latest)」および「ライブ(live)」バージョンの概念があります。ワークフローを編集するたびに新しいバージョンが自動的に作成され、最新のものとして識別されます。この機能により、現在実行中のライブバージョンのプロセスに影響を与えることなく、ワークフローの反復と強化を継続できます。開発しているバージョンのテストが済んだら、新しいワークフローのバージョンを本番環境に昇格できます。
ワークフロー・シナリオ
ワークフローはさまざまなシナリオで使用できますが、OCI Workflowは最も一般的なシナリオ (サービスのオーケストレーションとタスクの自動化) で使用されています。
サービスのオーケストレーション
- 一連のタスクを実行し、インフラストラクチャのプロビジョニング、移行、およびパッチを自動化
- 順番に処理する必要がある複数のサーバーレスfunction
- 機械学習モデルをトレーニングするための一連のタスク。各ステップで次のステップから値を取得し、モデルステップの出力に基づいて次に実行するステップを決定
- 多くの小さなコンポーネントをオーケストレーションして、モノリシックサービスをアプリケーションに公開。さまざまなマイクロサービス、またはサーバーレス機能によって実装可能
タスクの自動
次の例など、人の監視と対話を必要とする多くのタスクを自動化できます。
- 検出されたセキュリティ違反やその他のインシデントへの対応などの SecOps タスク
- 不正検出、またはリスク評価
- 機械学習モデルのトレーニングに関連するプロセスの自動化
次のワークフローは、融資開始のワークフローを自動化し、住所証明、信用調査などの入力基準に基づいてユーザーを承認・拒否します。
OCI Workflowの例
はじめましょう
Oracle Cloud Infrastructure Workflowの制限付き利用(Limited Availability)プログラムへの参加に関心がある場合は、このフォームからお申し込みください。 サービスの詳細については、ドキュメントを参照してください。
