この記事はRadu Nistor、Devinder SinghによるOracle DB@Azure – Golden Gate to Exadata connectionsを日本語に翻訳したものです。
2026年04月03日
こんにちは。本ブログでは、Oracle GoldenGateサービスのネットワーク・アーキテクチャ、主にMicrosoft AzureにデプロイされたOracle Exadata VM Clusterへ接続する方法について説明します。
Oracle Exadata Database@Azure
GoldenGateの話に入る前に、Oracle Database@Azure上にデプロイされるOracle Exadataのアーキテクチャについて説明します。公式ドキュメントおよびこちらのブログ記事で詳細を確認できますが、簡単にまとめると次のようになります。
- Microsoft Azureでは、Virtual NetworkのサブネットがOracleデプロイメントに委任されます。このサブネットにExadata VM Clusterが配置されます。
- Azureの委任サブネットに対して、自動化により、Oracle Cloud側にVirtual Cloud Networkと関連サブコンポーネント(サブネット、ルート表など)が作成されます。
- このサービスによってデプロイされるExadata VM Clusterは、どちらのクラウドからでも、それぞれのクラウドのネットワーク構成を通じて到達できます。
標準的なExadataデプロイメントの図を見てみましょう。

このExadataデータベースにOCI GoldenGateサービスからどのように接続できるかを見ていきます。
Oracle GoldenGateサービス
サービスのネットワーク面を考える際には、こちらのブログ記事で説明されているいくつかの詳細があります。要約すると次のとおりです。
- GGデプロイメントでは、ターゲットとしてOracle Cloud VCNサブネットが必要です。
- GGデプロイメントは、定義されたターゲット・データベースへの接続に使用されるエンドポイントをターゲット・サブネット内に作成します。
GoldenGateデプロイメントをOracle DB@Azureデプロイメントに接続する話をしているため、Oracle CloudサブスクリプションとGoldenGateサービスについて説明する必要があります。
標準Oracle Cloudサブスクリプション
Oracle GoldenGateサービスは、標準のOracle Cloud Universal Creditsサブスクリプションの一部としてデプロイできます。このタイプを選択した場合、GGサービスは完全にOracle Cloud内に存在し、Azure上のExadataデプロイメントへ次の2つのパスで接続できます。
- Azureへの顧客管理リンクを経由するパス – これは、GGサービスがMicrosoft Azureへ到達できるネットワークを構築する必要があることを意味します。リンクは通常、パートナー・ネットワーク経由のFastConnect-ExpressRoute、またはInterconnectサービスを使用した直接接続になります。
- Oracle管理リンクを経由するパス – Exadata製品ネットワークは両方のクラウド・サービス・プロバイダ上にデプロイされるため、Oracle側でLocal Peering Gatewayなどの通常のネットワーク構成を使って、そのネットワークと単純にピアリングする選択肢があります。
これを簡単な図で示すと次のようになります。

注: このアーキテクチャはDB@Azureだけでなく、任意のマルチクラウド・デプロイメントで機能します。同じ考え方はDB@AWSやDB@GCPにも使用できます。
Oracle Multicloudサブスクリプション
サポート対象のAzureリージョンでは、Multicloudサブスクリプションを通じてOracle GGサービスをデプロイできます。このオプションを選択した場合、ネットワークに関していくつかの詳細があります。
- GGサービスがデプロイされるネットワークは、Microsoft AzureからNetwork Anchor構成を通じて作成されます。
- Microsoft AzureでNetwork Anchorをデプロイすると、リンクされたOCIリージョンに「シャドウ」Virtual Cloud Networkが作成され、GGサービスはそのVCNにデプロイされます。
- GoldenGateサービスに関連する任意のIP(管理、共有エンドポイントのIngress IP、専用エンドポイントのIngress IP)は、委任サブネットを通じて、OracleネットワークとAzureネットワークの両方から到達可能になります。
標準的なマルチクラウド・デプロイメントを示す簡単な図は次のとおりです。

次に説明するのは、GoldenGateサービスをExadata VM Clusterへ接続することです。これには、いくつかの詳細があります。
- Exadataデプロイメントには、Azure VNETの委任サブネットが必要です。これによりOracle Cloud側にShadow VCNが作成されます。
- GoldenGateデプロイメントには、Exadata VNETとは異なるAzure VNETと委任サブネット(異なるVNET、異なるサブネット)が必要であり、さらにNetwork Anchor構成も必要です。これにより、Oracle Cloud側に別のShadow VCNが作成されます。
- 上記2点により、2つの製品のネットワークは異なるため、相互通信させるには追加のネットワーク・コンポーネントを構築する必要があります。
- ネットワークは両方のクラウド・プロバイダ上で利用可能であるため、どちらのCSP側でも接続を作成できます。
構成図を見てみましょう。

上記のアーキテクチャを実装するための大まかな手順は次のとおりです。
- Exadata VM Clusterは、Azure Delegated VNET Subnet内にすでにデプロイ済みであるものとします。
- Exadata VNETとは異なるVNETを選択し、そこに新しいサブネットを作成してOracleサービスへ委任します。
- こちらのブログ記事の手順に従って、以下を作成します。
- Resource Anchor
- Network Anchor
- GoldenGateデプロイメント
- OCI側でGoldenGateメニューから、Azure上のOracle Exadata向けに新しい接続を作成します。正しいオプションを選択していることを確認してください。

Exadataへの接続文字列には、常にSCAN DNS名を使用することが推奨されます。
(DESCRIPTION=(CONNECT_TIMEOUT=5)(TRANSPORT_CONNECT_TIMEOUT=3)(RETRY_COUNT=3)(ADDRESS_LIST=(LOAD_BALANCE=on)(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=enc-akv-7mz9q-scan.ocioradelsubne.ocivnetuks01.oraclevcn.com)(PORT=1521)))(CONNECT_DATA=(SERVICE_NAME=SNTLDB01.ocioradelsubne.ocivnetuks01.oraclevcn.com)))

5. ConnectionをDeploymentに割り当てます。
6. GoldenGate Shadow VCNで、「Security」配下に新しいNSGを作成し、GGがEXAへ接続できるようにする関連セキュリティ・エントリを作成します(例: Exadataクライアント・サブネットのポート1521へのEgressルールを許可)。各構成要素のメニューに移動し、そのNSGをDeploymentおよびConnectionに割り当てます。
7. ExadataネットワークとGoldenGateネットワークの間でピアリングを作成します。前述のとおり、2つのCSPのどちら側でも実施できます。
- Azure側を選択する場合、2つのVNET間でVNET Peeringを作成するだけでよく、それ以外は不要です。
- Oracle側を選択する場合、以下が必要です。
- 各Shadow VCNにLocal Peering Gatewayを1つずつ作成し、それらを相互にピアリングします。
- 各VCNのDefault Route Tableに、相手側へのルートを追加し、ネクスト・ホップをLPGにします。
8. GoldenGateデプロイメントは、Exadata SCAN名のDNS解決を実行できる必要があります。これを実現する最も簡単な方法は、OCI側でGoldenGateデプロイメントのShadow VCNに移動し、DNS Resolver、Associated Private Viewsに進んで、そこにExadata Private Viewを追加することです。
すべての手順が正しく実施されていれば、GG Deploymentメニューに戻り、ExadataへのConnectionを選択して「Test」を押すことができます。テストが成功すれば、GoldenGate内での構成に進めます。
最後に、このブログで示した手順は、GoldenGateからAzure上にデプロイされたOracle Autonomous Databaseへの接続にも使用できます。
以上です。お役に立てば幸いです。
