2026年2月のOracle Cloud Infrastructureのサービス・アップデートです。
マルチクラウド対応が国内でさらに拡充しました。Oracle Database@Google CloudはGoogle Cloud大阪リージョンでExadata Database Service(ExaDB-D)の提供を開始し、既存の東京に加えて関西圏でも低遅延かつ高性能なデータベース基盤を選択可能に。あわせてNetworkingではPrivate Service Access(PSA)が利用可能となり、VCNからOracle Services Networkへのアクセス制御を強化しつつ、ゼロトラスト前提のよりセキュアな接続モデルを実現しています。
Compute/プラットフォーム領域では、コスト最適化と運用性を高める機能が進展しました。Billingにコスト異常検出(Cost Anomaly Detection)が追加され、60日分の履歴に基づく日次コストの異常傾向を検知してメール通知。想定外のコスト増を早期に把握でき、アラート閾値も金額・割合の双方で柔軟に設定できます。ネットワーク面では、Private Service Access(PSA)が利用可能となり、VCNからOracle Services NetworkへのアクセスでNSG/ZPRを強制しつつ、クロステナンシのIAM認証にも対応。ゼロトラスト前提のよりセキュアで柔軟な接続モデルを実現します。
アプリ/データ基盤では、生成AIとデータ活用の接続点が広がりました。OCI Generative AIはGoogle Gemini 2.5、xAI Grok 4.1 Fast、Cohere Command A Reasoning and Visionに対応し、オンデマンド・モードでのプライベートエンドポイント利用にも対応。要件の厳しい環境でも、安全にモデル活用を進められます。データベース関連ではExadata系サービスで任意時点(PITR)からの新規DB作成に対応し、復旧や検証環境の迅速な立ち上げが可能になりました。Oracle Cloud VMware SolutionはVCFサブスクリプションのBYOLモデルへの移行が告知されており、今後のライセンス計画や調達プロセスの見直しに備えた段階的な対応が重要です。
NTTデータ北陸様は、クラウド型IoTプラットフォーム「eG-IoT」のデータ基盤にMySQL HeatWaveを採用し、BIの画面表示や遷移の応答を大幅に改善しつつ、インフラコストの抑制を実現しました。MySQL HeatWave AutoMLの検証では、回帰分析で高い精度(決定係数R2=0.998)を確認するなど、機械学習活用の拡張にも手応えを得ています。また、三谷商事様は建設業向けERP「e2-movEクラウド」をOCI上で展開し、Base Database Service(Standard Edition)を中核にデータベース管理コストを削減。Cloud Guardやストレージ暗号化の活用に加え、東京—大阪間の遠隔バックアップによりセキュリティとレジリエンスを強化し、安定運用を実現しています。
過去のサービス・アップデートは、こちらをご覧ください。
各サービスの詳細なアップデート情報は、ドキュメントをご覧ください。
- Oracle Cloud Infrastructure Documentation(英語版:最新情報はこちらをご覧ください)
- Oracle Cloud Infrastructure ドキュメント(日本語版):Infrastructure|Platform
- Oracle Cloud Infrastructure > Release Notes|日本語版
Oracle Cloud Infrastructure:2026年2月度サービス・アップデート