こんにちは。日本オラクルのクラウド・ソリューション・エンジニアの小西です。
早くも夏が終わりそうです。涼しくなってきて過ごしやすくなってきました。
さて、「Oracle Cloud Infrastructure 新機能ハイライト」では、基本的に隔週でOracle Cloud Infrastructure(OCI)の主な新機能をご紹介していきます。
それでは、 前回に引き続き、OCIの新機能を見ていきましょう!
[Data Flow] Data Flow サービスがOCIロギングをサポート
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Data Flow で Oracle Cloud Infrastructure Logging を使用して、コンソールまたはCLIからSpark診断ログおよび(カスタム)アプリケーション・ログを提供できるようになりました。
[OKE] externalTrafficPolicy パラメータ設定とクライアント IP アドレス保持の独立したサポート
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LoadBalancerタイプのKubernetesサービス用にネットワーク・ロード・バランサーをプロビジョニングする際に、以下を個別に指定できるようになりました。
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IPパケットヘッダーで指定されたクライアント IP アドレスを持つワーカー・ノードでリクエストを終了するかどうか
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クライアントのIPアドレスをIPパケットヘッダーに保存するかどうか
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引き続き
externalTrafficPolicyパラメーターを使用して、受信ワーカー・ノードで要求を終了するか、クラスター内の他のワーカー・ノードにリクエストをプロキシできます。 -
新しい
oci-network-load-balancer.oraclecloud.com/is-preserve-sourceアノテーションを使用して、クライアント IP アドレスを保持または保持しないようにします。 -
externalTrafficPolicyが Cluster に設定されている場合、oci-network-load-balancer.oraclecloud.com/is-preserve-sourceアノテーションの値に関係なく、クライアント IP アドレスは保持されないことに注意してください。 -
詳細
[OKE] PVCプロビジョニング時のブロック・ボリュームのファイルシステムタイプ (ext3、ext4、XFS) の指定
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CSI プラグインを使用してブロック・ボリューム・サービスで永続ボリューム・クレーム (PVC) をプロビジョニングする場合、次のファイルシステムタイプのいずれかを持つようにブロック・ボリュームを構成できるようになりました。
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ext3
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ext4 (デフォルト)
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XFS
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一般的に、ext3 および ext4 ファイル システムは単一の読み取り/書き込みスレッドと小さなファイルを使用するアプリケーションにより適しています。一方、XFS ファイル システムは複数の読み取り/書き込みスレッドとより大きなファイルを使用するアプリケーションにより適しています。
[Compute] 保護インスタンスでWindows Defender Credential Guard
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保護インスタンス(Shielded instance)で Windows Defender Credential Guard を有効にできるようになりました。
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詳細: How Shielded Instances Work 、 To create a shielded instance
[Logging Analytics, Service Connector Hub] ログ・アナリティクスをストリーミング・ソースのターゲットとして利用
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OCIストリーミング・サービスのストリームを ログ・アナリティクス・サービスに移動できるようになりました。ストリーミング・データをログ・アナリティクスに移動するには、ストリーミング・サービスをソースとして使用し、ログ・アナリティクスをターゲットとして使用するサービス・コネクタを作成します。create service connectors
[Data Science] ノートブック・セッションとジョブでフレキシブル・コンピュート・シェイプの利用
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データ・サイエンスのノートブック・セッションで新規のフレキシブル・コンピュート・シェイプがサポートされました。
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データ・サイエンスのジョブでフレキシブル・コンピュート・シェイプがサポートされました。
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ノートブック・セッションやジョブ、モデル・デプロイメントでサポートされるコンピュート・シェイプのリストはsupported compute shapes を確認してください。
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詳細: Data Science.
[Java Management] Oracle Java SE August 2022 Patch Release
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Java Managementで、August 2022 patch release for Oracle Java SEの以下のリリース がサポートされました。
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これらのOracle JavaランタイムはJava Downloadから入手できます。
[Management Agent] 管理エージェントのエンハンス – 複数エージェントのインストール
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同じLinuxマシンに複数の管理エージェント・インスタンスをインストールし、エージェントが収集したデータを複数OCIリージョンにレプリケートできるようになりました。
[Operations Insights] データ・オブジェクト・エクスプローラーの視覚化とSQL検索機能の保存
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オペレーション・インサイトのデータ・オブジェクト・エクスプローラで、折れ線グラフ、面グラフ、棒グラフの視覚化が追加されました。また、カスタム SQL 検索を保存する機能に加えて、定義済みの SQL 検索をすぐに使用できるようになりました。SQL検索は、オペレーション・インサイト・ダッシュボード・ウィジェットとして保存できます。
[Billing] Oracle Support Rewardsでリワードの償還履歴が利用可能になりました
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新しいRewards Redemption Historyページでは、発生したOracle Support Rewardsに対する償還アクティビティを表示できます。サブスクリプションおよび期間ごとに履歴を表示できます。
[Operations Insights] データベースCPUキャパシティ・プランニングの割り当て範囲
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トレンドと予測の分析グラフに、割り当て超過範囲が表示されるようになりました。ホスト上の単一のデータベースまたはデータベースのグループについて、データベースに割り当てられた CPU の数とホストの実際の CPU の数を示して、潜在的なリソースとパフォーマンスの問題を簡単に特定できます。
[Cloud Advisor] 組織全体の推奨事項の表示
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組織管理の親テナンシーの Cloud Advisor ユーザーは、組織内の親テナンシー・レベルと子テナンシー・レベルの両方で推奨事項を表示できるようになりました。
[DevOps] DevOps Build Run のファイルベースのトリガー機能
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DevOpsサービスで、コミットの include/exclude ファイル・パターンを使用してリポジトリ内のファイルを指定することにより、ビルド実行のトリガーがサポートされるようになりました。ファイルは glob パターンを使用して指定されます。
[MySQL Database] MySQL Database Service: Easier to scale up or down
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MySQL Database Service では、スタンドアロンDBシステムのシェイプを変更できるようになり、ワークロードのニーズに応じて容量を簡単にスケールアップまたはスケールダウンできるようになりました。
[Functions] C# (.NET 6.0)のサポート
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Oracle Functions を使用して、C# (.NET 6.0) で記述された関数をビルドおよびデプロイできるようになりました。C# (.NET 6.0) 用の新しい Function Development Kit (FDK) を使用できます。
[Compute] Oracle Linux 9 プラットフォームイメージとして提供now available as a platform image
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Oracle Linux 9がプラットフォーム・イメージとして提供されるようになりました!
[OCVS] Oracle Cloud Infrastructure VMware SolutionでVMware ソフトウェアのインプレース・アップグレードが可能に
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インプレース・アップグレード・ワークフローを使用して、SDDC および ESXi ホスト・ソフトウェアをバージョン 6.x から 7.x にアップグレードできるようになりました。ワークフローは、アップグレードされた新しい SDDC とホストを作成し、vSphere でアップグレードを完了するために必要な手動の手順を案内します。
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ワークフローでは新しいvSphere 7.0 SDDCおよびESXiホストがプロビジョニングされ、VMware HCXを介してワークロードが新しいvSphere 7 SDDCに移行されます。アップグレード・ワークフロー中、プロビジョニングと移行には2つの追加のVLANが必要になります。
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アップグレード中は新旧ホストの課金が発生します。アップグレードが完了したら旧ホストを削除します。
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[Block Volume] ブロック・ボリュームの自動スケーリング、動的パフォーマンス・スケーリング
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ブロック・ボリュームでアタッチされたブロック・ボリュームに対して自動チューニングが行える動的パフォーマンス・スケーリング(パフォーマンス・ベースの自動チューニング)が可能になりました!
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これまで、インスタンスからデタッチされたボリュームについては自動的に「より低いコスト」になるというデタッチされたボリュームに対する自動チューニング機能はありましたが、パフォーマンスベースの動的スケーリングでは、アタッチ中のボリュームのメトリックに応じてボリュームパフォーマンスの自動チューニングを行うことが可能です。
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パフォーマンス・ベースの自動チューニングでは、ユーザは最小/最大VPUを設定します。
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ブログ:Announcing dynamic performance scaling with autotuning for OCI Block Storage

[Data Integration] New Release for Data Integration (Security fixes)
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このリリースには、セキュリティの脆弱性に関する修正が含まれています。
以上が本日の新機能ハイライトです。
利用中のボリュームの自動チューニングはすごいですね。さっそく試してみたいと思います!
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