こんにちは。日本オラクルのクラウド・エンジニアの小西です。
蒸し暑い日々が続きますが、皆様夏休みの予定などはいかがでしょうか?
私は今週プチ夏休みをいただいたのでリフレッシュしてきました。そんなわけでいつもは水曜日に公開している本ブログの公開が本日となっております。
さて、「Oracle Cloud Infrastructure 新機能ハイライト」では隔週でOracle Cloud Infrastructure(OCI)の主な新機能をご紹介していきます。
それでは、前回以降のリリースノートに掲載されているOCIの新機能を見ていきましょう!
[HeatWave] バージョン9.0.0, 8.4.1, 8.0.38のサポート
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HeatWaveで、MySQLデータベース9.0.0、8.4.1および8.0.38バージョンがサポートされるようになりました。
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バージョン9.0.0は、新しいInnovationリリースです。新しい機能および不具合修正が含まれ、次のInnovationリリースまでサポートされます。9.0.0で導入された新機能には、HeatWave GenAI、Autopilot索引アドバイザおよびJavaScriptストアド・プログラムがあります。
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既存の8.4.xおよび8.0.xリリースは、セキュリティおよび不具合修正のみに焦点を当てます。新しいDBシステムは8.4.1バージョンに基づいており、新しいDBシステムの作成時にオプションで9.0.0または8.0.38バージョンを選択できます。既存のDBシステムの場合、それらを新しいバージョン(バージョン8.4.0から8.4.1、バージョン8.0.37から8.0.38など)に手動でアップグレードする必要があります。
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9.0.0 (イノベーション)、8.4.1 (LTS)および8.0.38 (バグフィックス)の3つのバージョンはすべて、本番グレードの品質です。最新の進歩と機能強化を活用し、最先端のテクノロジーを常に活用したいとお考えなら、イノベーション・リリースが最適かもしれません。一方、アプリケーションで確立された動作が必要な場合、LTSまたはBugfixリリースの方が適しています。
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詳細: MySQL 9.0.0 Release Notes, MySQL 8.4.1 Release Notes, MySQL 8.0.38 Release Notes.
[File Storage] ファイル・ストレージ・クローンの親からのデタッチ
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ファイル・ストレージ・クローンのデタッチでは、親ファイル・システムから完全にデタッチされ、親ファイル・システムから独立したファイル・システムのコピーを作成できます。クローンのデタッチ後は、親ファイル・システムとのリソースを共有しない別のファイル・システムになります。
[APM] APM Java Agent バージョン1.14
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APM Javaエージェント・バージョン1.14では、次のアップデートが含まれます。
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OpenTelemetryサポート: ユーザーは、APM Javaエージェントをハイブリッド・モードで使用するときに、OpenTelemetry APIを使用してスパンを手動で追加できるようになりました。同様に、サード・パーティ・ライブラリによって作成されたOpenTelemetryスパン(プロバイダによってOpenTelemetryをサポートするようにインストゥルメントされたもの)も、アクティブなトレースに追加されます。
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リクエスト・ペイロードおよびレスポンス・ペイロードの取得の機能改善。
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即時利用可能なディメンション名のカスタマイズのサポート。
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ペイロードから複数のフィールドを抽出するためのサポート。
詳細は、プローブ設定ファイル:
ProbeConfig.acmlを参照してください。 -
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[Fusion Data Intelligence] Oracle Fusion Data Intelligenceのリリース
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Oracle Fusion Data Intelligenceは、Oracle Cloud Infrastructure Consoleから利用できます。Fusion Data Intelligenceでは、Oracle Fusion Application Servicesデータを分析し、ビジュアライゼーションおよびレポートを生成できます。
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このサービスはOracle Analytics Cloud上に構築されており、Oracle Autonomous Data Warehouseを利用しています。Oracle Fusion Application Servicesデータを抽出してOracle Autonomous Data Warehouseにロードした後、Oracle Analytics Cloudを使用してこのデータのレポートおよびダッシュボードを作成します。
[File Storage] ファイル・ストレージの転送中暗号化のためのoci-fss-utilsの新バージョン
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ファイル・ストレージの新しいバージョンのoci-fss-utilsが使用可能になりました。バージョン4.0.0には、次の点が含まれます。
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オンプレミスおよびクロス・リージョン・クライアントからTLSマウントを使用する機能。証明書検証のためのマウントコマンドごとの共通名(cname)引数の指定のサポート。異なるレルムおよびリージョンのマウント・ポイントで、それぞれにマウント・ターゲット用の独自のcnameがある場合に活用できます。
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接続管理とリソース使用率の向上。
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IPフォワーディング、iptablesおよびNATを必要としない、マウント・ターゲットへの効率的なルーティングおよび接続。
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アップグレードするには、インスタンスから以前のバージョンをアンインストールしてから、新しいバージョンをインストールします。手順:Using In-Transit Encryption
[APM] APMのアップデート
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次のAPMの更新および拡張機能を使用できます。
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「概要」ページ – この新しいAPMページには、テナント/リージョン内のすべてのAPMドメインにわたる統合コストおよび使用状況情報が表示されます。また、個々の構成済みドメインにすばやく移動することもできます。また、このページには、APMに必要なOCIポリシーを生成するためのAPMポリシーの生成ウィザード Generate APM policies と、関連するドキュメントへのリンクが含まれています。
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スパン・エンリッチメント拡張機能- ルールまたはルール・グループが期待どおりに機能するかどうかを事前にテストおよび検証できるようになりました。詳細:Span Enrichment
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TQLの更新- TQL言語を使用する場合、
rateおよびconditional_count関数を使用できます。詳細: Trace Explorer Query Language.
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[Java Management] Oracle Critical Patch Update (CPU) July 2024 for Oracle Java SE
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Java Managementは、Oracle Java SEのOracle Critical Patch Update (CPU)に含まれる次のリリースをサポートしています。
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22.0.2: https://www.oracle.com/java/technologies/javase/22all-relnotes.html
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21.0.4: https://www.oracle.com/java/technologies/javase/21-0-4-relnotes.html
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17.0.12: https://www.oracle.com/java/technologies/javase/17-0-12-relnotes.html
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11.0.24: https://www.oracle.com/java/technologies/javase/11-0-24-relnotes.html
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8u421: https://www.oracle.com/java/technologies/javase/8u421-relnotes.html
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これらのOracle Javaランタイム: Java Download 、 Java Runtime Lifecycle Management.
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Java管理の詳細: Java Management user documentation.
以上が本日の新機能ハイライトです。
今後も引き続き新機能をお伝えしていきたいと思います。
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