こんにちは。日本オラクルのクラウド・ソリューション・エンジニアの小西です。

いよいよ夏本番になってきました。暑いです。

さて、「Oracle Cloud Infrastructure 新機能ハイライト」では、隔週でOracle Cloud Infrastructure(OCI)の主な新機能をご紹介していきます。

それでは、前回以降のリリースノートに掲載されているOCIの新機能を見ていきましょう!

 

[Database] Base Database: Ampere A1 フレックス・シェイプ

  • DBシステムで、ArmベースのAmpere A1フレキシブル・シェイプを使用できるようになりました。フレキシブル・シェイプでは、インスタンスに割り当てられるOCPUの数をカスタマイズできます。

  • 詳細:About Virtual Machine DB Systems

[Data Flow] SQLエンドポイントのサポート

  • データ・フローでSQLエンドポイントがサポートされるようになりました。

  • データ・フロー SQLエンドポイント

    • データレイクに対してインタラクティブな分析を直接提供します。

    • スケールアウト、非構造化データの読取りと書込み、および既存のデータ・フローとの相互運用性を実現するために、Spark上に構築されます。

    • SQLを使用して分析を容易にします。

    • IAM資格証明でのODBC接続またはJDBC接続を使用して、主要なBusiness Intelligence (BI)ツールをサポートします。

    • オブジェクト・ストレージにロードされたデータを使用します。データは、外部データ・ソースまたはクラウド・サービスから読み取ることができます。

  • 詳細: Data Flow documentation.

[OKE] Kubernetesクラスターでロード・バランサとワーカー・ノード間のSSLのサポート

  • タイプがLoadBalancerのKubernetesサービス用のロード・バランサをプロビジョニングする際、ロード・バランサとバックエンド・サーバー(ワーカー・ノード)の間にSSLを実装するようにバックエンド・セットに指定できるようになりました。この構成は、バックエンドSSLと呼ばれます。バックエンドSSLを実装するには、SSL証明書をロード・バランサのバックエンド・セットに関連付けます。

  • すでにリスナーでSSLターミネーション行うロード・バランサは作成できるので、今回のエンハンスでクライアントとワーカー・ノードで実行されているアプリケーション・ポッドとの間のポイントツーポイントのSSL通信を完全に実装できるようになりました。

  • 詳細:Implementing SSL/TLS between the Load Balancer and Worker Nodes

[Database] Oracle Exadata Database Service on Cloud@Customer: Transparent Data Encryption (TDE)の鍵管理にExaDB-C@CとOracle Key Vault (OKV) のインテグレーション

  • オンプレミスのOracle Key Vault (OKV)をOracle Exadata Database Service on Cloud@Customerと統合して、オンプレミスで重要なデータを保護できるようになりました。

  • Oracle Key Vault統合を使用すると、暗号化キーを完全に制御し、外部の一元化されたキー管理デバイスに安全に格納できます。

  • 詳細: Managing Encryption Keys on External Devices

[Stack Monitoring] 新しい合理化されたオンボーディング

  • スタック・モニタリングで、新しく合理化されたワンクリックのオンボーディングを実施できます。

[Governance] ライセンス・マネジャーでECPUのサポート

  • Exadataデータベース・サーバーおよびストレージ・サーバーの共有プールからエラスティックに割り当てられたコアの数に基づくECPUコンピュート・リソース・ユニットが、ライセンス・マネジャー内で使用できるようになりました。

  • ライセンス・マネジャー「概要」ページに、新しい「TOP BYOL Resource by ECPUs」表が追加されました。また、ライセンス詳細ページ「消費」表を表示すると、ECPUでサポートされている製品が「製品名」フィールドに表示されます。消費データのCSVをダウンロードする場合、CSVファイルの「OCIリソース・メトリック」フィールドには、リソースがOCPUまたはECPUを参照するかどうかも表示されます。

  • 詳細: Viewing License Manager Summary Activity

[APM] APM Java Agent: 新規メトリックが利用可能

  • APM Javaエージェントに、Javaエージェントの状態および状態に関する情報を取得するための新しいヘルス・メトリックが追加されました。APM Java Agent 1.10以上から新しいメトリックを使用できます。

  • 詳細: Available Metrics: oracle_apm_agent for APM Java Agent.

[MySQL Database] MySQL HeatWave: リソース割当てと使用率の新規メトリック

  • MySQL HeatWaveで、MySQL DBシステムでのリソース割当ておよび使用率のアラームをモニター、比較および作成するための6つの新しいメトリックがサポートされるようになりました。コンソールから、Observability & Management -> Monitoring -> Metrics Explorer でoci_mysql_databaseネームスペースの中の以下の新しいメトリックを表示できます。

    • OCPUsAllocated

    • OCPUsUsed

    • MemoryAllocated

    • MemoryUsed

    • StorageAllocated

    • StorageUsed

  • 詳細: MySQL Metrics.

[Registry] コンテナ・レジストリ関連のリソースのタグ付けのサポート

  • Oracle Cloud Infrastructure Taggingではタグとしてメタデータをリソースに追加できます。キーおよび値を定義し、それらをリソースに関連付けることができます。タグを使用することで、ビジネス・ニーズに基づいてリソースを管理したり表示できます。

  • 以下のコンテナ・レジストリ・リソースにタグを適用できるようになりました

    • リポジトリ

    • イメージ

    • イメージ署名

  • 詳細:Applying Free-form Tags and Defined Tags to Repositories, Images, and Image Signatures.

[GoldenGate] GoldenGateでOCIロギングのサポート

  • OCI GoldenGateデプロイメントごとにプロセス・ログおよびエラー・ログを有効にできるようになりました。最新の機能を使用するためには、デプロイメントが最新であることを確認してください。

  • 詳細:Learn more.

[Access Governance] Oracle Access Governanceの新機能

  • Oracle Access Governanceでは、次の新機能が導入されています。

    • 承認:

    • View My Requests (自分の要求の表示)

    • アクセスのリクエスト

    • アクセス・バンドルの管理

    • ポリシーの管理

    • ロールの管理

    • 承認ワークフローの管理

 

以上が本日の新機能ハイライトです。

 

今後も引き続き新機能をお伝えしていきたいと思います。

 

 

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