Oracle Database 23c:関連記事|Qiitaまとめ


※ 本記事は、Gerald Venzlによる”Introducing Oracle Database 23c Free – Developer Release“を翻訳したものです。

2023年4月4日


Oracle Database 23c Free – Developer Release

Oracle Database 23c Free – Developer Releaseは、世界中の企業が毎日信頼している、業界をリードするOracle Databaseの無料提供です。oracle.comユーザー・アカウントまたはライセンス・クリックスルー要件なしでインターネットから直接ダウンロードできるため、すべてのデータ・モデルとワークロード・タイプをサポートする世界唯一の統合データベースへの簡単で高速なアクセスが可能になります。

Oracle Database 23c Free – Developer Releaseは使いやすさとフル機能のエクスペリエンスのためにパッケージ化されており、データドリブン・アプリケーションを構築して実行したいすべてのユーザーに最適なエントリレベルのデータベースになります。Oracle Database Enterprise EditionおよびOracle Databaseクラウド・サービスとの組込みの上位互換性により、ユーザーはいつでも他のOracle Database製品に移行できます。

また、Always FreeのAutonomous Databaseを提供するOracleは、クラウドとオンプレミスの両方で完全に無料の統合データベース・プラットフォームを提供する唯一のベンダーです。

開発者を第一に

RedMonk の共同創設者であるJames Governor氏は次のように述べています。「開発者は、今日の技術的意思決定において最も重要な支援層です。そのため、面倒な手続きなしでツールを手に入れることがこれまで以上に重要になっています。『Oracle Database 23c Free-Developer Release』 は、開発者がつつがなくアクセスし、承認なしで利用するエコシステムが設計されています。これはオラクルにとっては新たな一歩と言えます。」

次世代のコンバージド・データベースの最新機能にアクセスするための世界中の開発者からの要求に応えて、Oracleは、Oracle Database 23c Free – Developer Releaseを使用して、Oracle Databaseの次のバージョンを開発者コミュニティに初めてリリースします。

開発者は、最新のデータドリブン・アプリケーションの開発を簡素化する革新的な23c機能により、新しいアプリケーションの構築と既存のアプリケーションの強化をすぐに開始できるようになりました。Oracle Database 23cの機能セット全体は、今後12か月以内に一般提供する予定です。

Docker ImageVirtualBox VMおよびLinux RPMインストール・ファイルとして入手できるOracle Database 23c Free – Developer Releaseには、次のような画期的な新機能が含まれています。:

  • JSON Relational Duality(JSONとリレーショナルの二面性): 開発者は、リレーショナルとJSONのどちらからでも、信頼できる唯一の情報源(SSOT)にアクセスするアプリケーションを簡単に構築でき、リレーショナル・モデルとドキュメント・モデルの両方の長所を生かすことができます。データは一つのみ保管され、どちらのアプローチでもアクセス、書き込み、変更が可能です。開発者は、ACID準拠のトランザクションや同時実行性の制御など、JSONとリレーショナル・モデルの両方の長所を享受できるため、複雑なオブジェクトとリレーションのマッピングやデータの不整合といったトレードオフを気にする必要がなくなります。

IDCのデータ管理ソフトウェア担当リサーチ・バイス・プレジデントであるCarl Olofson氏は、次のように述べています。「Oracle Database 23c Free-Developer Releaseでは、開発者はJSON Relational Dualityによって強化された先進的なアプリケーション開発機能にいち早くアクセスすることができます。今回のリリースで、開発者はついにドキュメントとリレーションの世界を統合し、同期させる機能を試せるようになりました。これにより、開発者やデータ・エンジニアは、データ構造、データ・マッピング、データの整合性、パフォーマンス・チューニングを気にすることなく、ユースケースごとにそれぞれのフォーマットにアクセスできるようになります。また、リレーショナル・データとJSONデータの両方でグラフ分析を実行できます。オラクルのJSON Relational Dualityは、まさに革命的なソリューションです。過去20年間で、情報科学分野の最も重要なイノベーションの1つであると言えるでしょう

  • JavaScriptストアド・プロシージャ(GraalVM使用): Oracle DatabaseにJavaScriptストアド・プロシージャを記述したり、既存のJavaScriptライブラリをロードしたりすることで、ネットワークを介さずデータに最も近いところでJavaScriptコードを実行できるようになりました。JavaScriptコードがサポートされることで、既存のビジネス・ロジックをそのままデータ層で再利用したり、JavaScript開発者がスキルを活かすことができるため、開発者の生産性を向上させることができます。JavaScriptコードの呼び出しは、SQLやPL/SQLと混在させることができ、ポリグロット・プログラミング言語がサポートされます。
  • JSONスキーマ: データベース側で、業界標準のJSONスキーマを使用してJSONドキュメント構造を保証および検証されるため、開発者はJSONデータ形式を安心して使用できるようになります。
  • オペレーショナル・プロパティ・グラフ: 開発者は、業界をリードする最新のSQL標準のプロパティ・グラフ問合せサポートを使用して、Oracle Databaseでトランザクションと分析の両方を同時にサポートするプロパティ・グラフ・アプリケーションを構築できるようになりました。リレーショナル・データとJSONデータの両方でグラフ分析を実行することができます。
  • Oracle Kafka APIs: Kafkaアプリケーションが、最小限のコード変更でOracle DatabaseのTransactional Event Queuesを利用できるようになりました。単一のアトミック・トランザクションでイベント操作とデータベース変更を実行するトランザクション・イベントを組むことで、より堅牢なマイクロサービスを実現できます。
  • SQLドメイン: 新しいドメイン・コンストラクタは、軽量な修飾子として用途別データをドキュメント指向で一括定義する機能で、SQL標準ドメインを拡張してより柔軟に扱うことができます。開発者は、これまで複雑さや非互換性を伴いがちだった用途毎のデータ型やユーザー定義型を用いることなく、データがどのように利用されているかをより把握しやすくなり、データ全体の品質向上が可能になります。
  • 注釈: Oracle Databaseの新しい注釈メカニズムにより、データベースのメタデータをデータと一緒に直接保存できるようになりました。開発者は、表、列、ビュー、索引などの共通データモデル属性に注釈を付けることができ、アプリケーション間でデータの利用用途についてのプロパティを登録、交換するための、軽量かつ宣言的な一元管理機能を提供します。メタデータをデータとともに保存することで、データを使用するすべてのユーザーやアプリケーションに対し、一貫性と普遍的なアクセシビリティを提供します。

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