※ 本記事は、Nathan Thomasによる”Oracle AI World 2025, Multicloud Wrap-Up“を翻訳したものです。
2025年12月11日
私はラスベガスで開催されたOracle AI Worldから戻ったばかりで、数百名のパートナーやお客様とお話しし、最新の Oracle Cloud Infrastructure (OCI)の発表に関するフィードバックをいただくとともに、Microsoft Azure、Amazon Web Services、Google Cloud、そしてOCIを含むマルチクラウド環境でOracle AI Databaseをどのように活用しているかを学びました。 (補足: Oracle AI Worldのマルチクラウド関連発表について、私とチームから詳しく知りたい方は、10月23日 (木) 午前9時 (太平洋時間)に開催するAI Worldまとめウェビナーにぜひご参加ください。)

Oracleのお客様がワークロードを迅速にモダナイズし、データベースをクラウドへ移行しているスピードには本当に感銘を受けました。多くのお客様は、何年もデジタル・トランスフォーメーションに取り組んでおり、ミッションクリティカルなデータベースが移行すべき最後の大きなピースだと話していました。AI World の中心的なテーマは「AI はすべてを変える」でしたが、お客様はAIのユース・ケースのために今まさにデータをクラウドへ移している、と私に確認してくれました。
AI Worldのもう一つのテーマは「選択肢は重要」です。お客様からは一貫して、ワークロードによって複数のクラウドサービスプロバイダー (CSP)を使い分け、各クラウドでデータを利用可能にしたいという声を聞きます。Oracleは選択と柔軟性へのコミットメントにより、お客様が複数のクラウド・プロバイダーにまたがって必要なサービスを選び、クラウド間でデータをシームレスに活用できるよう支援し、新たな可能性とイノベーションを切り開いています。
この勢いは投資によって裏付けられています。Oracle とハイパースケーラーのパートナーはリージョン展開を加速しており、近い将来、稼働中および計画中のリージョンは数百に達する見込みです。具体的には、Oracle Database@Azureは28リージョンで提供中で、さらに5リージョンを予定。Oracle Database@Google Cloudは8リージョンで提供中で、9リージョンを予定。Oracle Database@AWSは2リージョンで提供中で、20リージョンの拡大を計画。OCIは75以上の稼働中リージョンと14以上の計画中リージョンがあります。
また、Oracle とハイパースケーラー・パートナーは、各クラウドにおいてOracleのデータベース・サービスをフル機能かつシームレスに提供できるよう取り組んでいます。過去1年で、Oracle Database@AWS を一般提供 (GA)とし、Oracle Database@Google Cloudを新たなGAサービスで拡充するとともに、Microsoftとの協業によるOracle Database@Azureでは3年目に入りました。
リージョンとサービスの全体像については、マルチクラウド機能を追跡するOracleのページをご覧ください。
また、Oracleが複数のクラウド・プラットフォームにまたがるOracleデータベース・サービスの購入と利用を簡素化していることにもワクワクしています。OracleはMulticloud Universal Creditsを導入しました。これは新しいライセンス・オプションで、お客様が選択したクラウド上でOracle AI Databaseおよび Oracle Cloud Infrastructure (OCI)サービスを、より迅速かつ容易に調達できるようにするものです。さらに、Oracleとハイパースケーラー・パートナーはリセラー・オプションも提供しており、各クラウドのマーケットプレイスにおけるプライベートオファーを通じて、Oracle Database@Azure、Oracle Database@Google Cloud、Oracle Database@AWSを購入できるようになりました。お客様は既存のマーケットプレイス予算を活用して Oracleのデータベース・サービスを消費し、信頼できるパートナーと連携できます。詳しくはAI Worldのプレス・リリースをご覧ください。
以下に、Oracleとハイパースケーラー・パートナーによるサービス、リージョン、プログラムの主な更新内容をまとめます。詳しく知りたい場合は、お好みのクラウド・サービス・プロバイダー、または Oracleの担当者にお問い合わせください。皆さまが選択したクラウドでOracleデータベースを採用することで、新たな洞察の発見、顧客サービスの向上、業務の効率化などにどのように役立っているか、ぜひお聞かせください。
Oracle Database@Azure、新しいOracle AI Databaseサービス、リージョン提供状況、およびプログラム (AI Worldプレス・リリース)
- Oracle Base Database Service
- Oracle Autonomous AI Lakehouse
- OCI GoldenGate
- Oracle Database@Azure Partner Program
- Oracle Database@Azureの新規リージョン提供状況: 現在 28リージョンで利用可能となり、お客様はより多くのデプロイメントオプションを選択できます—Australia East、Australia Southeast、Brazil South、Canada Central、Canada East、Central India、Central US、East US、East US 2、France Central、Germany North、Germany West Central、Italy North、Japan East、Japan West、North Europe、Southeast Asia、South Central US、Spain Central、Sweden Central、Switzerland North、UAE Central、UAE North、UK South、UK West、West US、West US 2、West US 3。さらに、今後 1 年以内に 5 つのリージョンでの提供が予定されています。Brazil Southeast、France South、North Central US、South India、West Europe が含まれます。
Oracle Database@Google Cloud、新しいOracle AI Databaseサービス、リージョン提供状況、およびプログラム (AI Worldプレス・リリース)
- Oracle Exadata Database Service on Exascale Infrastructure
- Oracle Base Database Service
- Oracle Autonomous AI Lakehouse
- Oracle Database@Google Cloud Partner Program
- Oracle Database@Google Cloudの新規リージョン提供状況: お客様は、OCI上で稼働するOracle Database@Google Cloudを、さらに4つのGoogle Cloudリージョン (Australia-Southeast 2 (メルボルン)、North America-Northeast 1 (モントリオール)、US Central 1 (アイオワ)、Germany Central (フランクフルト))で利用できるようになり、より多くのデプロイメントオプションを選択できます。これらのリージョンは増大する需要に対応し、既存の5つの利用可能なGoogle Cloudリージョン (Asia-Northeast 1 (東京)、UK South (ロンドン)、US East (アッシュバーン)、US West (ソルトレイクシティ))に加わるものです。ミッションクリティカルなワークロード向けのディザスタ・リカバリを提供するため、既存のUS East (アッシュバーン)およびUK South (ロンドン)の各リージョンでサービスのキャパシティを拡張しました。今後12か月以内に、さらに9つのリージョン (America-South 1 (メキシコ)、Australia-Southeast 1 (シドニー)、Asia-Northeast 2 (大阪)、Asia-South 1 (ムンバイ)、Asia-South 2 (デリー)、Europe-West 8 (ミラノ)、Europe-West 12 (トリノ)、North America-Northeast 2 (トロント)、South America-East 1 (サンパウロ))での提供を予定しています。レジリエンス要件に対応するため、フランクフルト、メルボルン、ミラノにも追加のディザスタ・リカバリ・リージョンを追加します。
Oracle Database@AWS、新しいOracle AI Databaseサービス、リージョン提供状況、およびプログラム (AI Worldプレス・リリース)
- Oracle Database Zero Data Loss Autonomous Recovery Service
- Oracle Autonomous AI Lakehouse
- インフラストラクチャ自動化 (IaC)およびDevOps向けのTerraformサポート
- Validated Oracle Maximum Availability Architecture (MAA)
- Oracle Database@AWS Partner Program
- Oracle Database@AWSは現在、AWSのU.S. East (北バージニア)およびU.S. West (オレゴン)リージョンで利用可能で、AWSの広範なクラウド・インフラストラクチャを活用しています。両社は、Canada (中部)、Frankfurt、Hyderabad、Ireland、London、Melbourne、Milan、Mumbai、Osaka、Paris、São Paulo、Seoul、Singapore、Spain、Stockholm、Sydney、Tokyo、U.S. East (オハイオ)、U.S. West (北カルフォルニア)、Zurichを含む20の追加リージョンへの提供拡大を計画しています。
将来の製品に関する免責事項
上記は当社の製品に関する一般的な方向性を示すもので、情報提供のみを目的としています。いかなる契約にも組み込まれるものではなく、特定の資料、コード、または機能の提供を約束するものではありません。購買決定の根拠として依拠すべきではありません。Oracle製品に関して記載された機能や特性の開発、リリース、提供時期、および価格は、変更される可能性があり、Oracle Corporationの単独の裁量により決定されます。
