※ 本記事は、Tara Van Cleaveによる”Building with AI at the Core: Oracle’s Latest Innovations for Developers“を翻訳したものです。
2025年10月29日
AIはあらゆるところに存在し、Oracleでは単にAIを追加するのではなく、テクノロジーにAIを組み込んでデザインしています。AI、データ、インフラストラクチャが融合することで、データベース、モデル、コンピュート、オーケストレーションの境界が消えつつあり、開発者はより統一された方法でインテリジェントなアプリケーションを構築、トレーニング、導入することができます。
この融合が、Oracleの最新のAIイノベーションにどのように反映されているかをご紹介します:
AI for Data
新たにリリースされたOracle AI Database 26aiは、AIをデータベースに直接組込み、開発者がワークフローを自動化し、エージェント型AI機能を構築できるようにします。リリースには次のものが含まれます:
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Select AI Agent – RESTまたはMCPサーバーを介して、データベース内のAIエージェントを定義、実行、管理可能
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統合ハイブリッド・ベクトル検索 – 開発者は、リレーショナル・データ、JSONデータ、グラフ・データおよび空間データとともにベクトルデータを1ステップで問合せ可能。LLMおよびMCPと組み合せることで、データベース内の独自のデータを使った追加のコンテキストを取得し、よりリッチで正確な結果を生成するエージェント型ワークフローを実現可能
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柔軟なモデルの選択 – ONNX埋込みモデルの利用、大手LLMプロバイダとの連携、OracleのPrivate AI Service Containerなどからプライベート推論の実行方法を選択可能。データを安全に保ちます。
Autonomous AI Lakehouseも新たにリリースされ、データ・チームがAIや分析ソリューションの構築を加速するためのオープンで相互運用性のあるデータプラットフォームを提供します。Apache Icebergをネイティブでサポートし、チームはオープンソース・ツールと一般的なプログラミング言語を使用して、どのプラットフォーム(業務系でも分析系でも、クラウドでもオンプレミスでも)でもIcebergデータにアクセスできます。
Oracle AI Databaseは、リレーショナル、テキスト、JSON、ナレッジ・グラフ、空間データを統合することで、開発者が複雑な情報を扱う作業を簡素化し、AIツールやエージェントがデータを使ってよりインテリジェントに推論できるようにします。FreeSQL.comでAIデータベースをお試しください。開発/テストにはOracle AI Database Freeもお試しください。
Open Agent Specification (Agent Spec)
Agent Specを使用することで、さまざまなエージェント・フレームワーク間での連携や、複数プラットフォームでのスケーリングが容易になります。Agent SpecはAIエージェントとワークフローを定義する(フレームワークに依存しない)宣言的な標準として、エージェントが「何をすべきか」を統一フォーマットで記述できるようにします。エージェントやワークフローは、一度タスク、ツール、制御フロー、メモリーなどを定義するだけで、ロジックを書き換えることなく様々なランタイム上で実行できます。これにより、移植性、検証、再利用性の向上に役立ちます。また、OracleのAIスタックとの統合が強化され、Select AIやMCP対応ワークフローで作成したエージェントが、他のツールやランタイム環境とよりシームレスに接続できるようになります。ぜひ試してみてください。
Multicloud Universal Credits
Oracleの新しいマルチクラウド・ユニバーサル・クレジットにより、複数のクラウドに渡るOracle AI Databaseワークロードのデプロイや管理の柔軟性を開発者に提供します。移植性、コスト管理、そして最も理にかなった環境で自由に構築するメリットを提供します。詳細はこちら。
これらのイノベーションは、AI、データ、インフラストラクチャが真に融合することで、開発者は、使い慣れた言語、オープンフォーマット、マルチクラウドの柔軟性を活かし、インテリジェントなアプリケーションをかつてないほど迅速に構築、導入、拡張できるようになります。
