Oracle Interconnect for Google Cloudの発表

※ 本記事は、Misha Kasvinによる”Announcing the Oracle Interconnect for Google Cloud“を翻訳したものです。

Oracle Interconnect for Google Cloudの一般提供、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)とGoogle Cloudの直接接続を世界11の商用リージョンで発表できることを嬉しく思います。

Oracle Interconnect for Google Cloudにより、OracleとGoogleは、OCI FastConnectとGoogle Cloud Interconnectを使用して統合されたクラウド・エクスペリエンスを構築しました。このマルチクラウド相互接続により、Google CloudおよびOCI環境全体でミッションクリティカルなエンタープライズ・ワークロードを実行し、専用の低レイテンシのプライベート接続を使用して、各クラウド・プロバイダーのクラス最高のサービスにアクセスできます。

Oracle Interconnect for Google Cloudは、次のリージョンで使用できます:

Oracle Interconnect for Google Cloudの概要

Oracle Interconnect for Google Cloudは、OCI FastConnectパートナ接続とGoogle Cloud Partner Interconnectを組み合わせた専用のプライベート相互接続サービスです。マルチクラウドのお客様は、2つのクラウド間でイノベーションを起こし、既存の使い慣れたツールを適用してワークロードをサポートできます。この相互接続には、次の利点があります:

• 専用接続: 中間サービス・プロバイダを使用せずに、FastConnectサービスとインターコネクト・サービス間で物理接続が直接確立されるため、OCIとGoogle Cloudの間の直接的で低レイテンシのプライベート接続が可能になります。
• 高帯域幅: 高帯域幅のワークロードを有効にするには、各仮想回線にプロビジョニングされた帯域幅を1、2、5、10、20または50Gbpsで使用できます。
• 高速なオンデマンド・プロビジョニング: OCIとGoogle Cloudの間の物理接続がすでに確立されているため、仮想回線を数分でプロビジョニングできます。より多くの帯域幅が必要な場合は、既存の仮想回線の帯域幅を変更するか、または等価コストのマルチパス・ルーティング(ECMP)用に別の仮想回線を構成します。
• グローバルな可用性: 世界中の複数のクラウド・リージョンでの可用性により、お客様はマルチリージョンおよびマルチクラウド・アーキテクチャを活用して、ディザスタ・リカバリとリージョン内でのサービス提供を実現できます。
• テクノロジー統合: 機能、パフォーマンス、価格に基づいて、OracleとGoogleの業界をリードするサービスの最適な組み合わせからお選びください。たとえば、GeminiやVertex AIなどのGoogle Cloud AI製品を、OCI上のAutonomous DatabaseおよびExadataサービスに接続します。または、Google Maps Platformに接続する配信アプリケーションやGoogle Firebaseを使用するモバイル・アプリケーションなど、Googleの堅牢なアプリケーション・サービスAPIに安全にアクセスしながら、OCIでアプリケーションをホストします。
• エグレス手数料なし: Oracle Interconnect for Google Cloud全体でトラフィックを送信する際、クラウド間のデータ転送費用は発生しません。各クラウドのポート時間料金のみ支払います。OracleはFastConnectプライベート・ピアリング・サービスのアウトバウンド・データ転送料金を請求することはなく、GoogleはOracle Interconnect for Google Cloudのすべてのデータ転送料金を免除しました。
• コラボレーション・サポート・モデル: OracleとGoogleのパートナーシップは、協力的で包括的なサポートモデルを提供しています。My Oracle SupportまたはGoogle Cloud Supportのいずれかでチケットを開きます。どちらのサポート組織も、問題を迅速に解決するために相互に直接関与します。

共通アーキテクチャ

OracleとGoogleのパートナーシップにより、お客様は相互接続されたリージョン内にマルチクラウド・アーキテクチャを導入でき、シームレスな相互運用性を備えたGoogle CloudとOCIを最大限に活用してイノベーションを実現できます。アーキテクチャには、次のオプションがあります。

Oracle Interconnect for Google CloudとNetwork Connectivity Centerの拡張

Google Cloud Network Connectivity Centerでは、Google Cloudネットワークをトランジットとして使用してネットワークを接続できます。Oracle Interconnect for Google Cloudでは、既存のGoogle Cloud InterconnectまたはCloud VPN接続を使用して、オンプレミス・ネットワークからOCIへの接続をさらに拡張できるようになりました。このアーキテクチャにより、Google CloudのNetwork Connectivity Centerをハブとして、OCI、Google Cloud、オンプレミスのリソース間の完全な接続が可能になります。

Oracleバックボーンを使用して他のリージョンへのリモート・オンランプを有効に

Oracle Interconnect for Google Cloudがまだ利用できない他のリージョンでホストされているOCIリソースへのGoogle Cloudの接続性を拡張します。リモート・ピアリング接続(RPC)を使用したリモート・オンランプ・シナリオを有効にして、OCIバックボーン上のトラフィックをGoogle Cloudに最も近いインターコネクトにルーティングします。

OCI Object Storage、Fusion Applications、Oracle Analyticsなど、Oracle Services NetworkでホストされているOracleサービスに簡単にアクセスできるように、アーキテクチャにサービス・ゲートウェイを追加します。

OCI Network Firewallを使用して、すべてのクラウド間トラフィックを検査

OCI Network Firewallは、次世代の管理対象ファイアウォール・サービスです。トラフィック・パスにネットワーク・ファイアウォールを挿入して、高度なフィルタリング、トラフィック検査、侵入検知および防止機能を提供します。ハブ仮想クラウド・ネットワーク(VCN)にネットワーク・ファイアウォールをプロビジョニングして、OCIとGoogle Cloudと他のオンプレミスまたはインターネットの宛先の間のすべてのトラフィックを検査します。このアーキテクチャをさらに拡張して、OCI内のVCN間、またはVCNとOracleサービス間のトラフィックを検査することもできます。

もっと知りたいですか?

Oracle Interconnect for Google Cloudは、世界11の商用リージョンで利用でき、リージョンも増えています。追加のリージョンの可用性に関心がある場合は、アカウント・チームに連絡してください。

Oracle Interconnect for Google Cloudの詳細は、Oracleテクニカル・ドキュメントを参照してください。このドキュメントには、新しいインターコネクトのプロビジョニング手順も記載されています。

Oracle Cloud Infrastructure FastConnectの詳細は、FastConnectの概要およびFastConnectドキュメントを参照してください。Google Cloud Interconnectの詳細は、Cloud Interconnectの概要およびCloud Interconnectのドキュメントを参照してください。