※本ページは、”Introducing Exadata Cloud@Customer X10M“の翻訳です。
価格性能比が大幅に向上した究極のスケーラビリティ
世界で最も優れたオンプレミス・クラウド・データベース・プラットフォームの最新世代であるExadata Cloud@Customer X10Mを発表できることを嬉しく思います。Oracle Exadata X10Mのパワーをクラウド・サービスとしてお客様のデータ・センターで提供します。Exadataでは、最適なコンピュート、ストレージ、ネットワーキング、Exadata System Software を統合し、Oracle Databaseを最適に実行するように特別に設計されたスケールアウト・エンジニアド・システムを構築します。Exadataのユニークな特徴は、従来のオンプレミスでのエンジニアド・システム、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)のクラウド・サービス、Exadata Cloud@Customerを使用したお客様データ・センターでのハイブリッド・クラウドサービス、といった形であらゆる場所で使用可能です。クラウド環境でのExadataは、コア・プラットフォームのパワーとクラウドの自動化、運用および経済性を組み合せて、お客様のTCOを削減します。
Exadata Cloud@Customer X10M インフラストラクチャの新機能
Exadata Cloud@Customer X10M は、優れたスケーラビリティ、パフォーマンス、経済性を提供し、より多くの OLTP トランザクションの実行、より複雑な分析の実行、および大規模なワークロードの統合を可能にします。第 4 世代 AMD EPYC™ プロセッサを搭載しており、前世代と比較して最大 3 倍のトランザクション スループットと最大 3.6 倍の高速な分析クエリにより、劇的なパフォーマンスの向上を実現します。この画期的なパフォーマンスを実現するために、ソフトウェア スタック全体に大規模な最適化を実装し、コア数とメモリ容量が大きい新しい Exadata X10M サーバーで実行するときにデータベースのパフォーマンスが直線的に拡張されるようにしました。Exadata RDMA アルゴリズムは、はるかに高いパフォーマンスでメモリ管理ユニットを使用するように強化されています。また、メモリ内の列指向アルゴリズムが最適化されているため、AMD の AVX-512 命令を使用してさらに高速に実行されます。さらに、Exadata システム ソフトウェアは、Platform First Error Handling などの AMD EPYC の信頼性、可用性、保守性 (RAS) 機能を活用するように最適化されており、利用可能なコアとメモリ全体にわたる重要なデータベース ワークロードのスケーラビリティをさらに強化しています。

Exadata Cloud@Customer X10M の新機能
Exadata Cloud@Customer X10Mは、非常に高度なスケーラビリティ、パフォーマンス、経済性を提供し、より多くのOLTPトランザクションの実行、より複雑な分析の実行、より大きなワークロードの統合を可能にします。第4世代 AMD EPYCプロセッサを搭載し、トランザクション・スループットは前世代と比較して最大3倍、分析クエリは最大3.6倍高速化され、パフォーマンスが大幅に向上します。この画期的なパフォーマンスを実現するために、新しいExadata X10Mサーバー上で、コア数とメモリー容量が大きい構成において、データベース・パフォーマンスが直線的にスケーリングされるように、ソフトウェア・スタック全体に対する最適化を実装しました。Exadata RDMAアルゴリズムは、パフォーマンスが非常に高いメモリー管理ユニットを使用するように拡張されており、AMDのAVX-512命令セットを使用してさらに高速に実行できるように、インメモリー列アルゴリズムが最適化されています。さらに、Exadata System Software は、Platform First Error Handling (PFEH) などのAMD EPYCの信頼性、可用性およびサービス性(RAS)機能を利用して、使用可能なコアおよびメモリー全体の重要なデータベース・ワークロードのスケーラビリティをさらに強化するように最適化されています。
Exadata Cloud@Customer X10Mには、前の世代のX9Mプラットフォームと比較して、3倍のデータベース・サーバー・コアが搭載されています。データベース・サーバーごとに190個の使用可能なCPUコアとストレージ・サーバーごとに64個のCPUコアを使用することで、より少ないサーバー台数でより多くのワークロードを処理することができ、インフラストラクチャ全体のサブスクリプションを削減します。より多くのプロセッサ・コアに加えて、データベース・サーバーごとに最大3TBの物理メモリー(前世代比2倍)の大きいデータベース・サーバー・メモリー・サイズを選択できるようになりました。メモリーはDDR5 DRAMにアップグレードされ、プロセッサ当たりのメモリー・チャネルが増えたため、メモリー帯域幅は2.5倍になります。各ストレージ・サーバーにはExadata RDMAメモリー(XRMEM)の1.25TBが含まれており、最近アクセスされたデータの高パフォーマンス読取りキャッシュを作成して、読取りI/Oレイテンシを17マイクロ秒未満に削減します。
Exadataは、あらゆるワークロードをスケールアウトする独自の機能を提供し、アプリケーションに透過的な極めて高いスケーラビリティと可用性を提供します。2台のデータベースと3台のストレージ・サーバーで構成される最小構成の高可用性構成から始め、要件の拡大に応じた拡張が可能です。100Gビット/秒 RDMA over Converged Ethernet (RoCE)内部ネットワーク・ファブリックは、すべてのデータベースサーバーとストレージサーバー間の非常に低レイテンシな相互接続を提供し、また、特定のワークロード要件を満たすために、個々のデータベース・サーバーおよびストレージ・サーバーを必要に応じて完全にオンラインで追加可能です。
完全に拡張されたExadata Cloud@Customer X10Mは、複数のラックにまたがる最大32台のデータベース・サーバーおよび64台のストレージ・サーバーをサポートしているため、最大6,080の使用可能なデータベース・サーバー・コアと87.5TBの使用可能なデータベース・サーバー・メモリーを備えた、計算集中型のアプリケーションに対して大規模なスケーラビリティを提供可能です。完全に拡張されたシステムでは、前世代と比較してディスク・ストレージ容量が22%増加したため、データ・ウェアハウジング用途には、最大2,880 GB/秒の分析スループットと、5 PBの使用可能ストレージ容量も提供されます。

データベース サービスの選択
Exadata Cloud@Customerは、OCIのパブリック・クラウドExadataデプロイメント(Oracle Exadata Database ServiceおよびOracle Autonomous Database)と同じデータベース・サービスを実行可能です。Oracleパブリック・クラウドとお客様データセンター間のサービス互換性によって、一貫したExadataクラウド・エクスペリエンスが可能になり、ワークロードをお客様のデータ・センターからパブリック・クラウドに簡単に移行して、再度戻すことが可能です。希望するレベルの自動化および制御に基づいてサービスを選択します。両方のデータベース・サービスを同じExadata Cloud@Customerインフラストラクチャで実行することもできます。
Exadata Database Serviceは、Oracleとお客様によって共同管理されます。データベースを実行しているVMにフル・アクセスできる一方で、Oracleがインフラストラクチャを管理します。お客様はシンプルなお客様が管理する自動化機能を使用して、オペレーティング環境を管理し、一般的なライフサイクル管理タスクを実行します。クラウド・オートメーション・ツールの以下の最近の機能強化により、使用がさらに簡単になります。
- OCIコンソールでデータベースのヘルス・メトリックおよびパフォーマンス・メトリックを表示
- リージョン間のData Guard Association の作成
- シリアルコンソールへのアクセスが可能に
Autonomous Databaseは、お客様のワークロードに必要なコンピュート・リソースの自動スケーリングにより、プロビジョニング、チューニング、パッチ適用など、データ管理タスクのための機械学習駆動の自動化を備えた完全管理型のサービスを提供し、人的労力とエラーを排除する一方、真の従量制ソフトウェア・ライセンスを提供します。以下に、最近注目すべきソフトウェア拡張機能を示します。
- VMクラスタ・ノードのサブセットへのAutonomous Databaseのデプロイ
- Oracle REST Data Services (ORDS)およびSecure Socket Layer (SSL)の独自の証明書の使用
- Kerberosを使用したAutonomous Databaseユーザーの認証
まとめ
データの保存場所、セキュリティ、ローカル接続の問題により、データベースをパブリック・クラウドに移動することに悩んでいませんか? Exadata Cloud@Customer は、クラウド・データベース・サービスをお客様データセンターやお客様環境のファイアウォールの内側に導入することが可能で、クラウドの自動化と経済性のメリットを享受しながら、これらの要件を満たすのに役立ちます。Exadata Cloud@Customer を使用すると、パフォーマンスと可用性の要件を満たし続け、データの完全な物理制御を維持しながら、最小限のリスクでクラウド リソースの使用を開始可能です。
Exadata Cloud@Customer X10M は、極めて高い価値を提供します。Exadata Cloud@Customer は、より少ないハードウェアでより多くのデータを含むより多くのワークロードを実行できることに加えて、完全で安全で調整されたミッションクリティカルなプッシュ・ボタン・データベースをサービス・プラットフォームとして提供します。世界最速で最もスケーラブルなオンプレミス・クラウド・データベース・システムは、前世代と同じ価格でより強力でスケーラビリティが向上し、価格パフォーマンスが大幅に向上しました。
詳細については、Exadata Cloud@Customer Web ページを参照してください。
追加のリソース:
- Exadata Cloud@Customer 上のAutonomous Database Webページ
- Oracle Exadata Database Service on Cloud@Customer ドキュメント
- Exadata Cloud@Customer上のAutonomous Database ドキュメント
- Oracle Exadata Database Service on Cloud@Customer X10M データシート
- Exadata Cloud@Customer X10M 上のAutonomous Database データシート
