※本記事は、Niall Commiskey による”What’s New in Oracle Integration 26.10“を翻訳したものです。

原文公開日: 2026年8月24日

※Oracle Integration 3 September 2026 (26.10)のリリース情報は以下の製品ドキュメントをご確認ください。
https://docs.oracle.com/en/cloud/paas/application-integration/whats-new/release-26_10-september-2026.html


What’s New in Oracle Integration 26.10

免責事項:これは作業中のドキュメントです。26.10の正式リリースが近づいた時点で更新されている可能性がありますので、改めて本ページをご確認ください。

はじめに

OICにすでに搭載されているAI機能をさらに強化することが、今回のリリースでも引き続き重要な注力分野となっています。それでは、早速見ていきましょう。

MCPゲートウェイ

26.10では、MCP Gatewayの初期リリースが提供されます。

OIC: The Complete Foundation for Enterprise AI Agents
OICコンソールのMCP Gatewayのナビゲーションを選択しているスクリーンショット
OICコンソールのMCP gatewayメニューの表示画面のスクリーンショット

MCP Gatewayは、OICおよびサード・パーティのMCPサーバー/ツールへのアクセスを管理できます。主な機能は次のとおりです。

  • 標準搭載の監査と可観測性
  • アイデンティティおよびアクセス制御
  • 公開するツールを選択する機能
  • セキュリティおよびビジネスに関するインバウンド/アウトバウンド・ポリシーの適用
MCP gatewaysセクションに1件のMCP Gatewayが登録されている画面のスクリーンショット
MCP Serverの構成画面のスクリーンショット
MCP gatewayの構成画面のSecurity policiesセクションに1件のSecurity Policyが登録されている画面のスクリーンショット

26.10でリリースされたAI機能

AIアシスタント

26.10では、AIアシスタントで統合生成の「Plan and Act(計画と実行)」モードがサポートされるようになりました。この機能はEnterpriseエディションでのみ使用可能です。このモードでは、より完成度の高い統合フローを生成できます。

OICのAIアシスタントをPlan and Actモードで実行している画面のスクリーンショット
OICのAIアシスタントをPlan and Actモードで実行している画面のスクリーンショット
OICのAIアシスタントをPlan and Actモードで実行している画面のスクリーンショット
OICのAIアシスタントをPlan and Actモードで実行している画面のスクリーンショット
OICのAIアシスタントをPlan and Actモードで実行している画面のスクリーンショット
AIアシスタントを利用して作成された統合がキャンバスに表示されているスクリーンショット

ナレッジ・ベース

Create knowledge baseの作成画面のスクリーンショット

ナレッジ・ベースにカスタム・メタデータを追加できるようになりました。

メタデータがない場合、情報の取得は主にテキスト/ベクトルの類似性に基づきます。カスタム・メタデータを利用すると、関連するチャンクを取得する前に、顧客、アカウント、ドキュメント・タイプ、日付、リージョン、製品、アクセス・セグメントなどの条件で検索対象を絞り込めます。つまり、カスタム・メタデータによって無関係な候補ドキュメントを除外できるため、回答の精度が向上します。

ヒューマン・イン・ザ・ループ (HITL)

  • ヒューマン・タスクの監査データをOCI Log Analyticsに送信し、長期保存できるようになりました。また、事前構築済みのダッシュボードにより、業務担当者やビジネス・オーナーは、未完了タスクの数、タスクの担当者、どのエージェントやワークフローが最も多くのタスクを発生させているかなど、承認ワークフローの状況を可視化できます。
  • 既存の式ベースの割り当てに加え、ピッカーからユーザーまたはグループを検索・選択してヒューマン・タスクを割り当てられるようになりました。

プロジェクトへの移行

グローバル・スペースからプロジェクトへ統合を移動する際に、グローバル・スペースで使用していたエンドポイントを維持できるようになり、プロジェクトへの移行がさらに容易になりました。

プロジェクトの追加メニューからプロジェクトの移行を選択している画面のスクリーンショット

プロジェクトへの移動

26.10では、統合をプロジェクトに移動するときに、既存のエンドポイントURLを維持できるようになりました。これは、既存のOICクライアントが現在呼び出しているエンドポイントURLを変更する必要がなく、クライアント側に影響を与えることなくプロジェクトへ移行できます。

プロジェクトの移動(Move project)のレビュー・サマリー画面で、Keep Current URLが選択されている状態のスクリーンショット

ファイル・サーバー

GCM暗号サポート: 26.10では、Oracle Integrationのファイル・サーバーでSFTPファイル転送用のAES-128-GCMおよびAES-256-GCM暗号がサポートされるようになりました。この機能強化により、より強固な暗号方式を利用できるようになり、AES-CTR暗号から移行しつつある外部の金融機関やパートナーとの互換性を維持できます。

拡張ファイル・ストレージ: 26.10では、Oracle Integrationのファイル・サーバーで拡張ストレージ容量がサポートされるようになり、お客様はデフォルトの割当てを超えて追加のファイル・サーバー・ストレージをプロビジョニングできます。お客様の要件に応じて追加のストレージをリクエストでき、追加料金が適用されます。追加のストレージをリクエストするには、SRを起票します。

接続

新しいアダプタ

  • Fusion Agent AI Studioアダプタ – Oracle IntegrationがA2Aプロトコルを使用してFusion AIエージェントを起動できるようにします。
  • MongoDBアダプタ – MongoDB Atlasドキュメントのポーリングおよびドキュメント操作をサポートします。
  • AMQPアダプタ – AMQP 1.0キュー・ベースおよびトピック・ベースのメッセージングをサポートします。

AIを活用したワークフローの機能強化

  • OCI Generative AI Native Action – 商用、政府機関向け、DRCC環境でのクロスリージョン・サポートに加え、ReActパターンでGeminiモデルおよびOCI Generative AI Dedicated AI ClusterでホストされたOpenAIモデルを利用できるようになりました。また、Geminiモデルではインライン・ドキュメントもサポートし、AIワークフローの柔軟性をさらに向上します。
  • OpenAIアダプタ – AWS Bedrockなど、さまざまなドメインのOpenAI互換エンドポイントとインライン・ドキュメントをサポートし、より柔軟な利用を可能にします。
  • Oracle ATPアダプタ – 構成可能な取込みパラメータと、大容量のハイブリッド索引検索レスポンスのスケーラブルな処理をサポートし、ハイブリッド索引操作をさらに強化します。

既存のアダプタの機能強化

  • Oracle AI DatabaseおよびOracle ATPアダプタ – 動的接続 – 呼出し(Invoke)操作で使用する接続を実行時に選択できるようになり、動的な統合シナリオの柔軟性を高めます。
  • Adobe SignおよびOracle NetSuiteアダプタ – 新しいトリガー機能をサポートし、イベント・ドリブンな統合をさらに強化します。
  • Microsoft SharePointおよびShopify GraphQLアダプタ – クラウド・エンドポイント、プライベート接続、フルフィルメント・オーダーに関する機能を強化し、接続性とビジネス・プロセスのサポートを拡充します。
  • Slackアダプタ – 更新されたAPIにより、Slackの最新のファイル・アップロード・メカニズムをサポートします。
  • SAP Concurアダプタ – 既存のアクティブ化済みの統合に影響を与えることなく、新しいSwagger API v4.0構成をサポートします。

セキュリティと接続性の機能強化

  • 新しいセキュリティ・ポリシー – REST、Salesforce、Amazon S3、Confluent、SAPなど、複数のアダプタで新しいセキュリティ・ポリシーをサポートし、最新の認証、アイデンティティおよび資格証明管理の選択肢を拡充します。
  • SOAPアダプタ – JWTユーザー・アサーションおよびJWTクライアント・アサーション・ポリシーをサポートし、呼出し(Invoke)接続のセキュリティを強化します。JWTユーザー・アサーションでは、ユーザー・アイデンティティの伝播もサポートします。
  • Rapid Adapter Builder – JWTユーザー・アサーション・セキュリティ・ポリシーを使用したOAuthにより、ユーザー・アイデンティティの伝播をサポートします。
  • プライベート・エンドポイントのサポート – セキュアなプライベート接続のサポート対象を25のアダプタに拡大します。
    (※日本オラクル追記:本記事では25のアダプタと記載されていますが、September 2026 (26.10)のWhat’s Newドキュメントでは、プライベート・エンドポイントをサポートするアダプタとして26個が記載されています)