※ 本記事は、Praveen Kumar Pedda Vakkalam, Sudhir Ponnachana, ADEEL AMINによる”Evolving Oracle Cloud VMware Solution for Broadcom’s BYOL Model“を翻訳したものです。
2026年1月30日
Oracleは本日、Oracle Cloud VMware Solution(OCVS)におけるBring Your Own License(BYOL)モデルをサポートするため、Broadcomとのパートナーシップの更新を発表しました。 この進化により、お客様はBroadcomの新しいライセンス体系に対応しながら、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)上で引き続きVMwareワークロードを実行できるようになります。
本ブログでは、2026年3月から開始されるOCVSのBYOLモデルへの移行について、明確なガイダンスを提供します。ライセンス込み(license-included)提供の段階的な廃止、移行の各段階における運用およびスケール方法、新規および既存環境でBYOLが利用可能になる時期を説明します。本記事の目的は、今後何が起こるのか、そしてどのように事前準備を進めるべきかについて、実務的で分かりやすい見通しを提供することになります。
お客様のための体系的な移行
現在、OCVSはVMwareライセンスをOCIインフラストラクチャにバンドルした「ライセンス込み」モデルを提供しています。BroadcomがBYOLのみのライセンスへ移行することに伴い、Oracleは明確に定義された段階的な移行プロセスを通じて、ライセンス込みOCVSの提供を段階的に終了する予定です。
この移行期間を通じて、Oracleは予測可能な運用モデルと明確なタイムラインをお客様に提供することを重視しています。既存のSDDCはそのまま継続運用され、各フェーズにおいてスケールに関する選択肢が維持されること、また、ライセンスおよびキャパシティ計画を支援するためにホスト単位のコミットメントの扱いが明確に定義されることがOracleの方針です。
移行期間中は以下が適用されます:
- 既存のSDDCは、現在のホスト・コミットメントの期間中、停止することなく継続して稼働できます。
- 既存のSDDCは、移行期間中、時間課金(Hourly)のライセンス込みホストを使用して、スケール可能です。
- 新規SDDCは、BYOLの一般提供が開始(GA)された場合、2026年3月22日以降、BYOLでの展開が必要となります。
- 既存SDDCは、ホスト・コミットメントの条件に従い、BYOLが一般提供開始された後に、BYOLへ移行することが可能です。
- 以下に記載する日程に変更がある場合は、事前に通知されます。
重要な日程とマイルストーン
2026年1月21日〜3月21日: 告知期間
- お客様向けのオペレーションに直ちに変更はありません。
- 既存のライセンス込みのSDDCは、現状のまま稼働し続けます。
- この期間中、お客様は次のことが行えます:
- 新規のライセンス込みSDDCを展開
- 既存のライセンス込みSDDCをスケール
- オンデマンド(時間/月額)、1年、または3年のライセンス込みコミットメントを利用
- コミットメント期間が終了するホストは、設定された次の課金期間に基づいて更新されます。
- お客様には、BYOLの導入計画を開始し、VMwareのライセンスに関してBroadcomまたは認定パートナーにご相談いただくことをお勧めします。
2026年3月22日~5月20日: 移行期間
- 月額、1年、3年のライセンス込みSKUは新規提供されなくなります
- 新規SDDC:
- BYOLが一般提供となり次第、BYOLのみで展開可能
- ライセンス込みSKUは新規SDDCでは利用不可
- 既存のSDDC:
- 通常どおり運用を継続
- 時間課金(Hourly)のライセンス込みホストのみでスケール可能
- コミットメント期限を迎えるホストは、時間課金のライセンス込み価格へ移行する必要があります
- お客様は、BYOLが利用可能になり次第、ホスト単位でBYOLへ移行する計画を立てることを検討してください。
2026年5月21日以降: BYOLのみの提供
BYOLがOCVSの標準運用モデルとなります。
- 以下については、BYOLが必須となります:
- すべての新規SDDC
- すべての新規ホスト追加
- 既存のホストについては以下になります:
- ライセンス込みコミットメントが有効なホストは、次のことができます:
- コミットメント満了まで継続運用するか、
- または、それ以前にBYOLへ移行することが可能です。
- 時間単位または月額のライセンス込み料金で稼働しているホストは、BYOLへ移行する必要があります。
- CVMware Cloud Foundation(VCF 9を含む)など、より新しいVCFリリースへのアップグレードを計画しているお客様は、アップグレードの一環として、残っているライセンス込みのキャパシティをBYOLへ移行する必要があります。
Oracle Cloud VMware SolutionのBYOL対応提供時期
OCVSのBYOLは、2026年3月に一般提供を予定しています。提供開始の正式な確定および関連ドキュメントは、リリース時に公開予定です。
一般公開では以下が想定されます:
- BYOL対応のOCVSは、最新の一般提供版である VMware Cloud Foundation(VCF)5.2.x をサポート
- BYOL関連のワークフローは、OCVSコンソールおよびAPIに完全統合
- 既存SDDCは、コミットメント条件に従い、ホスト単位でBYOLへの移行を開始可能
- 新規および既存SDDCは、BYOLベースの一貫した運用モデルで動作
お客様が今行えること
Oracleはお客様が次のことを行うことをお薦めします:
- 現在のSDDCキャパシティ、成長計画、ホストコミットメントの期限を確認する
- Broadcomまたは認定パートナーとVMwareライセンス要件について協議する
- コミットメント満了時期やVMware製品ライフサイクルの節目に合わせてBYOL導入計画を整合させる
- Oracleのアカウントチームと連携し、展開および移行戦略を計画する
Oracleのチームは、この移行期間中、お客様ごとの最適なアプローチを検討できるよう積極的に支援しています。
継続性・明確性・信頼性
Oracleは、中断のない運用、予測可能なスケーリング、透明性の高いホスト単位のライフサイクル管理を実現するために、この移行を設計しています。
主要な原則には以下が含まれます:
- 運用の継続性: 有効なコミットメントの下で、既存ワークロードは通常どおり稼働
- 予測可能なスケーリング: 時間課金のライセンス込みスケールが可能な条件と、BYOLが必須となる条件を明確化
- 透明なホスト・ライフサイクル: ホスト単位のコミットメントの扱いが明示的かつ予測可能
- 一貫したBYOL導入: 提供開始後は、新規・既存環境ともにBYOLが標準モデル
- 将来対応のプラットフォーム: BYOLにより、VCF 9を含む将来のVMware Cloud Foundationリリースへの対応が可能
お客様は、長期的なコミットメントやBYOL導入を計画する際に、VMware製品のライフサイクルタイムラインも考慮する必要があります。詳細なライフサイクルガイダンス、運用例、OCVS BYOL FAQは、OCVSのプロダクト・ページで提供されています。
ご質問・サポート
導入計画やFAQに記載のないご質問については、お客様はOracleの担当者にご相談いただくか、OCVS製品チームまでご連絡ください(宛先: oci_ocvs_product_ww_grp@oracle.com)
今後の展望
Broadcomのライセンス変更は、クラウド・エコシステム全体での調整が必要になるものですが、Oracle Cloud VMware Solutionは、グローバルで一貫したVMwareの運用、完全な管理者権限、そしてOCIとの深い統合を引き続き提供していきます。
Oracleの最優先事項は、お客様にとって明確で予測可能な将来の道筋を提供することです。既存のSDDCは現行契約のもとでサポートしつつ、BYOLが一般提供され次第、新規展開を可能にします。このアプローチにより、お客様は進行中の運用を中断することなく、ホストのコミットメントに合わせた移行計画を立てることが可能になります。
お客様においては、計画、ライセンス、展開に関するガイダンスについて、Oracleのアカウントチームと連携することが推奨されます。Oracleは、OCI上のVMwareワークロードに対して、円滑で透明性が高く、明確に定義された移行を実現することに引き続き尽力します。
