こんにちは。日本オラクルのクラウド・ソリューション・エンジニアの小西です。
2月後半に入りましたがまだまだ寒い日が続いていますね。早くあたたかくなってほしいものです。
さて、「Oracle Cloud Infrastructure 新機能ハイライト」では、基本的に隔週でOracle Cloud Infrastructure(OCI)の主な新機能をご紹介していきます。
それでは 前回に引き続き、OCIの新機能を見ていきましょう!
[OKE] ノード・プール配置の構成時に容量予約をサポート
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Container Engine for Kubernetesを利用してノード・プールの配置構成を定義する際に、コンピュート・サービスであらかじめ作成した容量予約(Capacity Reservation)を指定することが可能になりました。
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容量予約を利用することで、Container Engine for Kubernetes は予約された容量からコンピュート・インスタンスを使用してノード・プールのワーカー・ノードを作成します。
[OKE] Kubernetesクラスター関連リソースのタグ付けのサポート
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Oracle Cloud Infrastructure のタグ付けを利用すると、リソースに対してメタデータを付与でき、キーと値を定義してリソースに対して関連付けることができます。タグを使用して、ビジネスニーズに基づいてリソースを整理および一覧表示できます。
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次のKubernetesクラスタリソースにタグを適用できます。
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clusters
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node pools
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nodes
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load balancers
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block volumes
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[Data Science] Accelerated Data Science v2.5.7 のリリース
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DataFlow
Job作成の不具合修正 -
ADSDataset get_recommendationsで発生するHTML is not defined例外の不具合修正 -
ScriptRuntimeジョブで、指定されたフォルダの代わりに親アーティファクト・フォルダーが圧縮及びアップロードされる不具合の修正causing the parent artifact folder to be zipped and uploaded instead of the specified folder. -
既存のモデル展開を更新するときに
TypeError例外を引き起こすModelDeploymentの不具合を修正 -
詳細:
[Announcements] お知らせを通知サービスのエンドポイントに配信するお知らせサブスクリプションの構成
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お知らせ(Announcements)のサブスクリプションが可能になり、Oracle Cloud Infrastructure 通知サービス(Notifications)で設定した通知先を指定可能になりました!サブスクリプションにはフィルタリング条件も追加可能です。
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従来のテナンシ管理者向けのメール通知とは別に追加でお知らせをメール送信したりする際に利用できます。テナンシ管理者向けのメール通知は従来通りで変わりありません。

- フィルタリング条件:お知らせのタイプやコンパートメント、サービスなどをもとにサブスクライブするお知らせをフィルタリング可能

- 詳細: Subscribing to Announcements
[Console, Dashboard] コンソールのダッシュボード
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コンソール・ダッシュボード・サービス(Console Dashboards service)を使用すると、Oracle Cloud Infrastructure コンソールでカスタム・ダッシュボードを作成して、そのテナンシー向けのリソース、診断、および主要なメトリックを監視できます。ダッシュボードは、Oracle Cloud Infrastructureサービスからデータを収集して、リソースの使用率、請求、およびシステムの状態をすばやく確認できるチャートと表を作成します。
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[Data Flow] Data Flowがリソース・プリンシパル認証をサポート
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データフローは、Spark Streamingとバッチの両方でリソース・プリンシパルでの認証をサポートするようになりました。
[Networking] Singapore (Singapore) リージョンと Azure Singapore locatioでのAzure相互接続
- シンガポールでのMicrosoft Azure相互接続がリリースされました

[Java Management] Java Management 3.1のリリース
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Java Management 3.1が利用可能になりました。このリリースには、OCIからさまざまなOracle Javaリリースにアクセスできる機能であるJava Downloadが含まれています。
[Pulse] Pulseサービスのリリース
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Oracle Managed Cloud Serviceを利用している場合、Oracle Pulseサービスを使用すると、ビジネスの「パルス」をチェックでき、Oracleマネージド・クラウド・サービスの状態を理解するのに役立ちます。
[Operations Insight] オペレーションズ・インサイト・コンソールからダッシュボードの作成
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Operations Insightsコンソールから直接管理ダッシュボードを作成できるようになりました。Operations Insightsは、ダッシュボードの作成を簡素化するための専用のダッシュボードウィジェットとフィルターを提供します。
[Database Management] ストレージ管理の機能拡張
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、データベース管理でストレージ管理の機能が拡張され、以下のタスクを実行できます。
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表領域の作成または削除
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表領域設定の編集
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データファイルを追加、編集、または削除する
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[Data Flow] データ・プレーン・メトリックの追加
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データ・フローで使用できる既存のメトリックにデータプレーン・メトリックが追加されました。
[Data Science] ジョブの高速起動
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新しい高速起動オプションを使用すると、使用可能なシェイプがある場合に、事前定義されたシェイプのプールからコンピュート・シェイプが自動的に選択されます。これにより、ジョブが可能な限り最速で起動され、時間を短縮できます。 ListFastLaunchJobConfigs APを使用して、高速起動の構成を取得できます。
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詳細:
[Data Science] PySpark 3.0 とデータ・フローconda環境
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PySpark3.0とData Flow CPU on Python 3.7 (version 3.0) conda環境を使用すると、Apache SparkとMLlibの機能を適用して、モデルを大規模にトレーニングできます。PySparkSQLは、並列処理を使用して、内部から大量の構造化データと半構造化データを分析します。大規模なジョブの場合、Sparkアプリケーションを開発し、それらをデータフローサービスに送信できます。スラッグ名は
pyspark30_p37_cpu_v3です。 -
詳細:
[Database] Exadata Cloud Service: コンソールやAPIでのData Guardタイプの選択
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Exadata Cloud Serviceデータベースの場合、コンソールやAPIで新しいData Guardアソシエーションを作成する際に、Oracle Active Data Guardと通常のOracle Data Guardのどちらかを選択できるようになりました。既存のData GuardアソシエーションのData GuardタイプもコンソールやAPIで変更することができます。
[MySQL Database] MySQL データベース・サービスのデータ・マスキングと匿名化ファンクション
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MySQL Database Serviceに、MySQL Enterprise Editionデータ・マスキング・プラグインをサポートするデータ・マスキング機能が追加されました。この追加機能により、マスキングおよび匿名化操作を実行するためのSQLレベルの関数が提供されます。ユーザーはデータマスキング関数を使用して、新しいクエリやビューを作成したり、機密データを不明瞭化した列を書き込めます。
[Data Labeling] データ・ラベリングのアップデート
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データ・ラベリングで次の改善が行われました。
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エクスポート・バケットへのアクセスを検証するためのワークロードの改善、リソースプリンシパルベースのアクセスの削除
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ページネーション実装のシーク
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Security Centralチケットとアンカーレポートに基づくバージョンアップグレード
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カナリアテストと回帰テストの更新
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[Functions] 2 GBファンクションのサポート
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Oracle Functionsで関数の最大メモリしきい値を設定する際に、最大2 GBを指定できるようになりました。(以前の制限は1 GBでした)
[Threat Intelligence] 脅威インテリジェンスを使用して、既知の脅威インジケーターに関する情報を検索
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脅威インテリジェンスサービス (Oracle Threat Intelligence Service) は、さまざまなソースにわたる脅威インテリジェンスデータを集約し、このデータをキュレートして、Oracle Cloud Guardおよびその他のOracle Cloud Infrastructureサービスでの脅威の検出と防止のための実用的なガイダンスを提供します。このサービスは、Oracleのセキュリティ研究者、独自のテレメトリ、業界標準のオープンソースフィード、およびサードパーティパートナーから得たインサイトを提供します。
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悪意のある攻撃者は、既知の手法を使用してターゲット環境を攻撃することがよくあります。環境で見つかった脅威インジケーターに関するコンテキスト情報は、アラートに優先順位を付け、脅威の状況を理解するのに役立ちます。脅威インテリジェンスのデータベースに脅威となりうる疑わしいIPアドレスの情報などが蓄積されているので、この情報を検索し、テナンシー内のリソースへのアクセスと照らし合わせて検知が可能となります。
[Compute] バースト可能インスタンスがStandard3、Standard.E4 VM シェイプをサポート
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Standard3とStandard.E4がバースト可能インスタンス(Burstable Instance)に対応しました!
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バースト可能インスタンスとは、12.5%もしくは50%のベースラインOCPUを設定することで通常より安価に利用することができるインスタンスです。バースト可能インスタンスでサポートされるシェイプは現時点で以下の3つになります。
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VM.Standard3.Flex
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VM.Standard.E3.Flex
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VM.Standard.E4.Flex

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- 詳細:Burstable Instances.
以上が本日の新機能ハイライトです。
メンテナンスなどのお知らせのサブスクリプション設定をコンソール上で追加できるようになったのはかなり使いやすくなったのではないでしょうか?必要なお知らせを見逃さないように必要に応じて設定していきましょう。
今後も引き続き新機能情報をお伝えしていきたいと思います。
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