こんにちは。日本オラクルのクラウド・ソリューション・エンジニアの小西です。
9月に入ってから、めっきり涼しくなりました。
Oracleでは6月から8月の四半期が終わったところなので、四半期ごとにまとめている新機能スライドと動画を公開しました。文字だけではなくスライドや動画を見たいという方は以下も参考にしていただければ幸いです。
そのほか、OCI活用資料集 には様々な技術資料やセミナー資料、動画などを掲載していますので、まだご覧になっていない方は是非一度チェックしてみてください!
さて、「Oracle Cloud Infrastructure 新機能ハイライト」では隔週でOracle Cloud Infrastructure(OCI)の主な新機能をご紹介していきます。
それでは、前回に引き続き、ここ2週間の新機能を見ていきましょう!
[OKE] OCI Service Operator for Kubernetes (OSOK) が利用可能
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OCI Service Operator for Kubernetes (OSOK) が利用可能になりました。OSOKはKubernetes APIを使って、OCIコンソールやCLIなどの他の開発者ツールを使わずにOCIリソース上のアクションを実行することができます。
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OCI Service Operator for Kubernetes は、オープン・ソースのKubernetesアドオンで、Kubernetes APIとKubernetesツールを使って、OCIリソース(Autonomous DatabaseサービスやMySQL Databaseサービスなど)を作成、管理、接続することができます。これにより、KubernetesアプリケーションOCIリソースを管理するのと同じ方法でOCIリソースの管理ができ、管理のオーバーヘッドや複雑性を削減できます。
[Email] DomainKeys Identified Mail がセルフ・サービスで利用可能
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電子メール配信(Email Delivery)で、コンソールやAPIから DomainKeys Identified Mail (DKIM) の作成と管理ができるようになりました。DKIM は Mail Transfer Agents (MTAs) によるメッセージのソースとコンテンツの検証を行う認証フレームワーク。DKIMでは、署名者はドメインの電子メール・メッセージに暗号署名をし、受信者は署名したドメインに公開キーを問い合わせることで、署名を検証します。
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これまではDKIMを利用するにはSR対応が必要でしたが、コンソールからセルフ・サービスで利用することが可能になりました。
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詳細: Managing DKIM.
[OS Management] OS管理サービスでKspliceのアップデートも管理可能
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KspliceアップデートがOS管理サービスを使って管理できるようになりました。OS管理サービスは、Oracle Autonomous LinuxでもOracle Linuxでも、管理インスタンスのKspliceアップデートの構成や管理に便利です。
[OS Management] Oracle Autonomous LinuxがOS管理サービスと統合、クリティカル・イベントの監視
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Oracle Autonomous LinuxがOCI OS管理サービスに統合されました。Oracle Autonomous Linuxは、一般的なOS管理タスクの複雑性やオーバーヘッドを削減するマネージド・サービスで、以下のような機能を持ちます。
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自動日次アップデート。OpenSSL、glibcライブラリ、カーネルのKspliceアップデートを含む。
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カーネル異常やカーネルクラッシュなどのクリティカル・イベントの監視。イベントのデバッグと原因分析に必要なメッセージやログの収集。
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OS管理との統合には2021年8月以降のOracle Autonomous Linuxイメージを利用する必要があります。
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OS管理との統合による、OCIコンソールから実施可能なタスクの例
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複数インスタンスの一元管理
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日次アップデートの時刻変更
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アップデート・ジョブの表示
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イベントの情報収集の設定
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通知サービスとの連携
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[Compute] シリアルコンソール用のCloud Shell統合
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Cloud Shell統合を使用して、シリアル・コンソールに迅速かつ簡単に接続できます。これまではコンソール接続を作成してからコマンドでシリアル・コンソールに接続する必要がありましたが、コンソール上からボタンをクリックするだけでCloud Shell上でシリアル・コンソールの接続が可能になりました。
[Data Catalog] データ・カタログの新リリース
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データカタログの新しいリリースが利用可能になりました。これには、次の主要な機能強化が含まれています。
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新規ユーザーとして、データ・カタログの概要ページを使用して、サービスを開始するためのデータカタログ機能に関する情報を取得します。
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用語集の階層内で用語とカテゴリを移動して、ビジネス用語集を再編成します。
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データ・カタログ・オブジェクトのカスタム・プロパティ値が更新されたときにイベントを生成します。
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OCI Vaultシークレットを使用して、ウォレットやパスワードなどのデータ・アセット接続の詳細を提供します。
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MySQLデータベース・サービスから収集します。
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詳細: Data Catalog and Data Catalog API.
[Database] Autonomous Database on Dedicated cloud infrastructure: クロス・リージョン Data Guard構成でKMS暗号化の利用
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クロス・リージョンAutonomous Data Guard構成の際にAutonomous Container Database (ACD)リソースにOCIボールト・サービスの暗号化キーを利用可能になりました。
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独自のキーを使用したクロス・リージョン Data GuardのACDのプロビジョニングの詳細:
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この構成に必要なバーチャル・プライベート・ボールトの作成と管理の詳細:
[MySQL] MySQL Database Service 作業リクエスト
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MySQLデータベース・サービスで、作業リクエストによって長時間実行操作の進捗状況を監視できるようになりました。
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作業リクエストは操作の進行状況の各ステップを追跡できるようにするアクティビティ・ログです。たとえば、新しいMySQL DBシステムを作成すると、各アクティビティ・ステップの全体的な進行状況と詳細に関連付けられた作業リクエストが表示されます。
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詳細: Work Requests.
以上が本日の新機能ハイライトです。
今後も引き続き新機能情報をお伝えしていきたいと思います!
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