こんにちは。日本オラクルのクラウド・ソリューション・エンジニアの小西です。
今日は七夕ですが、みなさん願い事は書きましたか?私は最後に短冊に願い事を書いたのはいつだっただろうと思い返してみても思い出せません。
さて、「Oracle Cloud Infrastructure 新機能ハイライト」では隔週でOracle Cloud Infrastructure(OCI)の主な新機能をご紹介していきます。
それでは、前回に引き続き、ここ2週間の新機能を見ていきましょう!
[Networking] SMTPアウトバウンド通信のブロック
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これまでOCIではSMTPのアウトバウンド通信をブロックしていませんでしたが、2021年6月23日以降に作成されたテナンシは、デフォルトでは、アウトバウンドTCPポート25を介してインターネットに電子メールを送信することが許可されませんのでご注意ください。 2021年6月23日より前に作成されたテナンシは影響を受けません。
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テナンシ内から電子メールを送信する必要がある場合は、サービスリクエストをあげて制限の免除をリクエストしてください。
[Resource Manager] Terraform 1.0.x のサポート
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リソース・マネージャがTerraform 1.0.x をサポートしました。
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2021/6/8 にTerraform バージョン1.0 が発表されましたが、OCIのResource Managerもいち早く1.0に対応しました。
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参考:https://www.hashicorp.com/blog/announcing-hashicorp-terraform-1-0-general-availability
[Application Performance Monitoring] Terraform のサポート
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APMドメインでTerraformがサポートされました。
[Compute] AMDおよびIntelのコンピュート・インスタンス用Oracle Linux Cloud Developer プラットフォーム・イメージ
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Oracle Linux Cloud Developerイメージが aarch64(Arm)だけではなく、x86-64(IntelやAMD)のシェイプ用にも提供開始されました。Oracle Linux Cloud Developer は、最新のデプロイメントツールや言語、OCI SDKなどを含んだ開発環境を迅速に作成できるプラットフォームイメージです。
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従来から存在する Oracleイメージ(Marketplaceイメージ)の Oracle Cloud Developer Image とは異なるイメージです。プラットフォーム・イメージ(Oracle提供イメージ)をベースにしたイメージでしかサポートされない機能などもあるので、こちらのほうがより使いやすそうな印象ですね。
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イメージの詳細についてはマニュアルをご参照下さい:About the Oracle Linux Cloud Developer Image
[Database] ADB-Dedicated、ADB-ExaCC: Fractional OCPU and GB Storage
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Autonomous Database on Dedicated Cloud Infrastructure および ADB-D on Exadata Cloud@Customerにおいて、0.1~0.9の少数単位を利用した1未満のOCPU設定と、TBではなくGB単位のストレージ設定でAutonomous Databaseを作成できるようになりました。
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OCPU:0.1 – 0.9 OCPUの割当可能。1以上は整数値。メモリと同時セッションの割り当ては設定値に比例。Auto Scaleを設定した場合、3倍にした値で小数点以下を切り上げたOCPUまで。
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ストレージ:32GBからストレージ割当てが可能。1GB単位で増加可能。
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詳細:
[OKE] ネットワーク・セキュリティ・グループ(NSG)のサポート
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ノード・プール内のワーカーノードへのアクセスを制御するセキュリティ・ルールを指定するときに、ネットワーク・セキュリティ・グループを選択できるようになりました。また、ネットワーク・セキュリティ・グループを指定して、ロードバランサタイプのKubernetesサービスをクラスタにデプロイする際に、Container Engine for Kubernetesが作成するOracle Cloud Infrastructure ロードバランサへのアクセスを制御することもできます。
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詳細:
[DevOps] DevOps サービスのリリース
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Oracle Cloud Infrastructure DevOpsサービスがリリースされました!
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Oracle Cloud Infrastructure DevOpsサービスの導入により、Oracle Container Engine for Kubernetes(OKE)、コンピュート・インスタンス、ファンクションなどのOCIのコンピューティングプラットフォームへのソフトウェアの配信とデプロイを自動化できます。DevOpsサービスは開発者へエンド・トゥ・エンドの継続的デプロイを提供します。
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DevOpsサービスは無償で利用可能です。
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詳細: DevOps
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日本語Blog:Oracle Cloud Infrastructure DevOpsを使用してソフトウェアのデプロイを簡単に
[Data Catalog] データ・カタログの新リリース
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データカタログの新しいリリースが利用可能になりました。以下の主要な機能強化が含まれています。
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データカタログにOCIデータ・フローの永続メタストアを作成します。
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テナンシ内で利用可能なデータソースを自動的に検出し、それらを使用してデータ・アセットを作成します。
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Microsoft Excelベースのエクスポートとインポートを使用して、収集されたリレーショナル・データベース・オブジェクトのカスタムプロパティの値を一括で更新します。
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オブジェクト・ストアには、期限付きの事前認証リクエストベースの接続を使用します。
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安全に構成されたリレーショナルおよびKafkaデータソース用のSSL対応データアセットを作成します。
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詳細: Data Catalog 、 Data Catalog API.
[Console] コンソールのホームページにクイックスタートのセクションが追加
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コンソールのホームページに「クイックスタート」セクションが登場しました。これにともない、従来の「クイックアクション」は「リソースの起動」に名称変更されました。
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クイックスタートでは、個別のリソースを起動するだけでなく、完全なソリューションとして自動的に関連リソース含めてプロビジョニングすることができますので、非常に簡単に、迅速にデプロイすることが可能です。もし興味のある構成があれば、是非一度お試しください。
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以上が本日の新機能ハイライトです。
Oracle Linux Cloud DeveloperイメージやDevOpsサービスのリリースなど、開発者向けの機能がますます充実してきましたね。
今後も引き続き新機能情報をお伝えしていきたいと思います!
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