こんにちは。日本オラクルのクラウド・ソリューション・エンジニアの小西です。
湿度が高くムシムシした日々が続きますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
さて、「Oracle Cloud Infrastructure 新機能ハイライト」では隔週でOracle Cloud Infrastructure(OCI)の主な新機能をご紹介していきます。
それでは、前回に引き続き、ここ2週間の新機能を見ていきましょう!
[Application Performance Monitoring] Application Performance Monitoringの新リリース
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Application Performance Monitoring (APM) の新しいリリースが利用可能になりました。以下のようなh新機能を含みます。
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サンプリング: APM JavaエージェントとAPMトレーサーでサンプリングの実装がサポートされ、サンプリングされたトレースですべてのトレースの代表を生成することができるようになりました。詳細: Configure APM Sampling.
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Java Flight Recorder (JFR) 連携: APM JavaエージェントとAPMトレーサーは、JFRイベントとしてのAPMスパンの記録をサポートします。 詳細: Record APM Spans as JFR Events.
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JAX-RS Probe: APM Java エージェントは、JAX-RSクライアントおよびJAX-RSサーバー呼び出しの監視をサポートします。
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[Data Flow] データ・フローでSpark 3のサポート
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データ・フローが、Spark 3.0.2とSpark 2.4.4をサポートするようになりました。
[Functions] Node.js 14, Go 1.15, Ruby 2.7 のサポート
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ファンクション図を使用して、Node.jsバージョン14、Goバージョン1.15、およびRubyバージョン2.7で記述された関数をビルドおよびデプロイできるようになりました。これらの言語バージョンを利用するために、新しいFunction Development Kits(FDK)が利用可能です。
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詳細: Managing FDKs and Language Versions.
Services: Functions
[Compute, Block Volume] ベアメタル・インスタンスの転送中暗号化
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ブロック・ボリューム・サービスで、これまではVMインスタンスでのみ転送中暗号化(In-transit 暗号化)を利用することができましたが、以下のベアメタルシェイプでも転送中暗号化をサポートするようになりました。
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BM.Standard.E3.128
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BM.Standard.E4.128
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[Block Volume] ブロック・ボリュームの超高性能タイプ
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これまでのブロック・ボリュームの3つの性能タイプを大きく上回る、超高性能な、Ultra High Performance Volume が登場しました!
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超高性能ボリューム(Ultra High Performance volume/ UHP)
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IOPS: 1GB あたり最大 225 IOPS、1ボリューム当たり最大 300,000 IOPS
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スループット:1GB あたり最大 1,800 KBPS、1ボリューム当たり最大 2,680 MBPS
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マルチパス有効でインスタンスからアタッチする必要がある
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サポートされるOS:Oracle LinuxもしくはOracle Autonomous LinuxのOracle提供イメージか、それをベースにしたイメージ
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サポートされるシェイプ:VMインスタンスは16 OCPU以上
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性能と価格は従来通りVPU(Volume Performance Unit)で定義されます。
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UHPではVPUを30~120の範囲で10きざみで選択可能。
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課金計算も従来通り:ストレージ単価 ¥3.06 x 容量 + VPU単価 ¥0.204 x VPU数 x 容量
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ブロック・ボリュームの作成画面。VPU数を指定する。30以上は「UHP」。

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詳細: Block Volume Performance 、 Block Volume Ultra High Performance
[Data Safe] Oracle Cloud Infrastructureのターゲット登録
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Oracle Cloud Infrastructure コンソールのウィザードを使用して、サポートされているすべてのデータベースのターゲット・データベース登録を実行できるようになりました。 コンソールでは、ターゲットデータベースを管理および手動で登録することも可能です。 Oracle Cloud Infrastructureのデータベースの詳細ページからAutonomous Databaseを登録するオプションは、Oracle Data Safeコンソールでターゲットデータベースの登録詳細を表示する機能と同様に引き続き機能します。
[OKE] VCNネイティブのクラスター移行のサポート
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既存のクラスターでもKubernetes プライベートAPIエンドポイントを利用可能になりました。既存のクラスターを移行して、Kubernetes APIエンドポイントを独自のVCNのサブネットに統合できます。これにより、VCNネイティブなクラスターで提供するセキュリティ制御が利用できるようになります。
[Database] ADB-D on Exadata Cloud@Customer: Oracle Key Vaultの顧客管理キー
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オンプレミスのOracle Key Vault(OKV)をExadata Cloud @Customer上のAutonomous Data Guard対応のAutonomous Databaseと統合し、Oracle Key Vaultに格納されている顧客管理のキーを使用して重要なデータを保護することが可能になりました。
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詳細:
[MySQL Database] MySQL データベース・サービスの新しい構成変数
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MySQLデータベースサービスで、カスタム構成で使用できる変数が増えました。 これらの追加により、レガシーまたはハイブリッドMySQLインストールとの互換性が向上します。
[Database] Exadata Cloud@Customer: 柔軟なストレージ拡張
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柔軟なストレージ拡張により、徐々に増えていくワークロードの要件を満たすためにストレージ容量を動的に増やすことが可能になりました。
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サポートされる標準シェイプの制約をうけることなく、追加のストレージサーバーでインフラをスケールアップすることにより、オンデマンドでストレージ容量を拡張できます。 現在実行中のワークロードを中断することなく、新しく追加されたストレージサーバーから利用可能な追加のストレージ容量をデプロイ済みのVMクラスターに割り当てることができます。 インフラストラクチャに新しいVMクラスターをプロビジョニングする際に、新しく追加されたストレージサーバーからの追加のストレージ容量を利用することもできます。
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詳細:
[Java Management] Java Management Serviceの一般提供開始
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Java Management Serviceの一般提供を開始しました。
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リリースブログ: Announcing Java Management Service
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このリリースでの変更点:
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バージョン210528.1918以降のOracleのManagement Agent ソフトウェアをすべてのホストにインストールする必要があります。 詳細: Install Management Agents
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Java Management Serviceは、管理エージェントをフリートに関連付けるためのフリーフォーム・タグに依存しなくなりました。 代わりに、jms というネームスペースの定義済タグを使用します。 詳細: Tagging Overview
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詳細: Java Management.
[OKE] OKEで作成されるロードバランサーで予約パブリックIPのサポート
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クラスターにLoadBalancerタイプのKubernetesサービスをデプロイする際に、Container Engine for Kubernetesが作成するOracle Cloud Infrastructure パブリックロードバランサに予約済みのパブリックIPアドレスを割り当てることができるようになりました。
[Database, Events] DB systemsのデータベースのクリティカル・イベント
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イベント・サービスが、DBシステム、およびデータベースノードとDBシステムにあるデータベースにCriticalなイベントを提供するようになりました。 クリティカル・イベントは、Oracle Databaseソフトウェアおよび関連インフラストラクチャのいくつかのタイプのクリティカル状態およびエラーに関する情報を提供します。
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たとえば、データベースハングエラーや、データベース、データベースノード、およびDBシステムの可用性エラーなどの重要なイベントや、リソースが使用できなくなったかどうかを通知できます。
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詳細: Database section
[Cloud Guard] クラウド・ガードの新機能
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以下のの新機能がクラウド・ガードで利用できるようになりました。
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2つの新しいOCIアクティビティ検出ルールを使用して問題をトリガーします。詳細: OCI Activity Detector Rules
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要塞が作成されました
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要塞セッションが作成されました
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Cloud Guardがブラジル南東部(Vinhedo)地域(sa-vinhedo-1)で利用可能になりました
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[Database] データベース・クラウド・サービス向けのPDB管理
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PDB管理がDatabase Cloud Serviceで利用できるようになりました。 このリリースでは、OCIコンソールとAPIを介してプラガブルデータベース(PDB)を作成および管理できます。PDBでライフサイクル操作を作成、管理、および実行するための完全なユーザー制御を提供します。
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詳細: Pluggable Database Operations
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以上が本日の新機能ハイライトです。
今後も引き続き新機能情報をお伝えしていきたいと思います!
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