こんにちは。日本オラクルのクラウド・ソリューション・エンジニアの小西です。
今年も残すところあと1か月半です。
先週は Oracle Cloud Days 2021が開催されました。ご参加いただいた皆様ありがとうございました!
また、来月の12月17日(金)には Oracle Developer Day 2021 が開催されます。Developer Day では、開発者、技術者向けのセッションやハンズオンが予定されておりますので、ぜひこちらもご参加をご検討ください。
https://developer.oracle.com/jp/developer-days-2021/
さて、「Oracle Cloud Infrastructure 新機能ハイライト」では隔週でOracle Cloud Infrastructure(OCI)の主な新機能をご紹介していきます。
それでは、前回に引き続き、ここ2週間の新機能を見ていきましょう!
[Database Tools] データベース・ツール
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Oracle Cloud Infrastructure データベース・ツール・サービスがリリースされました。
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OCI データベース・ツールは、複数のユーザー、リソース、およびサービスで再利用可能な、OCI上のOracle Databaseへの接続を作成できるマネージド・サービスです。
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詳細: Database Tools.
[Database] Exadata Cloud Service: VMクラスタのカスタムSCANリスナー・ポート
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Exadata Cloud ServiceのVMクラスタでもカスタムのSCANリスナー・ポートを指定できるようになりました。
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これまではSCANのポート番号は1521から変更できませんでしたが、カスタムのポート番号を指定可能になり、要件に合わせて柔軟に利用いただくことが可能になりました。
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[Data Integration] データ統合の新リリース
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データ統合の新バージョンが利用可能になりました。主な新機能は以下の通りです。
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Oracle Business Intelligence Publisherを使用して、データソースとしてOracle Fusion Applicationsに接続
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Microsoft Azure SynapseおよびIBMDB2のデータソースへの接続
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Oracle Object Storage階層データエンティティでMap複合型を使用
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関数を使用して階層データを処理
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ライブラリでカスタム関数を定義し、データフローとパイプラインでユーザー定義関数を再利用
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パイプラインでOCIデータフロー・アプリケーションを統合
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タスクとして、またはパイプライン内から、RESTAPIエンドポイントをスケジュールおよびトリガーするタスクを作成
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毎週のスケジュールと、cron式に基づくスケジュールを作成
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データ統合演算子および関数の新機能を使用
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データ統合アプリケーションの新機能
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必要なポリシーの表示
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サービスの概要ページからデータ統合の機能へのリソースにアクセス。
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詳細: Data Integration.
[Data Science] TensorFlow 2.6 versions 1 and 2 conda環境
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TensorFlow conda環境は、最先端の機械学習モデルを作成するためのツールとライブラリのエコシステムです。 TensorFlowを使用して、画像認識、自然言語処理、回帰型ニューラル・ネットワーク、その他の機械学習アプリケーション向けのディープ・ニューラル・ネットワークをトレーニングおよびデプロイできます。 スラグ名は次のとおりです。
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tensorflow26_p37_cpu_v2
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tensorflow26_p37_gpu_v2
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tensorflow26_p37_cpu_v1
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tensorflow26_p37_gpu_v1
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詳細:
[Governance] Oracle Support Rewardsが利用可能
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Oracle Support Rewards を利用すると、Oracle Cloud Infrastructure Servicesを使用するときにリワードを獲得できます。これにより、対象製品のテクノロジーサポート料金を削減できます。 OCIコンソールからもこのOracle Support Rewardsの表示が可能になりました。
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詳細:
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OCIコンソールの「ガバナンスと管理」→「Oracle Support Rewards」

[Database] Oracle Autonomous Database on Exadata Cloud@Customer の オペレーター・アクセス制御
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オペレータ・アクセス制御が拡張され、Exadata Cloud @Customer 上の Oracle Autonomous Database にデプロイされたクライアント仮想マシンの制御が提供されるようになりました。 Exadata Cloud @ Customer インフラストラクチャのオペレータ・アクセス制御と同様に、お客様は Exadata Cloud @Customer にデプロイされたAutonomous仮想マシン・クラスタにOracleオペレータ・アクセス制御を適用することができるようになりました。
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詳細
[IAM] IAMのアイデンティティ・ドメインのリリース
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IAMサービスで、新規テナンシーでアイデンティティ・ドメインをサポートするようになりました。
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アイデンティティ・ドメインの導入はまずは新規テナンシーから、リージョンごとに順次導入されていきます。既存テナンシーの移行はその後予定されています。
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これまでOCIではID管理や認証基盤として、OCI Identity and Access Management (IAM) と Identity Cloud Service (IDCS) の二種類が存在していましたが、これらが統合され、OCI上でアイデンティティ・ドメインが利用できるようになりました。
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アイデンティティ・ドメインは、ユーザーとグループ、統合標準、外部アイデンティティ、およびOracle Single Sign-on(SSO)構成による安全なアプリケーション統合を管理するために使用されます。 アイデンティティ・ドメインの追加に伴い、コンソール、API、およびドキュメントに変更が加えられました。
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アイデンティティ・ドメインのコンテキスト内からユーザーとグループを管理できるようになりました。コンソールにサインインするときは、サインインするアイデンティティ・ドメインを指定する必要があります。
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IAM API には、アイデンティティ・ドメインのコントロール・プレーンのサポートが含まれるようになりました。このサービスは、IAM Identity Domains API と呼ばれる新しいAPIも導入して、アイデンティティ・ドメインとその中のリソース全体でコントロール・プレーンとデータ・プレーンの操作を実行します。
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詳細:
[Cloud Guard] クラウド・ガードの新機能
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データベースのセキュリティ向上のため、データ・セーフとクラウド・ガードが連携 されました。
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クラウド・ガード構成がデータ・セーフとの連携をサポートしているかの確認
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詳細: Data Safe Service.
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データ・セーフの監視用の新規ディテクタ・ルールを利用
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既存テナンシーは以下のポリシーを追加
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allow service cloudguard to read data-safe-family in tenancy
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以上が本日の新機能ハイライトです。
今後も引き続き新機能情報をお伝えしていきたいと思います!
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