こんにちは。日本オラクルのクラウド・ソリューション・エンジニアの小西です。

猛暑が続いていますね。引きこもりに拍車がかかっているので、なんとか夏らしいことをしなくてはと焦っています。

さて、「Oracle Cloud Infrastructure 新機能ハイライト」では、隔週でOracle Cloud Infrastructure(OCI)の主な新機能をご紹介していきます。

それでは、前回以降のリリースノートに掲載されているOCIの新機能を見ていきましょう!

 

[Database] リストアによるリージョン内のベース・データベースDB作成

  • ベース・データベースで、Object StorageまたはAutonomous Recovery Serviceで作成された既存のバックアップを使用してをリストアし、同じ可用性ドメイン内、または同じリージョン内の別の可用性ドメイン内の新規データベース(アウトオブプレース・リストア)を作成できるようになりました。

  • 詳細:Create a DB System from a Backup Using the Console.

[Database] Exadata Database on Dedicated Infrastructure:リストアによるリージョン内のDB作成

  • Exadata Database on Dedicated Infrastructureにて、Object StorageとAutonomous Recovery Serviceのどちらでバックアップが作成されたかに関係なく、既存のバックアップを使用し、リストアして同じ可用性ドメイン内または同じリージョン内の別の可用性ドメインにデータベース(アウトオブプレース・リストア)を作成できるようになりました。

  • ホストベースのウォレット(ローカル・ウォレット)またはOCI Vaultを使用して構成されたデータベースで作成されたバックアップをリストアします

  • 詳細

[Stack Monitoring] Oracle HTTP Server (OHS) リソースのサポート

  • スタック・モニタリングで、コロケーションされたOracle HTTP Server (OHS)リソースがサポートされるようになりました。OHSは、WebLogicサーバー・ドメインと同じ場所に配置された既存のOracleホームにインストールする必要があり、WebLogicドメイン検出の一部として自動的に検出されます。

  • 詳細:OHS Metrics.

[Java Management] Oracle Cloud Agent version 1.34が利用可能

  • JMSでは、Oracle Cloud Agent 1.34の最新バージョンがサポートされるようになりました。常に最新バージョンのOracle Cloud Agentソフトウェアを実行することをお薦めします。

  • コンピュート・インスタンスがインターネットにアクセスできる場合、アクションは必要ありません。Oracle Cloud Agentでは、更新が使用可能になったときに、新しいバージョンが定期的にチェックされ、最新バージョンがインストールされます。

  • インスタンスにインターネットへのアクセス権がない場合は、Oracle Cloud Agentソフトウェアを手動で更新する必要があります。

  • Java管理の詳細: Java Management user documentation

[Data Science] Accelerated Data Science 2.8.8 のリリース

  • ADS 2.8.7では以下の変更が行われています

    • PyTorchを使用して大規模言語モデルをトレーニングするためのサポートを追加するために、データ・サイエンス・ジョブに PyTorchDistributed ランタイム・オプションが追加されました。

    • opctlでフレキシブル・シェイプを構成するためのオプションが追加されました。

    • GenericModel 内のリファクタリングされた deploy() inで、パラメータを優先します。

    • opctlコマンドのdelete/cancel/watch/activate/deactivateコマンドを修正し、欠落しているパラメータ・オプションを追加しました。

    • YAMLが指定されていない場合にMLジョブを開始するためにrunを呼び出す opctlコマンドを修正しました。

    • DatasetFactory クラスを非推奨にし、コードをリファクタしました。

  • 詳細: Data ScienceData Science blog.

[GoldenGate] GoldenGateでバックアップのコピー

  • デプロイメント・バックアップをObject Storageバケットにコピーできるようになりました。

  • 詳細: Learn more

[Big Data] Big Data Service 3.0.23 の追加機能

[OKE] Kubernetesクラスタの資格証明ローテーションのサポート

  • Container Engine for Kubernetesを使用して、クラスタ資格証明が期限切れになる前に変更(‘rotate’)できるようになりました。次回のクラスタ資格証明の有効期限を通知するメッセージがコンソールに表示され、CLIおよびAPIを使用して、クラスタ資格証明の期限が切れる時期を確認することもできます。

  • クラスタ資格証明をローテーションする場合、以前の資格証明を使用してKubernetes APIと通信していたKubernetes APIクライアントを更新する必要があります。このようなKubernetes APIクライアントには、kubeconfigファイル、およびKubernetes APIと直接通信するポッドが含まれます。

  • クラスタ資格証明のローテーションは、Kubernetes APIクライアントを更新するユーザー定義の遅延期間で区切られた2フェーズ・プロセスです。

  • 詳細:Rotating Cluster Credentials.

[Database] Exadata Database on Dedicated Infrastructure: ゲストVM(domU)のOSをOracle Linux 8にアップグレード

[APM] APM 合成モニタリング: 専用のバンテージ・ポイントでOKEプライベート・エンドポイントのサポート

  • 合成モニタリングで、専用バンテージ・ポイント(DVP)の構成時にOracle Kubernetes Engine (OKE)プライベート・エンドポイントがサポートされるようになりました。

  • 詳細: Perform Dedicated Vantage Point Prerequisite Tasks.

[Database] Exadata Fleet Update サービス

[Management Agent] 管理エージェントのアップデート

  • 管理エージェントの新しいリリースで以下の機能改善が利用できるようになりました。

    • ダッシュボード: 管理エージェントのダッシュボードを使用して、データを視覚化および分析できます。「ダッシュボード」ページでは、Oracle定義ダッシュボードを使用することも、特定の要件を満たすカスタム・ダッシュボードを作成することもできます。

    • ARM上でのOracle Linuxバージョン7および8のサポート

[APM] APMトレース・エクスプローラのアップデート

  • APMトレース・エクスプローラで、以下のの機能改善が行われました。

    • データ表示に使用される領域を最適化したメイン・ページの更新。新しいアクション(表の右上隅にあるアイコン)によって、トレース表がページの幅全体および問合せ領域を占めるように拡張され、データ表示用の領域がさらに多くなります。

    • スパン詳細:属性リストを名前と値でフィルタし、問合せを作成できるようになりました。

[Database] Oracle Exadata Database Service on Cloud@Customer: ゲストVM(domU)のOSをOracle Linux 8にアップグレード

[Connector Hub] サービス・ログ

  • サービス・ログをコネクタで使用できるようになりました。サービス・ログを使用すると、コネクタの機能の可視性が向上し、コネクタの問題のトラブルシューティングに役立ちます。コネクタのソースからターゲットへのデータ・フローの詳細を取得でき、転送の任意の段階で問題を識別できます。各ログ・レコードには、成功または失敗を示すコネクタ実行に関する情報が含まれます。

  • 詳細: Service Logs

[GoldenGate] GoldenGateのメンテナンス機能追加

  • GoldenGateに、詳細なメンテナンス・ウィンドウ構成、再スケジュールおよびアップグレードの取消しなど、拡張されたメンテナンス機能が使用できるようになりました。

  • 詳細:Learn more

 

以上が本日の新機能ハイライトです。

 

今後も引き続き新機能をお伝えしていきたいと思います。

 

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