こんにちは。日本オラクルのクラウド・ソリューション・エンジニアの小西です。

夏休みシーズン到来です。皆様は夏休みの予定はたてられているでしょうか?私はまだです。

 

さて、「Oracle Cloud Infrastructure 新機能ハイライト」では、隔週でOracle Cloud Infrastructure(OCI)の主な新機能をご紹介していきます。

それでは、前回以降のリリースノートに掲載されているOCIの新機能を見ていきましょう!

 

[Block Volume, Vault] ボリューム・バックアップの暗号キーの変更

  • ブロック・ボリュームで、ボリューム・バックアップの暗号化キーの変更ができるようになりました。暗号化キーを変更してもボリューム・バックアップは再暗号化されず、データ・キーが再暗号化されます。

  • 詳細: Changing the Encryption Key for a Volume Backup

[OKE] 様々なテナンシおよびコンパートメントのリソースへのアクセスに対するワークロード・アイデンティティの使用のサポート

  • IAMポリシーを定義する際にワークロード・アイデンティティを使用して、ワークロードが実行されているクラスタに、別のテナンシまたはコンパートメントにあるOracle Cloud Infrastructureリソース(オブジェクト・ストレージ・バケットなど)への詳細なアクセス権をワークロードに付与できるようになりました。

  • この機能は、OCIリソースおよびポリシーを編成する様々な職責を持つユーザー(クラスタ管理者やテナンシ管理者など)が組織にある場合に特に役立ちます。

  • 詳細:Granting Workloads Access to OCI Resources.

[OCI] 新規リージョン Monterrey, Mexico

  • Mexico Northeast (Monterrey) リージョンがオープンしました。リージョン識別子 mx-monterrey-1、リージョン・キー MTY です。これによって、OCIはメキシコに2リージョンを展開する形となりました。

  • 詳細

    monterrey

[Compute] E5ベースのAMDシェイプのコンピュート・インスタンス

  • コンピュート・インスタンスのE4シェイプの後継として、第四世代AMD EPYCプロセッサ(AMD EPYC 9J14)搭載のVM.Standard.E5およびBM.Standard.E5シェイプが登場しました。E4のインスタンスと比較して、コア当たり33%高い性能、50%高いメモリ帯域幅、50%多いコア数のベアメタル・インスタンス(128OCPUから192OCPUに)を提供します。

  • 価格

    • Oracle Cloud Infrastructure – Compute – Standard – E5 – OCPU:$0.03 / OCPU Per Hou

    • Oracle Cloud Infrastructure – Compute – Standard – E5 – Memory:$0.002 / Gigabyte Per Hour

  • 2023/7/18現在、Ashburn、Phoenix、San Joseで利用可能です。TokyoやOsakaなどのその他のリージョンは今後利用可能になる予定です。

  • 詳細: Compute Shapes.

  • ブログ:AMD EPYCプロセッサ上のE5インスタンスでパフォーマンスを最大2倍向上

    standard.e5

[Data Integration] データ統合の新リリース

  • データ統合の新しいリリースが使用可能になり、以下のことができるようになりました。

    • Oracle Peoplesoft、Oracle Siebel、Oracle E-Business SuiteおよびMySQL Heatwaveにデータ・ソースとして接続できます。

    • 複数のデータ・エンティティのロード・タイプを使用する場合は、データ・ローダー・タスクの既存のターゲットにマージ戦略を適用できます。

    • 式がサポートされているデータ・フロー演算子でORA_HASH関数を使用します。

  • さらに、その他の機能追加もあります。

  • 詳細: Data Integration

[Java Management] Oracle Critical Patch Update (CPU) July 2023 for Oracle Java SE

[APM] Application Performance Monitoringの新機能

  • Application Performance Monitoringの新リリースで以下の機能で利用できるようになりました。

    • スパンの比較: この新機能では、トレース・エクスプローラでスパンを比較できます。

    • 合成モニタリング: モニターの作成時に、次の新しいオプションを使用できます。

      • スナップショットを有効または無効にします。

      • カスタム・クライアント証明書をアップロードします。

      • 応答検証の使用時にコードを構成します。

      • リソース・プリンシパル・ベースの監視をサポートします。

      • 詳細: Create a Monitor

[Stack Monitoring] Oracle Managed File Transfer (Oracle MFT)リソースのサポート

  • スタック・モニタリングで、Oracle Managed File Transfer (Oracle MFT)リソースがサポートされるようになりました。Oracle MFTは、WebLogicドメイン検出の一部として自動的に検出されます。

  • 詳細: MFT Metrics.

[GoldenGate] GoldenGateのテスト接続

  • デプロイメントおよび接続の詳細画面でOracle Cloudコンソール内のソースおよびターゲット・テクノロジの接続をテストできるようになりました。

  • 詳細: Learn more.

[File Storage] ファイル・ストレージでKerberos認証をサポート

  • ファイル・ストレージ・サービスでは、ホストとユーザーの両方に強力な認証オプションを提供するために、NFS v.3 Kerberos認証が提供されるようになりました。Kerberos認証では、データの整合性を証明し、データが改ざんされないようにして、転送中暗号化でデータのプライバシを保護できます。

  • 詳細:Using Kerberos Authentication.

[Data Flow] データ・フローでGPU shapesのサポート

[Billing] シングル・ユースの予算(Budget)が利用可能

  • 月次ベースで毎月繰り返される予算の他に、繰り返し設定ではない単体利用の予算を作成して支出を追跡できるようになりました。単体利用の予算では、開始/終了日を最大1年の範囲でカスタムで設定できます。

  • 詳細:Creating a Budget
    single budget

[MySQL HeatWave] MySQL Versions 8.1.0 と 8.0.34 のサポート

  • MySQL HeatWaveは、MySQLデータベース8.1.0および8.0.34バージョンをサポートするようになりました。MySQL 8.1.0は、イノベーション・リリースです。つまり、新機能やバグ修正が行われ、次のイノベーション・リリースまでサポートされます。この新しいイノベーション・シリーズでは、既存の8.0.xリリースはセキュリティおよびバグ修正のみに重点を置きます。新しいMySQL DBシステムは、8.0.34バージョンに基づいており、新しいDBシステムの作成時にオプションで8.1.0バージョンを選択できます。既存のDBシステムの場合は、MySQL Serverをバージョン8.0.33から8.0.34または8.1.0などに手動でアップグレードする必要があります。

  • 8.1.0(Innovation)と8.0.34の両方のバージョンは、本番グレードの品質です。最新の機能や改善点にアクセスし、最新のテクノロジを把握したい場合、MySQL Innovationリリースが適している可能性があります。一方、アプリケーションで確立された動作が必要な場合は、8.0.xリリースが適しています。

  • 詳細:

 

以上が本日の新機能ハイライトです。

 

コンピュートのE5シェイプが登場しましたね。TokyoやOsakaリージョンで利用可能になるのを待ちたいと思います!

 

今後も引き続き新機能をお伝えしていきたいと思います。

 

 

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