※ 本記事は、Sinan Petrus Toma、Thomas Van Buggenhout、Ricardo Gonzalezによる”Oracle ZDM for Oracle Database@Azure Migrations”を翻訳したものです。
2024年4月9日
Oracle Zero Downtime Migration (ZDM)が、Oracle Data Guardと直接データ転送を利用する物理オンライン移行ワークフローを使用して、Oracle Database@Azure上のOracle Exadata Database Service on Dedicated Infrastructure (ExaDB-D)へのOracleデータベース移行をサポートするようになったことをお知らせします。この自動移行ワークフローにより、お客様はOracle Database@Azureのメリットを迅速かつ中断なく享受できます。
Oracle Database@AzureとOracle Zero Downtime Migration について
Oracle Database@Azureを使用すると、Oracle ExadataおよびOracle Real Application Clusters(Oracle RAC)によって提供される組込みの高可用性、パフォーマンスおよびスケーラビリティを活用できます。これは、Microsoft Azureのデータ・センター内のOracle Exadata Database Service on Dedicated Infrastructure(ExaDB-D)でミッションクリティカルなOracle Databaseを実行し、Azureアプリケーションへの低レイテンシの接続を維持することで実現されます。
Oracle Zero Downtime Migration(ZDM)は、世界中のお客様が信頼する無償の移行ソリューションであり、最小限のダウンタイムを必要とするお客様を含む、Oracle Databaseの移行を簡素化および自動化します。ZDMは、Oracle Maximum Availability Architecture(MAA)のベスト・プラクティスに従い、Oracle Database@Azureへの単一データベースまたはデータベース・フリート移行の事前検証および制御可能な自動化を提供します。
移行手順の概要
推奨される構成は、ZDMサービス・ホストを、ソース・データベースの横にあるオンプレミス・データ・センターの別のVMにインストールすることです。ターゲットのExaDB-Dデータベースは、Oracle Database@Azureへの委任サブネットを使用して、AzureのVNet内で選択したAzureデータ・センターにプロビジョニングされます。オンプレミス・データ・センターは、AzureのExpressRouteまたはサイト間VPNを介してAzureのデータ・センターに接続する必要があります。
ZDM移行では、Oracle Data Guardに基づく物理オンライン・ワークフローと直接データ転送が使用されます。つまり、プレースホルダ・ターゲット・データベースのインスタンス化では、サービスからのリストア・アプローチが使用されます。これにより、ソース・データベースを中間ストレージの場所に明示的にバックアップする必要がなくなります。
Oracle Cloud Toolingを介してプレースホルダ・ターゲット・データベースをプロビジョニングし、接続を設定し、ZDMの前提条件を満たすと、ZDMはソース・データベースとターゲット・データベースに接続し、必要な事前チェックを実行します。
検証に成功すると、ZDMはスタンバイ・データベースを作成し、サービスからのリストアを実行します。プライマリ・データベースとスタンバイ・データベースが同期されると、ZDMはそのロールをスイッチオーバーしてスワップします。
最後のステップでは、ZDMはData Guard Broker構成を作成し、宛先(ソースではない)データベースに必要な更新を実行し、移行が成功したことを確認します。移行は、環境の徹底的なクリーンアップ、切断、および正常な終了によって終了します。
まとめ
Oracle Exadata Cloud Servicesは、ミッションクリティカルなエンタープライズ・ワークロードに推奨されるソリューションです。Oracle Database@Azureは、Oracle Exadata Database Service on Dedicated Infrastructure(ExaDB-D)をAzureデータセンターに統合し、Azureアプリケーションに近接性と低レイテンシを提供します。Oracle ZDMは、物理オンライン・ワークフローを使用してOracle Database@Azureへのデータベース移行を簡素化および自動化し、最小限の移行ダウンタイムを実現します。
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