ライセンス費用なしでAI搭載のOracle Databaseアプリケーションを構築

この記事はBob Thome、Kevin DeihlによるBuild AI-powered Oracle Database Applications with Zero License Costを日本語に翻訳したものです。

2025年10月7日

Oracle Exadata Database Service for DevelopersおよびOracle Base Database Service for Developersは、Oracle Databaseライセンスを無償で提供します。本番データベースと同じスタック上で、Oracle Database Enterprise EditionおよびほとんどのOracle Databaseオプションを使用してAI搭載アプリケーションを構築できます。開発にStandard Edition、本番環境にEnterprise Editionを使用するというトレードオフは不要です。Oracleサポートへのアクセスも含まれるため、必要に応じて技術専門家からの支援を受けることができます。 Oracle Database Enterprise EditionとほとんどのOracle Databaseオプションを使用して、本番データベースと同じスタック上で、AIを活用したアプリケーションを構築できます。開発にはStandard Editionを使用し、本番環境ではEnterprise Editionを使用するといったトレードオフはもう必要ありません。Oracle Supportへのアクセスも含まれているため、必要に応じて技術エキスパートからのサポートを受けることができます。

Exadata Database ServiceおよびBase Database Service for Developersのメリット

Oracle Databaseのライセンス費用ゼロでアプリケーションを構築
本番環境と同じスタックで開発
Oracle APEXによる組み込みのローコード・アプリケーション開発
既存インフラの利用率向上
付属のOracle Supportによる技術的な知見とガイダンスの取得

Exadata Database Serviceを使用している場合は、本番データベースで消費されていないコンピューティング・リソースとストレージ・リソースが空いている可能性があります。インフラストラクチャの料金はサブスクリプションの一部としてすでに支払っているため、開発環境をデプロイする際に追加のインフラストラクチャ・コストはかかりません。これらアイドル状態のリソースをExadata Database Service for Developersで使用できます。すべてのExadata機能とほとんどのOracle Databaseオプションがサポートされているため、本番環境で使用するのと同じExadataプラットフォームとOracle Databaseスタックで開発が可能です。また、Exadata Database Serviceを使用したExascaleストレージのメリットを活用して、すべてのExadata機能と最適化を備えた独自のOracle Database 23ai シン・クローンを各開発者に簡単に提供することもできます。これにより、Exadataでのアプリケーション開発がさらに効率的かつ費用対効果の高いものになります。Exadata Database Service for Developersは、OCIのDedicated Infrastructureで利用できるほか、Exadata Cloud@Customerを使用してお客様データセンターでもご利用いただけます。

Base Database Service for Developersも同様のメリットを多数提供します。OCIでAmpere A1シェイプ上にBase Database Service for Developersをデプロイすれば、Oracle Databaseライセンス費用なしで、コンピューティングとストレージのインフラストラクチャ料金のみをお支払いいただくことになります。Exadata Database Serviceと同様に、Enterprise Editionのほとんどの機能とオプションを使用してアプリケーションを開発できます。

Exadata Database Service for Developersをデプロイするには、デプロイ時にDeveloper VMクラスタタイプを選択してください。Developer VMクラスタではライセンス費用は発生せず、そのVMクラスタ内で実行されるすべてのデータベースがDeveloper Databaseとして扱われます。同様に、Base Database Service for Developersでは、デプロイ時にEnterprise Edition – Developerを選択すると、Oracle Databaseライセンス費用は無料で、コンピューティングとストレージの料金のみが請求されます。

これらの無償のOracle Databaseライセンスは、開発およびテストのみを目的としており、本番環境のワークロード実行を防ぐための制限事項が適用されます。スレッド数、メモリ容量、データベース・サイズ、セッション数に制限が設けられています。開発者の運用を強化するために、Enterprise Manager Packs、Multitenant、Advanced Securityなど、Oracle Database Enterprise Editionのほとんどの機能とオプションが含まれています。

Exadata Database ServiceおよびBase Database Service for DevelopersをOracle APEXと併用すると、ライセンス費用をかけずに、スケーラブルかつセキュアなエンタープライズ・アプリケーションをクラウド上で構築およびテストするために必要なすべてのツールが手に入ります。